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2020.03.24
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新型コロナウィルスのパンデミックが宣言されました。
これは医療リソースの不足している途上国を守るためには絶対に必要なことですから、これ自体はもちろん正しい施策です。

しかしながら、政治的発言には副作用が伴います。
下手な混乱を引き起こすことになれば、ひどいことが起こるでしょう。

スペイン風邪からおよそ100年。
人類は少しは賢くなったのでしょうか。

台湾のような成功例もありますが、失敗した先進国とこれから失敗するであろう先進国を横目に眺めながら、すこしでも歴史的教訓を得ておきたいと思います。


■コロナ疲れ・コロナ飽きする極東の国

二週間が瀬戸際、という掛け声の元、この国ではお祭り騒ぎが起こりました。

新春トイレットペーパー祭りや、マスク狂想曲です。

そして、それに疲れたのか、もう自粛ムードも薄れています。

もちろん、以前書いたように、亭主は過度の自粛にはそもそも反対です。
経済活動を止めてやるようなことではないと思っています。

しかし、あれだけ不安に怯えていた人々が、なんだか自然に不安から解放されている様をみると、喧嘩していたのに、その原因を究明することもなく、時間が経ったからという理由だけで仲直りして、それを再び繰り返し、その都度、そのことを蒸し返している愚かな人々を見ているようで嫌になります。

彼らは感情の奴隷なのでしょう。

とにもかくにも、コロナに飽きている人々がいるということです。


■オーバーシュートの危機

当然のことですが、今回の件は、二週間経ったからと言って、危機が去るような性質のものではありません。

むしろ、少しずつ市中感染が疑われる例が出てきた今こそ、オーバーシュートの可能性が高まっています。

個人ができる最低限のことが続けられていれば、感染者数の上昇をゆるやかに抑えられると亭主は思っていますが、ここにコロナ疲れやコロナ飽きが出てきて、反動的な解放感が勝れば、オーバーシュートにつながり、一気に医療機関が麻痺する危険があると思うのです。


■日本の死者数の少なさは厚労省の絵図通り

以前にも指摘した通り、厚労省の作戦はうまくいっています。

無闇に不安を煽ることなく、クラスターを把握しながら、ゆるやかな感染者数上昇を許容し、かつ、軽症者には自宅で治してもらって、医療リソースを守るというものです。

どこに感染者が出た、とか、死者が出た、などという愚かな報道が煽ってくれているなかで、どのように過ごすべきかを適切に伝え、過度に怖がらないように舵取りしたのは成功と言えるでしょう。

それは、先駆けて失敗したイタリアの例を見ればわかります。

イタリアは新型コロナの脅威が情報なく伝わったため、貧弱な医療機関に感染者が殺到しました。

その結果、死ぬはずもない健康な者たちが、病院にウィルスを撒き散らし、罹れば重篤になる人々の命を奪ったのです。
イタリアでは、病院こそクラスターとなり、基礎疾患のある人々の生命を危機にさらしたわけです。

これは他のヨーロッパ諸国でも、これから起こる危険のあることです。
そして、もちろんこの極東の国でもです。


■後まで尾を引く安倍首相の間違い

厚労省や専門家会議は、学校の休校を自治体に判断するよう促していました。

そもそもその地域独自の事情を分析したうえで休校を決定する権限は自治体にあるのですから当然です。

しかし、後手後手対応を批判されたサワヤカナアベシンゾウ氏は、密室で一人の首相補佐官と相談しただけで、専門家の意見も聞かずに、リーダーシップを発揮しているフリを見せるためだけに、奪われる必要のない「教育を受ける権利」を、簡単に取り上げたのです。

この決定に対しては、政府内でも批判があるという報道がありますが、当然のことでしょう。

自分のメンツのためだけに、国民の権利を奪うというのは、いつの時代の為政者の発想なのかと驚きます。
彼の出身大学の政治学科では、近代政治の基礎教養を教えていないのでしょうか。

この決定の仕方の最大の問題は、そうしたエビデンスなき政治的意思決定が続けば、場当たり的な判断が決断主義のもとに許容されてしまうようになる、という民主主義最大の危険性に尽きます。

わからないことだから、エビデンスのあることなんてできないという、頭の悪い反論を見ましたが、専門家会議は多くの情報を分析して、今から振り返っても適切なオプションを用意できていました。

そうした専門家の意見も聞かずに、「政治的判断」などという言葉を使った愚か者は、必ずやこの国の災禍となるでしょう。

というか、すでにその災いはこの国に降り注ぎつつあります。

先に述べたコロナ疲れです。

多くの人は一生懸命に努力できる期間は限られているのです。
何かを不安に駆られて無理に行えば、必ずその反動が来ます。

サワヤカナアベシンゾウ氏が、意味もなく煽ったおかげで、店頭からいろいろなものが消えましたが、そうした不安を掻き立てる行動は、必ず気の緩みを誘発します。

厚労省の絵図通りに、ゆるやかに馴染んでいく作戦は、この一気の反動のおかげで、いま失敗の危機にさらされているのです。


■リスクコミュニケーションの不足という最大の政治的失敗

台湾はなぜ抑え込みに成功しているのでしょうか。

様々な施策の成功が寄与していることは間違いありませんが、その根本にあるのは、政治的リーダーシップです。

徹底した情報公開とリスクコミュニケーションによって、国民の政府に対する信頼を獲得していることがとても大きい。

政治家が正しい情報を発信し、国民が不安から動くことを防いでいる。
このことが一番です。

もちろん今後台湾でも感染者は増えるでしょうが、医療リソースが適切に配分される可能性はどの国よりも高いと思われます。

さて、それに対して、この国の政治家は、このウィルスの不安を煽ったり、他国への憎悪につなげたりすることで、政局に利用しているように思います。

検事長の定年延長問題や、サクラのホテルでの飲食費の問題、森友学園の公文書改ざんの問題など、普通に考えれば、政権が倒れるような重病をいくつも抱えながら、ウィルスとその先の経済不安に国民の目が行っていることをいいことに、今日も国会でテキトーな答弁を繰り返しています。

新型コロナウィルスは大したことがないと思っている一番の人は、学校の一斉休校なとという悪手を打ったその張本人なのだから洒落にもなりません。

とにかく、不安を煽られた人々の反動は、オーバーシュートを引き起こす起爆剤となるでしょう。

正しい情報を理解したわけではなく、こうしたことに煽られて、自粛自粛の大合唱をしたような人々は、わかっていないのだから当然ですが、オーバーシュートが起きたときに、医療機関に殺到し、イタリアの二の舞を演じるのでしょう。

愚かな政府は愚かな人々に支えられているのだと、アリストテレス以来の政治理論を振り返りながら、嘆ずるだけです。


■文章を読める人がすべきこと

世の中には、文章を読み、様々な情報を獲得・分析しながら、常識的見解を打ち立てていける人たちがいます。

かたや、そうした小難しい情報にはそもそも触れもせず、その時の感情のままに動く人々もいます。

後者の危険は述べた通りです。

では、前者たる人たちは何をできるのか。

もちろん、正しい情報の伝達と、率先垂範でしょう。

・接触感染を防ぐために、こまめに手を石鹸であらうこと。手指消毒をすること。
・飛沫感染を広げないようにマスクをすること。
・エアロゾル感染を防ぐように、適切な換気を行うこと。
・清掃をすること。消毒をすること。
・体調不良の時は家で休むこと。本当にひどい場合は相談窓口に電話のうえ指示に従うこと。
・こうしたことを周囲につたえること。

何度も繰り返していることですが、すでにウィルスキャリアはたくさんいるでしょう。

問題は、そうした人々が軽症にも関わらずに、一般医療機関を受診することです。

オーバーシュートがおこって、情報リテラシーの低い人々が医療機関に殺到すれば、助かるはずの生命を危険にさらすことになります。

わかっていてやれば、これは倫理的には殺人と呼べる類のことでしょう。

文章を読める人たちが、周囲の一人にでも正しい情報を伝えれば、疫学的には大きな差が生じます。






Last updated  2020.03.24 04:07:20
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