カテゴリ:人物
4年前に紹介した、演劇女優のバーバラさんが、昨晩、当市の小劇場で「ピカソの女たち」という劇を上演しました。
演出も彼女で、出演は彼女ともう一人の女優さん。 今回の「パート1」ではこの二人が、ピカソが愛したり、愛されたり、結婚したり、密会したりした8人の女性たち(本当はもっといるかも、この劇で紹介されるのは8人)の内、4人を演じました。一週間後のパート2で残り4人の女性をまた演じます。 場合によっては、8人の女優さんがずらりと出て演じることもあるのだとか。 劇では、ピカソの妻だったり、愛人だったりして女性が、観客を報道陣に見立てて、自分とピカソとの間柄や苦しみや喜びを語ります。 こういう語りを聞いているうちに、ピカソがどう女性を扱っていたか(彼は「女性は神々か、足フキマットかのどっちかでしかない」と言ったとか)、それでも女性たちがピカソを愛せずにはいられなかったことが、想像できてきます。 語りの後は、彼女たち(役の上でのピカソの女性たち)に観客が「報道陣として」質問することができます。 演じるバーバラさんたちはピカソに関するあらゆる本を読んで勉強したそうで、どんな質問にも、まるで彼女たちが本当にピカソの女性たちであったかのように答えるのが面白かった。 ある観客が「ピカソはそれぞれの女性と関係を結んでいた間はその女性に対して貞淑だったのですか?」と聞きました。 バーバラさんは「とんでもない。ピカソはこれだけ奥さんや女性をとっかえひっかえしている間も、娼婦の元にも通っていたのです」と答えました。 よく俳優などが「女性は芸の肥やし」とのたまうでしょう。ピカソはそういうこともほのめかしていたようです。 BFは「そんなマッチョなヤツで、しかもハンサムでもないし、背が高くもないピカソになんでこんなにたくさんの女性が惚れたり、つくしたりするんだろう」とブツブツ言ってましたけどね。 あんた、女性心をわかってないねえ。 去年秋にコートダジュールのアンティープのピカソ美術館に行って、あらためてピカソの色づかいの美しさに感嘆したところ。 あんまり女性像については考えたことがなかったわ。 上演後にはバーバラさんや共演の女性、演劇関係の人たちとカフェに行って、ふだんは触れることのない世界の人たちと話ができて、おもしろい時をすごすことができました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|