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2006.07.01
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カテゴリ:その他
ひと昔前、ザ・イエローモンキーが「JAM」という曲で、

あの偉い発明家も 凶悪な犯罪者も みんな昔 こどもだってね

と歌った。


■■■

「ひどい幼少期」というは同情を誘うもので、けっこう皆その影響をわかっている。

そこには、人間はその性格でさえ自分で選んだものではないという、真理が見られている。

性格の核が形成される時期に、自分に対して為しえることは皆無に等しい。

「あいつには反省がない」というが、反省しない性格を自分が選んだわけじゃない。


■■■

だから、ある犯罪者を悪人にするためには、そのあたりの事情は捨象して報告すればいい。


■■■

事情を知らない人間は、簡単に他人事主義者になる。


■■■

性格というのは、偶然の折り重なりで、例えば、aの因子を持っている人間にはx,yというふたつの性格変革のチャンスが現前し得、bの因子をもっている人間にはs,tというふたつの性格変革のチャンスが現前し得る、といったことは容易に考えられないだろうか。

つまり、生まれてから得られる因子としてわれわれはaかbかを選べない。そして、もしaを持ったら、それゆえに、s,tという選択肢が人生において見えず(つまり〈不可視〉で)、x,yから選ばねばならないということになる可能性は多々ある。そして、xを選べば、yを選んだときとは違う選択肢が現前し、という風に、われわれは常にすべての選択肢から選べていたわけではないはずだ。そしてそれぞれの選択は、そのときどきの他者との関わりに影響される。

「酷い幼少期だったとしてもまともなやつはいる」なんて頭の悪い発言は、こうした性格形成の偶然の連なりというものを、全くわかっていないから出てくるわけだ。


■■■

面倒臭いことを言ってしまった。

生まれつき悪ってあるのだろうか。


■■■

恐らく、われわれは、この「生まれつきの悪」ということを信じていないのじゃないかと思う。

多分に偶然に、多分に他者依存的に、われわれの「悪」は育まれる。


■■■

そういう立場の俺たちは、いつから「悪」を請け負う主体になったのだろう。


■■■

われわれの社会は、自分たちで育んで、刈り取る、ということをする社会なのだろうか。


■■■

アーレントは、人間の力(徳)として、「赦し」を言っていた。

「赦し」こそ、人間の力であるというのは、救いのあることだと思う。





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Last updated  2006.07.01 18:45:14
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