パーキンソン病は薬を飲んでいると効果の現れ方が不安定になってくる。
効き目が早く切れて体が動かなくなるウェアリングオフ。
薬が効きすぎて手足がくねくね勝手に動くのをジスキネジアという。
新しい治療法として、胃ろうをつくってゼリーを小腸に流し込む治療ができた。
パーキンソン病とは
脳の神経細胞が極端に減少し、情報伝達を担う物質のドーパミンが減ることで
動作が悪くなったり手足のふるえや筋肉の硬直が起きたりする病気。
患者数は2014年度で16万三千人。
50~60才台の発祥が多く高齢化の進行に伴い患者数は年々増える。
根本的治療法はないため、症状の軽減や改善を目指して飲み薬による治療が主流。
ドーパミンを増やすレボドパ配合薬、ドーパミンと似たような動きをするドーパミンアゴニストなどだ。
レボドパは5~6年はよく効くが聞かなくなるときがくる
その後は量を増やしていくことになるが、効果が安定せずウェアリングオフやジスキネジアが表れるようになる。
病気の進行により胃の動きが悪くなり薬を吸収する
小腸に届くのが遅れることなどが原因だ。
H29年9月から保険適用になったデュオドーパはこの薬をゼリー状にしたもので、
おなかにあけた穴にチューブを通して胃ろうを作り、外のポンプから小腸に直接注入する。
小腸に直接薬を入れるのでウェアリングオフやジスキネジアが出にくい。
ポンプなどの費用は手術費に含まれ、薬は一日で約1万5000円かかる。
だが、難病医療助成を使えば自己負担は大幅に軽減できる。