保険仲立人の一言

2008/01/09(水)12:03

TDL安全神話を続けて

リスクマネジメント(163)

直立する松  ゲストの安全を最優先してきた東京ディズニーランドで最近開園以来と言う事故が立て続けに起こっている。整備実践面で、気の緩みやマンネリ化があるのだろうか。 1. 東京ディズニーランドで12月9日夜、停電のために26のアトラクションが停止した問題で、運営会社の「オリエンタルランド」は12日、敷地内にある変電所の配線ミスが原因、と発表した。変電所の制御装置に間違って配線した単純ミスで、変電所内の安全装置が作動した。 2. 1月3日午後2時半ごろ、千葉県浦安市の東京ディズニーランドで、アトラクション「スイスファミリー・ツリーハウス」から出火した。まもなく消し止められ、けが人などはなかった。開園中の火災は昭和58年4月の開園以来、初めて。 3. 8日午後2時20分ごろ、千葉県浦安市の東京ディズニーランド(TDL)のパレードルートで、移動中の山車の鉄製支柱が折れ、星をかたどった飾りが地面に落下した。 幸いけが人もなく、ゲストに被害はないものの、予防整備作業の精神と4段階の多重式整備作業を行ってきているだけに少しショックが残る。TDLは、悪いところを修復するのではなく、悪いところが発生しないようにするための予防を目的とした予防整備作業を行い、毎日の日常点検、週間点検整備、月間点検整備、毎年1回の分解整備と非破壊検査等とアメリカ仕込みの完璧とも思えるリスクマネジメント体制とってきており、開園無事故を誇っている。もし、発表された事故以外に、「ハット・ヒヤット」の案件が多くあるようだと人身事故が起こらないうちに、スタッフ教育を含めて立て直しを図ってもらいたい。20年間の間、夢と非現実の世界を多くの人に与え続けてくれているだけに、安全と品質を維持して欲しい。

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