保険仲立人の一言

2008/04/18(金)10:53

そっ啄の機(そったくのき)

元気の出る言葉(80)

難しい言葉を教えてもらった。4、5年ぶりにお会いした、経済評論家の泉和幸先生の口から出た言葉だ。禅の書、碧巌録(へきがんろく)の中に出てくる言葉のようだ。雛が卵から孵化するとき、雛が内からつつく頃合に、母鳥が外からつつく様を表す。「そっ」は鶏の卵がかえる時殻の中で雛がつつく音であり、「啄」とは親鳥が殻を外から破ろうとする意から来たと言われている。禅宗では「悟りを得ようとする弟子、それを導く師家の教えが絶妙に呼応すること」とされている。 機を得て両者相応じる得難い好機、絶妙のタイミングという意味にも使われる。早すぎても遅すぎてもだめ、今このときである。橋本府知事の「今しかない」という言葉は、胸に伝わってくる。勇気ある発言で、マイナス面ばかり捉えず、大阪のプラス面も同時に捉えれば、大きな飛躍が待っているだろう。予算削減の一方で、膨大な再開発投資、陸海空のインフラの整備、高度な電子・環境関連技術の蓄積と、アジア世界の牽引車としての関西の飛躍も目の前に迫っている。今まさに、そっ啄の機(そったくのき)といえるのではなかろうか。

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