せん妄の特徴
注意散漫で関心が次々に移る
症状が急におき、夜間激しくなる
居場所や家族がわからなくなる
怒りっぽくなる、興奮する(過活動型)
見えないものが見える(幻視)
ありえないことをいう(妄想)
夜寝ない、昼間寝ている
食事に集中せず、食べ物をこぼす
会話の内容を覚えていない
もうろうとして話のつじつまが合わない
せん妄の原因
心の問題ではなく脱水小や感染症、薬物の影響などの身体的な原因があること。
原因をつきとめて治療すれば改善が期待される。
放置すれば悪化し認知症も進む恐れがある。
せん妄の種類
せん妄には興奮して言動が激しくなる「活動型」と
意識が低下したりうつらうつらしたりする「低活動型」があり、見逃しやすいのは後者。
入院中は医療者がそばにいるが、在宅の認知症患者では家族や周囲の人が変化に気づくことが大切だ。
せん妄と認知症の違い
急な発症と変動が一日中で出たり収まったりすること。
徐々に進む認知症とは違い、何日から、今朝からと発症時期がはっきりしている。
せん妄に気づいたらぼおっとしているほうが急を要する場合があるためできるだけ早く病院にいくこと。
興奮している場合はあわてず落ち着くのを待ってから受診すればいい。
どんなに異常だったかよりも、いつから症状がでたか、きっかけ原因に心当たりがあるかなど、
よく思い出して医師に伝えて欲しい。
新しい薬を飲んだ、風を引いた、外で転んで帰ってきたなど。
せん妄のせんはうわごとという意味がある。
医学的には意識障害の一種で脳の動きの乱れと位置づけられる。
頭部外傷や手術では若い人や持病のない人でも起こる。
認知症の高齢者では特に判別が難しい。