2013/12/02(月)23:26
テレビを見る時間がもったいなくて
西アフリカの藍染めクロス posted by (C)solar08
先週末はいろいろな学校や老人ホームなどで、クリスマスバザーが開かれました。
我が家から歩いて2分のところにシュタイナー学校があります。
ここのクリスマスバザーは出品される品が豊富で美しいことで有名。
学校関係者だけでなく、近所や遠方からも家族連れなどのお客さんでいっぱい。
バザーには小さな業者や団体も出品するので、色々な石のネックレス、焼き物、手編みのセーターや帽子、羊毛などきれいな物やおいしい物がいっぱいで目移りします。
「買わないように、買わないように」と自らに言い聞かせましたが、買ってしまいました。
上のは西アフリカの人が天然のインディゴで、絞りで染めたクロス。ろうけつ染めのように見えますが、糸でしばって模様をつけたのだそうです。スカートとブラウスが作れる長さの布でしたが、テーブルクロスにしました。
四国で藍染めを買いたかったことがありますが、天然の藍染めクロスはあまりに高いので買えませんでした。
ちょっと素朴だけれど、模様がモダンでしょう?これで念願がかなえられました。
南アメリカの人が作ったビーズのネックレス posted by (C)solar08
バザーでは南アメリカの人がたくさん出品していて、毛糸のポンチョや銀のアクセサリーなども売られていました。
このビーズのネックレス、「自分で作ったらたいへんだろうな」などと感心して眺めていたら、売っている男性が目の前で、値段を25ユーロから10ユーロ(1500円弱)に下げるではありませんか。わたしが値切ったわけではなくて、銀製品との釣り合いで25ユーロは高すぎると判断したからなんだそうです。25ユーロでも買ったのに、数分待って得をしました。
豪華ではないけれど、作った人の手間を考えると、いとおしくなります。自分じゃ絶対に作れないもんね。
カギ編みのカーディガン posted by (C)solar08こんな祖末な出来の物をお見せするのは、ちゃんとした編み物をなさっている方々に失礼に当たるのではないかと気がひけます。すみません!襟ぐりが失敗。その後、背の見頃の上に編み加えて修正。
子どもの頃から手作りの物が嫌いでした。
前にも書いたような気がするけれど、小さい頃は母がリュックサックから帽子まで手作りしたのを持たされたから。
だから、遠足も嫌。生成りの生地で作ったリュックは他の子どもたちのカラフルなリュックにくらべると惨め。
もともといじめられていたのに、こんなのを背負っていたら、もっと馬鹿にされるという恐怖で、毎年、遠足が近づくと陰鬱になったものです。手編みの水着はもっと恐怖。他の子どもはヒラヒラスカートのついた明るい色のナイロンみたいな水着なのに、私のは紺の毛糸製で、ご丁寧にイニシャルまで刺繍されています。水に入ると毛糸が水を吸って、ものすごーく重たくなります。それで、水泳の時間はどこかに身を隠した記憶があります。だからいまだに泳げないの(っていうのは言い訳ですが)。
というわけで、手作りは嫌いだし、編み物はとくにだめ。家庭科の時間に編まされたソックスは私のだけがバケツ状に広がりました(原因不明)。それでも時々思い立っては編み出し、すぐに嫌になって母に残りを編んでもらっていました。母も母方の祖母もとても器用で、祖母はレース編みやバッグづくり、人形も手作り、母も革細工や機織りまでこなしていましたが、父方の祖母は雑巾も縫えなかった人。性格の悪さも不器用も、私はこの祖母にそっくりです。
でも、最近、テレビの前に無為にすわっている時間がもったいなくて、テレビは「聞くだけでよい」ことにして、手を動かすことに。
サッカーなんて応援しているチームがいると、ハラハラして見てられないから、何か別のことをして、応援チームがゴールを決めたときだけ目を上げるだけでいいんです。
それには編み物が一番。でも棒編みはちまちましていて、せっかちな性格には合わないので、カギ編みをすることにしました。
カギ編みって簡単なようですが、無限に模様編みがあるのですね。
カギ編み関係の本を4冊も買い込みましたが、カギ編みは帽子やマフラーやモザイクが中心で、セーターなどの編み方を紹介した本はほとんどありません。やっと一冊だけ見つけました。
不器用なくせに高望みだけはするワタシ、はなっからカーディガンに挑み、何回も失敗して、だんだんに本が言わんとすることがわかってきて(この過程が面白いと思います。最初はわからず、だんだんにわかってくるということ、バゲット焼きと同じです)、一応できあがり。
それでも本の言っていることに従わなかったために、襟ぐりがおかしくなり、どうにも座りが悪いので、後ろ見頃の上段を(全体をほどかずに、そのままにして)編み加えました。
ま、生まれて初めて自分だけで編み終えたというところがワタシにとっては画期的です。ユキちゃん(亡母)がいないと本当に困るわ。
始めてからのこの1ヶ月に編んだのは、カーディガンのほかに、乳児用と幼児用の帽子、幼児用のマフラー、大人用の帽子、スヌード三つ。
いかに長い時間、テレビの前に座っているかがわかります。
カギ編みのループマフラー posted by (C)solar08こちらは大失敗した作品。編み目が揃っていなくて、恥ずかしいです。でも暖かいだけが取り柄。
スヌード(こちらではループと言います)ってとても便利だということがわかりました。
二重に巻くタイプではなくて、一重のスヌードは軽いので室内で着けていてもわずらわされず、首や背中が冷えず、アクセントにもなるし、端がぴらぴらすることもないので料理などの仕事の邪魔にもならず、といい事ばかり。
寝る時にもつけていたいくらい、もう離せなくなりました。
今日はカギ編みの模様ばかりを載せた本を買ってきた(カギ編みの基本というタイトルに騙されて)のだけれど、レース編みも含めて、模様編みの編み図が100以上も紹介されていて、その複雑なこと。
わたしが理解できるのは、相変わらず学校で習った模様だけ。やっと「引き上げ編み」ができるようになって、自分をほめている段階ですから。
こういうのがわかる人って、天才だね。いつかワタシにもできる日がやってくるんだろうか、、、。
お粗末な物をお見せしてすみませーん。こういう不器用な人間も世の中にはいるのです。
ちなみに、この記事をアップしたとたんに、楽天のわたしの画面の広告はニットのマフラーでいっぱいになりました。