窓辺のサヤエンドウ
家の近くのエコショップでサヤエンドウの種を買った。食料品が怖いほど安いドイツにあって、サヤエンドウは高い。あんまり作らないから輸入品に頼っているのかな。ほんの一握りが300円以上もすると、買う気にはならない。ちょっとした彩りに欲しくなるときがあるんだけどね。それで、エコショップで種を見かけたとき、ほんの出来心で買ってしまった。もうベランダの床(木なので、湿気でくさりそう)には植木をおかないと決心して、今年はミニトマトの苗も買わなかったのに。でもって、寝室の窓のすぐ外に大きな鉢を置いて、そこにまいてみた。まあ、ベランダの手すりにかけたプランターやベランダのテーブルの上の植木鉢にもまいたけど。毎朝、目を覚まして窓を開けると、最初に目に入るのが、サヤエンドウの苗。大小の鉢に植えてわかったこと。土が深いほど、エンドウの苗もすくすく上に延びる。前年に育てたミニトマトの苗の「枯れ木」をそのまま残しておいたら、これにからみついてグングン育つ。普通の支柱では、エンドウにとっては太すぎるらしくて、なかなかからみつかない。大きな草の葉(表面に毛が生えていて、つかまりやすい)には喜んでからみついた。窓辺に育つサヤエンドウ posted by (C)solar08この二週間以上、雨ばかりが続いて、各地ですごい被害があった。当地はそこまではいかなかったけれど、毎日、雨ばかり。だから、サヤエンドウにとっても苦難の日々であったようで、一部の苗はほんの数センチしか育ってないのに、すぐに花をさかせ、すぐに実をつけ、さやが大きくならないまま、枯れたり、しぼんだ。そうだった、植物は苦しくなると花をつけるんだったっけね。死にそうになると、死にものぐるいで子孫を残そうとするってわけね。土の深さが足りなかったためか、雨のためか、栄養のためか、原因はわからないけれど、全体としては、すくすくと育たなかった苗には早々にミニサヤエンドウがついて、早々に苗はご臨終。雨にもまけず、風にもまけずに育った苗には、まともな形のサヤエンドウがついた。毎日、日に何度も、窓辺に出かけては、鞘が大きくなるのを見守る。いいね、窓辺っていうのは、目の前だから、細かいことが手にとるようにわかる。アブラムシの集中攻撃にも負けずに鞘をぶらさげている姿。小さなアリが蔓に集まっているのは、アブラムシの出す甘い汁を目当てになのかな。今日は二度目の収穫をした。上の写真のは、それの一部だけ。窓辺で収穫したサヤエンドウ posted by (C)solar08窓辺とベランダの何本かの苗から合わせて100g以上収穫した。これで種(豆)代の元はとれた。あとの収穫は儲けというわけだ。やれやれ。