テーマ:エコライフの工夫♪(810)
カテゴリ:エコライフ
十年くらい前、博多その他に講演に行ったことがあります。
同行したのは、ドイツ最大の環境団体の一つ、BUND(ドイツ環境自然保護連盟)のバーデンヴュルテンブルク州団体で事務局長を当時していたかっぷくのいいドイツ人男性のシュルツさん。 背も高いけれど、お腹回りも相当の方です。 開催者の皆さん方といっしょに博多の屋台で食事をすることになりました。 ところが、雨が降ってきました。誰もかさをもっていません。 そうしたら、シュルツさん、「僕はいいものを持っている」と言って、コートのポケットからシャワーキャップを取り出しました。 ええ?なんで? 「ホテルの浴室にあったから、用心のために持ってきたんだよ、やっぱり役立った」と、彼はシャワーキャップをかぶったのです。 その姿に、みんな笑い出してしまいました。だってね、白髪頭で、眉も太くてゲジゲジ、口も大きいこの紳士がシャワーキャップかぶって、その下はオーヴァー着てるんですから。 通り過ぎる人たちも、けげんな顔をして、この変なガイジンを見ています。 本人はそんなことはへっちゃら、「あー便利だ、ハッハッハッ」と高笑い。 雨でじとじとする中で、屋台でいただいた焼き鳥やラーメンはとってもおいしかったです。 ところで、私はラップを使うのが好きではありません。 そもそも、使い捨てというのがいや。 ドイツのラップは塩化ビニールではなくて、ポリエチレンだから、使いにくい一方で、環境へや健康への問題は少ないとしてもね。 で、ご飯を電子レンジで温めるときや残り料理を冷蔵するときには深皿に入れて、お皿でふたをし、冷凍はすべて密閉容器に入れています。 それでも、パン生地の一時発酵とか、サラダ野菜を用意しておいて、冷蔵するときに、ラップだったら便利だな、と思うときがあります。 そういうときに使えるのが、ずっと前に東急ハンズで、大小のシャワーキャップみたいもの。容器に合わせて蓋をして、使い終わったら洗って乾かしておくのです。 ミニミニサイズもありました。 でも、いつのまにか、ほとんどが消えてしまっています。 それで思いついたのが、シュルツさんのシャワーキャップ利用法。 ホテルに備えられていたシャワーキャップとか、ヘンナのパックについてきたキャップがたまっています。 これでためしたら、大きいサラダボウルでも、もっと小さめのパン生地仕込み用のボウルでも、自由自在に使えます。 ![]() シャワーキャップをかぶったサラダ鉢 posted by (C)solar08 それに、ラップだと、いちいち引き出して、カットして、ぴっちり引っ張ってはりつけてと、かなり手間がかかるのに、キャップは被せるだけだから、ホントに一瞬で操作はおしまい。 実はこの点が一番気に入ったのかも。 使用後はていねいに洗って干しておくと、ゴムが伸びきるまで使えそう。 ゴムが伸びても、輪ゴムで止めれば使えるかも。 でもね、こういう薄いプラスチックはいつの日かはゴミになってしまうんですよね。 だから、使い捨ての期間をいくらか延長させているだけ。 本当はいつまでも使えて、壊れても土に戻せる瀬戸物のふたの方がやっぱりいいんでしょうけどね。 妥協の産物です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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