テーマ:海外生活(7794)
カテゴリ:旅
![]() Hamburg, Rathaus posted by (C)solar08ハンブルク市庁舎 旅行中は時間がゆっくりと進むような気がしますが、自宅での日常生活では、あっという間に一週間が過ぎていきます。 経験することが、日常生活でよりも圧倒的に多いからでしょうか。 これが個人的な「相対性理論」。 ハンブルクにいたのは、10日余り前ですが、もうずっと昔のような気がします。 北ドイツの港町、ハンブルクには仕事などで何回か行っているのに、まともな観光はしたことがありませんでした。 ![]() Hamburg posted by (C)solar08観光船が出る桟橋たちの隣の建物のテラス、ハードロックカフェ それで、今回は船による2時間の港めぐり(外国からの貨物はここに集中するので、港といってもいくつもならんでいます)と、バスの市内観光の両方をやってしまいました。 ![]() ハンブルク港 posted by (C)solar08 観光船から、上の写真を撮った、観光船が出る桟橋ふきんの岸を見る ![]() Hamburg posted by (C)solar08 コンテナを積んだ貨物船でやはり目立つのは、中国の船。上の船、たしか長さが数百メートルあったはず。でかーい。 ハンブルクといえば、一番(ネガティブな)話題になり、一番目立つのは、建設中のエルプフィルハーモニーというコンサートホール兼ホテルその他用のシルエットが斬新な建物 古い倉庫の建物の上に新建築がのっかったような形で、完成時には高さが110mで26階建てになるとか。 ![]() Hamburg, Elbphilharmonie posted by (C)solar08 この建物の建設が決定された頃は、完成は2010年で建築総額は18600万ユーロ(200億円くらい)で内7700万ユーロをハンブルク市が負担のはずだったのが、問題が生じたり、計画が変わったり、建設会社が問題あったりで、建設は遅れに遅れ、今のところの予定では2016年に完成(そもそも完成すればの話)、オープンは2017年。 しかもハンブルク市、つまりは納税者が負担する金額は十倍にはねあがり、約8000万ユーロ(900億円近く?)になるそうだとか。市民の怒りを買っています。 ![]() Elbphilharmonie, Hamburg posted by (C)solar08 こういう例はドイツ内にほかにもあって、多くの市民が反対したけれど建設されてしまう、シュトゥットガルトの中央駅(線路を地下に入れる)も当初の何倍もの建設費となりそうです。そもそも建設が必要なのかが最初から疑問視されていて、住民投票もありました。 もっとすごいのはベルリンの新国際空港建設です。去年だか今年だかに完成するはずが、遅れに遅れ、今ではいつ建つのかを正確に言える人はいないようです。一日遅れるだけで、維持費がものすごくかかっています。この場合も、建設会社は、施主がしょっちゅう要望を変えるから、それに対応して建築を変えなければならないといった根拠を、遅れる根拠として挙げています。だいたい、計画を決めた時点から何年もたつと、必要な施設も変化してしまうから、要望も変わるようです。 施主である市の管理の悪さが批判されていますが、そもそもこんな大それた建築プロジェクトなどを手がけたこともない役人には、手に余る作業のようです。政治家も勝手なことを言うでしょうし。 ドイツでも、いい加減な公共事業の例、必要もない橋とか人が集まりそうもないのに大金かけてつくった娯楽施設とか道路とかの例がまだいくつもあります。 一方では、穴ぼこだらけの道路などが整備されないことが問題になっています。 政治家も役人も、自分のカネを使うわけではないから、カネの扱いにいい加減になってしまうのではないでしょうかね。自分が働いたお金で家を建てるとなったら、もうちょっと計画的かつ慎重かつ緻密になるでしょうにね。 本当は人様の税金を使って建てるからこそ、慎重であるべきなのですが。 エルプフィルハーモニーを口をあけてぽかんと見上げながら、そんなことを考えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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