Dolce come il miele　～蜜～

彼氏と付き合い始めて、１年１ヶ月。
彼氏と知り合ってから、約６年。

最初の出逢いは、秋だった。
アタシは中３。カレは中２。
カレは、アタシが仲良かったクラスメイトの幼なじみ。
中３と中２。
当時の感覚と今の感覚は、全然ちがう。
学年が一つ違うだけで大きな壁を感じたものだ。
２０歳を越えた今でも、年下と付き合ってるなんて言うと、
「え～っ？！」
中学生女子が、年下の男子に惚れちゃいけないという思いこみがあった。
人を好きになるってことすら、恥ずかしいと思ってたし。

カレといると楽しかった。
カレも、一緒に遊んでた仲間も大好きだった。
だけど、アタシが高校に入るとみんなバラバラになった。

カレに再会したのも秋だった。
アタシは高３。カレは暴走族。
楽しかった思い出への憧れ。
受験という息苦しい現実からの逃避。
あの頃のアタシたちは、お互いを思いやるが故に傷つけあった。
受験。葛藤。恋心。
すぐに別れは、訪れる。
初めて彼氏と過ごせるはずだったクリスマス。
カレは、暴走してた。
サンタの格好で警察２４時してたらしいｗｗ

次の年のクリスマス。
ケータイが鳴り響く。
アタシは１９歳。カレは１７歳。

カレが１８歳になった日、アタシは賭けに出た。
もう一度、カレと恋を始めてみようって。

カレは、この前、１９歳になった。
アタシは、もうすぐ２１歳になる。
アタシが年上ってのは、一生変わらない。
カレと過ごした１３ヶ月。
年上とか年下とか、関係ない。
いいことばかりじゃなかった。
悪いことばっかでもなかった。
いっぱい泣いたし、いっぱい笑った。
これからも、こうやって、笑って、泣いて、するんだろう。

アタシと、カレと、産まれてこれなかった赤ちゃんと。
３人で幸せになるんだ。
それが、アタシの免罪符。