保険仲立人の一言

2007/10/14(日)09:46

食の安全は信用できるか

失敗楽(34)

産地偽装の名古屋コーチン20%、食品販売業者が中国産そうめんを奈良名産の「三輪そうめん」と偽装出荷、創業300年の老舗赤福が数十年にわたる製造日偽装等と次々に明らかになっているが、消費者は安全信用の基準を何処に置いていいのか正直わからない。 一方、有害な化学物質が検出された中国輸入食品問題で、米下院エネルギー商業委員会は「日本式」の安全管理方法を基準に、米食品医薬品局(FDA)の輸入食品検査体制を見直すべきだとする報告書を公表した。日本は2002年の残留農薬冷凍ほうれんそう問題から、安全管理を強化し、日本への輸出を認める農場や工場の数を各食品ごとに限定し、幅広い検査を実施している。しかしそれとても、100%のチェック体制がとられているわけではなく、抜け道を考える業者も出現するに違いない。 中国の食品汚染をリポートした『中国の危ない食品』(草思社)が出版され、そこには農薬や有毒物質が平然と使用されている実態が書かれている。日本のすばらしいとされる水際作戦で食い止めたとしても、この中国の食品汚染の実態を知らされればとても怖くて食べられない。消費者は、中国だけでなく世界にはびこる拝金主義の後遺症のなせる技と諦めるほかないのか。しかし食品業者だけに責任があるのではなく、グルメ飽食の消費者に。グルメ飽食の行き着く先には、争・病が待ち受けているだろう。  

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