テーマ:愛犬のいる生活(77965)
カテゴリ:人物
![]() Himmelreichのレストラン posted by (C)solar08 昨晩はフライブルクから東に15キロぐらいのHimmelreich(天の王国、つまりは天国という意味)という駅の前にあるゲストハウス・ヒンメルライヒで夕食をご馳走になりました。 ![]() Hotel Himmelreich posted by (C)solar08 ここは黒い森を訪れる観光客用のホテルも兼ねています。 西暦1500年に建てられたという古い建物も魅力ですが、スタッフに障害のある方とない方の両方が従事しているというソーシャルな経営でも有名になりました。 現在の経営者になってからは、それまでと違って、レストランはいつも満席です。 周囲には家が少なく、寂しい駅の前なのに、予約なしでは食べられないほどです。 昨晩招待してくださったのは、前にイヌとウマとネコとニワトリとの共同生活で紹介したゲルリンデさん。 あの記事で、彼女が子どものように愛していた二頭の雌イヌの片方が癌で死んで悲嘆にくれていたときに、そのイヌの娘だったもう片方のイヌ、コリブリーがひょうきんな仕草で彼女を慰めてくれた、と書きました。 ところがその後、このコリブリーも肝臓の病気で急死したのです。 ゲルリンデさんはすっかり打ちのめされ、仕事も何も手につかないような状態になってしまったそうです。 幸い、周囲の方々が動物たちの世話などを積極的に手伝ってくださったおかげで、半年たった今、彼女はやっと立ち直りました。 口コミが効いて、彼女が経営するイヌのペンションはデイサービスも含め、お客が絶えないそうです。 ところが、イヌのペンションを公式に経営するには、彼女が受けたような数日のコースだけでは足りず、3年ぐらいかかる養成講座を受けた後に資格審査に合格することが必要と言われました。 でも、ゲルリンデさんは養成講座なしで、いきなり審査に挑戦しました。 もともと生物の教師の資格があるし、死んだ二頭のワンコの病気のためにイヌの「医学」には詳しくなっていたからです。 審査した獣医さんは、彼女の知識の広さ深さに感嘆し、彼女は即合格。 おまけに、今後はゲルリンデさん自身が審査をする側になるそうです。 これまでお金でも苦労の絶えなかった彼女(食事の金もなくて、ウマの餌を食べたこともあるとか)ですが、これからはこれまでよりも順調に進みそう。 そんなことがあって、昨晩はワンコ、コリブリーの供養と仕事快調祝いをかねて、ご馳走してくれたのです。 彼女が注文したのはさまざまなキノコのクリーム煮に、ゼンメルクネーデル(直訳すればパン粉団子)がのっかったベジタリアン料理。 ![]() きのこクリーム煮とパン粉団子 posted by (C)solar08 ヴェジタリアンになりきれない私たちは鴨のロースト、ポテトケーキ(マッシュポテトを焼いたもの)添え。肉の下はちりめんキャベツ。 ![]() Himmelreichのレストランの鴨ローストとポテトケーキ posted by (C)solar08 ソースがおいしかったです。 ゲルリンデさんはコリブリーの話になると、涙が止まらなくて悲しそうでした。 昨晩は、彼女はいま預かっているイヌの一頭をレストランに連れてきました。 この雌イヌも病気なので、家にひとりで置いておくわけにはいかないのだそうです。 レストラン内には、ほかにも大きなイヌを連れているお客が二組あったので、一瞬、レストラン内にイヌのほえ声が響きわたりました。 それでも、他のお客が怒らないので、ほっとしました。 しばらく後には、どのイヌも落ち着いて、ふたたびそれぞれのテーブルの下に。 一度もほえ声は聞こえませんでした。 場面変わって、今日、土曜日にフライブルクの中心街に行くと、まるで東京のように人がいっぱいでした。 ![]() Freiburgの歩行者ゾーン、市庁舎 posted by (C)solar08 ![]() Freiburg,Martinstor(歩行者ゾーン) posted by (C)solar08 来週の月曜も休日で、週末から連休となるからでしょうか、学校の秋休みが始まる(州によっては終わる)からでしょうか(6週間の夏休みが終わったと思ったら、もう秋休み)、町には観光客も多いようで、あちこちでガイドさんが説明していました。 ![]() Freiburg,ミュンスター広場で売られている菊 posted by (C)solar08 青空市が立つミュンスター広場は菊やシクラメンが華やか。 ![]() Freiburg,ミュンスター広場の青空市 posted by (C)solar08 もうクリスマスの飾りもちらほら見られます(ハローウイーンの飾りはほとんどなし)。 周囲はもう秋まっただなか。 街路樹のイタヤカエデに似たカエデ(黄色)やよその御宅のお庭のジャパニーズモミジ(紅色)が鮮やかで、いくら見ても飽きないほどです。 ![]() フライブルク、家の近くのモミジ(黄色と紅) posted by (C)solar08 一週間前に早朝に零度以下になって、ヴェランダの水が凍り、寒さにおののきましたが、今はちょっと暖かいです(って言っても最高温度15度ぐらい)。秋を楽しまなくては。 ![]() Freiburg, Goethestr. posted by (C)solar08 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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