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フライブルク日記

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2013/11/26
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カテゴリ:プライベート
マドレーヌ
マドレーヌ posted by (C)solar08


夜中は零下の昨今。手が冷えます。

貧乏性のわたしは、バゲット2本を焼くためだけにオーヴンを大量の電気をつかって熱するのがもったいなくて(20分余焼くだけなのに、温度計で測った実測温度を230度にするのには予熱が30分以上かかる)、バゲットに続けてお菓子を焼くことが多いです。

だるまや。さんが毎週マドレーヌを見事に焼いていらっしゃるのを拝見して、ついに(マドレーヌが好きでもないのに)焼くことにしました。型だけは、フランスの蚤の市で買ってきたのがあるしね。

で、材料をそろえたり混ぜたりしている間、久しぶりにカーペンターズのCDをかけました。
古いでしょう?お若い方、カーベンターズなんてご存知?

音楽を聞くと、その曲を集中的に聞いた時代にいきなり連れ戻され、その頃の生活、家、周囲の光の加減などに包まれたような、不思議な気分になります。

カーペンターズを毎日のように聞いたのは、息子が幼児の頃。娘が赤ん坊のときはABBA一本やり。

カーペンターズの「イエスタデイ ワンスモア」や「マスカレード」の曲に浸って、当時の心が蘇ります。

あの頃は専業主婦で、お菓子やパン(今考えれば稚拙なパンだったなあ)を手作りしたり。
高望みとしか思えない夫と結婚できて、うきうきした時期が通りすぎた頃。
いつも心の中で夫を追っかけていた気がする。
そして、追っかけることに疲れて、追っかける自分から自分を解放しに、こんな遠くまで来てしまった。
その後のわたしは、娘が大学のために別の市に引っ越して以来、主に一人暮らし。
他人といっしょに住むというのは、大変なことだと思うようになりました。寝食だけでなく、トイレまでも共にするわけでしょう。
それに、家族や夫婦の場合はお金までも共にするから、同居者のお金の遣い方についてまでも、気にしたり、イライラしたり、時には口出ししたりしてしまう。
相手や家族の気分を読み込んで、それに対応することも大切。
いやー、一人暮らしに慣れすぎて、そういうのはもうできそうもないわ。

これは子ども時代に、両親だけでなく、棟は別とは言え、祖父祖母とも日々接しながら、いわば「大家族」で暮らしていたことの反動なのかもしれません。
人をこき使う我がままな祖母、他人のことを考えることのできない祖父、家族が大事すぎて家族をしばる口うるさい父、母だけが静かで、家族のためばかりに動いている人でした。
ああいう家族と折り合いをつけるのは、人生の勉強にはなったけれど、家族のしばりから逃れたくて、いつの間にか「近寄るな」のよろいをつけてしまったような気がします。

それでも、元夫とは同居がしごく当然のようにできたのは、若かったからなのか、あまりに惚れていたからなのか、、、
離婚後に元夫は「最初の子どもが生まれたとき、君の気持ちが子どもに行ってしまったようで、寂しかった」と言いました。
えええ???そんな、わたしは彼の気持ちがつかめなくて、彼を追っかけていたのに。
若くて(23)、幼稚な時代。彼だって悩むこともある若い男性(29)だということを想像すらできないほど、愚かで独り相撲をとっていた自分。いまさら取り返しはつかないけどね。
「もっと取っ組み合いの喧嘩でもすればよかったね」と彼は言いました。

心の奥の言葉を口に出すのが、どんなにむずかしいことか。関係が近ければ近いほど、これはむずかしいの。

そんなことを考えながら、マドレーヌの材料(いちおう、今回はフランスのレシピよ)を混ぜていたら、
「あー」と気づきました。バゲットの生地に塩を入れるのを忘れたことを!

せっかくふくれた生地に塩を入れて、ミキサーでかき混ぜてからベンチタイム用にたたんだ生地は、弾力も元気もありません。

そして、そして、成形したバゲット生地2本をスリップピール(って日本では言うんですね。私は縦長の木製のを使っています)でオーヴンに入れようとしたときに、1本が半ばすべり落ちて、ピールの端から半分ほど垂れ下がりました。叫び声をあげながら、垂れ下がった生地をぐんにゃり戻して、オーヴンにいちおう納め、、、、。

出来上がったバゲットは

たれて折れ曲がったバゲット
たれて折れ曲がったバゲット posted by (C)solar08

ヘビバゲです。生地が元気がなかったにしては、気泡が開いたりして、、、、。

マドレーヌはやけに膨らみましたよ。レシピのBPの量が多いとは思ったのよ。だけど、いちおうフランスのレシピだからね、信用したわけ。
味はと言えば、なんだかね、パサッとしていて、ジャムをつけて食べました。

思い出しました。マドレーヌが日本で知られ始めたのは子どもの頃。
売られていたのは、平べったい丸形のマドレーヌで、「牛乳に浸して食べるとおいしい」などと説明がついていて、わたしは本気でミルクに浸しましたよ。まあ、こうすれば確かにパサつきはないわね。
しっとりしたマドレーヌにするには、バターの量を増やしたり、BPを加減したりといった工夫が必要なのでしょうけれど、そこまで追究する気力はなくて、これにて打ち止め。


盛り上がりすぎたマドレーヌ
盛り上がりすぎたマドレーヌ posted by (C)solar08






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Last updated  2013/11/27 07:25:58 PM
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