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2007.12.02
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カテゴリ:ニュース
本格的な出荷シーズンを迎えた広島のカキ業者が今夏の猛暑の影響に苦しんでいる。夏場の海水温の上昇でシーズン序盤に主力となる2年もののカキが死ぬケースが多発しているほか、1年ものも成長が遅れて例年より身が小さくなっているためだ。昨年はノロウイルスの流行による風評被害で、出荷自粛などの打撃を受けており、2年連続の逆風に関係者は頭を痛めている。

 全国1のカキ出荷量を誇る広島県では、生食用のカキは例年、シーズン平均の卸値で20キロあたり1万6000円前後で取引されていたが、昨シーズンは最も下落した時期で、5分の1以下の約3000円程度まで下がったという。

 風評被害による痛手を取り戻すため、生産業者では今シーズンから、ウイルスの量をより短期間に計測できる新技術を導入するなど、安全対策を徹底。大阪市内など県内外で無料の試食会を開催して、新たな料理方法を提案するとともに、カキの安全性をアピールし、今年の出荷シーズンに備えてきた。

 しかし、今年は夏場に記録的な残暑に見舞われ、海水温が上昇。昨年出荷を自粛した2年もののカキが体力が持たずに死滅するケースが多発している。身が大きく、例年は、シーズン序盤の主力となるだけに、業者にとっては出はなをくじかれた格好となった。

 また、カキは冬場に海水温が下がるほど、身が大きくなるが、今年は残暑で秋口になっても海水温が下がらず、1年もののカキの成長も全体的に遅れているという。

 さらに、生食用のカキでは通常、水温が高く雑菌が多い時期の出荷は避けることから、今シーズンの出荷開始時期が例年よりも1週間程度遅れたほか、昨年の風評被害も尾をひいており、価格は2割程度、安くなるなどの影響が出ている。

 広島市西区の養殖業者(60)は「本格的な冬を迎えて海水温が下がれば、若いカキの身も大きくなると期待している。しかし、暖冬になれば、鍋もの向けの加熱用カキの需要が減る傾向にあり、心配はつきない」と、冬場の寒暖の行方に気をもんでいる。


yahooニュース 12月1日23時12分配信 産経新聞 より


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  http://soleile2007.seesaa.net/

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最終更新日  2007.12.02 08:23:11
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