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昨日は快晴、気温も二十度近くだったので、窓を開けて、キッチンの壁のペンキ塗りをしました。
こちらの住居の壁の多くは、石膏ボードに厚い壁紙が貼られており、汚れてきたらペイントします(もちろん、板張りとか壁紙の壁もありますが)。 キッチンの壁、ペイント前 posted by (C)solar08 わたしの住居の壁は、二十年前に購入したときに、前に住んでいた人が明け渡し時にすべて白に塗装していってくれました。 白は無難ですが、たいくつでもあります。 日本にいた頃は、壁のペンキ塗りなどしたこともなかったのですが、こちらでは自分で塗ってしまう人が多いんです(お金もちは違うでしょうけど)。 わたしはそんなことも面倒で、十年以上の間、壁に蜘蛛の巣がかかり、汚れるままにしておいたのですが、数年前にとつぜん思い立って、玄関ホールの壁を真っ赤にペイントしました。 えんじ色がかったボルドーにするつもりが、いつのまにか真っ赤になっていたのです。 訪れるお客さんが思わずぎょっとします。こちらも 「ここは、売春宿です」って、ポロリと言ってしまうほど(といっても、行ったことはありませんが、雑誌とかテレビで見てたぶんそうだろうと)。 これはやっぱりまずいかなと、またも塗りなおし。 淡いピンクにするつもりが、色をさまざまに混ぜているうちに、こんな色↓になってしまいました。 玄関ホールの壁 posted by (C)solar08 まだまだ派手ですが、もういいや。慣れたし。 ワイマールで文豪ゲーテの書斎を見て以来、「仕事部屋はブルーだわ」と決めつけ、窓のある一面だけ、ブルー(上の紫の残りとか緑を混ぜて)にしました。 仕事部屋の壁 posted by (C)solar08 でもね。仕事部屋には冷凍庫まで置かれ、買いだめした各種の粉も積まれていたりと、ゲーテの書斎にはぜんぜん似なくて、ただの物置となっております。 浴室の壁はタイル貼りなのですが、元のタイルはベージュ色で、すっごく退屈でダサかったんです。 ブルーと白のバスルームにしたーい、とばかり、タイル用のペンキを買って、大胆に塗り替えることにしました。二年ぐらい前のことです。 バスルームの壁 posted by (C)solar08 ペンキ塗りでの悩みは高い天井。四段の脚立の最上段に立って、やっと天井まではけが届くのです。 で、狭いバスタブの底に脚立を立てました。ちょっとゆらゆらするけれど、大丈夫そう(と思った)。 半高所恐怖症なのに、慣れてくると、それなりに昇れたので、いい気になっていました。 そして、 「アー」 ちょっと油断した瞬間に、脚立がみごとに横倒しとなり、わたしは空中にほうりだされました。 悪運が強いらしくて、洗面台と二段の低い棚の間に落ちました。 棚に腕が引っかかったおかげで、衝撃が緩和され、腰をしたたか打っただけで、頭は無事。腕は打撲傷を負いましたが。 でも、空中に放り出されている最中に、シヌカモシレナイ、と思いました。 実は階段から落ちたり、教会の塔から落ちる夢はよく見ます。落ちている最中に、「今度こそ、これは夢じゃない。本当に死ぬんだ」と思いこみます。 そのときに、いつも心をよぎるのは、 元夫に「ごめんなさい、ありがとう、さようなら」を言いたい、という想い。 さよならを言ってから死にたいと、手を差し出すのです。 その瞬間に目が覚め、「あーら、今回もまた夢だった」と我に返ります。 でも、いつかは死の瞬間はやってくるはず。 で、脚立転倒で落ちた瞬間も、「これは夢か現実か、元夫にさよならを言わなくちゃ」とチラッと思ったわけです。 でも、実際に彼と会って話すときには、ありがとうもごめんなさいも言わないんですけどね。 そんなことを思い出しながら、昨日は合計八時間、ペンキ塗りをしました。 幸い、脚立は倒れず、脚立から落ちることもありませんでした。 腰が痛くなっただけ。 壁の一面だけを淡いグレーに、二面はグレーを「隠し味」的に混ぜた白。 残り一面はシステムキッチンで隠れるので、そのまま(蜘蛛の巣をとらないとマズイ)。 キッチンの壁、ペイント後 posted by (C)solar08照明はIKEAの超安ランプ ペンキ塗りと同時進行で、麻の実、キャラウエイ、雑穀、ヒマワリの種入りのカンパーニュを発酵させ、ペンキ終了と同時に焼きました。 麻の実、雑穀など入りカンパーニュ posted by (C)solar08 前回で書いたパナソニックのレンジオーブンで、ビビアンさんの本の指示どおり、ボールを最初の15分かぶせて焼いたら、ちょっとだけクープが開きました。 ブラックバードの雄 posted by (C)solar08 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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