テーマ:食べ物あれこれ(49507)
カテゴリ:料理・パン焼き・菓子・食材
とつぜん、無性に白玉が食べたくなった。
小さいとき、母がときどき作ってくれた白玉。 料理がまったくできない祖母でもできた白玉。 餡と混ぜたり、あんみつに入れるのも悪くないけれど、なつかしいのは、砂糖をかけただけの白玉。 当地では、日本製の白玉粉は手に入らない。 でも、Klebreismehl(粘りのある米の粉)という水磨(次にくる漢字は読めず、米へんに需)米と書かれた中国製の粉が代用できる。この粉で大福も作れる。 この粉と水を適当に混ぜて、耳たぶぐらいの固さにして、団子状にまるめて、熱湯に落として、浮き上がってきたら、水で冷やして、もうできあがり。 本当に5分でできる。 デザートのフルーツサラダに混ぜて食べてみたけれど、なんだか物足りなくて、モラセスをかけたら、黒蜜のような味と香り。 これはこれでおいしいけれど、やっぱり砂糖をかけただけの白玉がおいしく感じる。 こういう質感と大きく関係した食物は、子どものころから親しんでいないとおいしいとは感じないみたいだ。 ドイツ人にこのおいしさをわからせるのはむずかしい。みつ豆に入った味もそっけもない寒天も同じ。 それでも、ときどきこういう、かれらにとってはストレンジな食材を最初からおいしいと感じる人もいるからふしぎ。 今日、なべに残った白玉に砂糖をかけて、立ったままつまみ食いした。 すっごくおいしかった。 20年近く前に逝った母を思い出す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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