【本】ユダヤの商法
(私のとっての)商売の神様 藤田田氏の著作です。昭和47年(1972年)出版で、オイルショック直前の高度成長期の状況ですので、今と時代が異なることがあると思います。それでも、参考にするべきところが多いと思います。(追記:再刷を重ね少なくとも266刷りはあるそうです。だとしたら私以上の年齢の方は、この本を目にした人は多いですね。)私は図書館で見つけましたが、入手が難しいと思います。Amazonでは3200円と高値すぎます。ここで要約を残しておこうと思います。全体で97カ条ありますので、今日は一部分だけ紹介します。1 78:22の宇宙法則 良く言われる80:20の法則より細かい。正方形と内接する円の面積の割合2 金持ちから儲けさせてもらう 全体の22%の人が78%のお金を持っている3 生活の中に数字を持ち込め 「今日は暑いねぇ」というよりも、「今日は32℃で暑いねぇ、昨日よりも2℃高いですね」という4 世界の支配者、その名は「ユダヤ商人」 経済だけでなく文化や科学の分野もユダヤ人ががんばっている。ピカソもベートベンもユダヤ人だったの?5 「きれいな金」「きたない金」はない 日本人はお金の氏素性を気にするが、お金にそんなものはついていない6 現金主義に徹すること 銀行預金は信用しない。「今キャッシュにしたらいくら」を基準にする。7 利息目当ての銀行預金は損だ 利息はつくけれでも、所得があるという証明になってしまう。結局は所得税の証拠になって、国にごっそりとられてしまう。8 貸金庫は安全ではない 日本の銀行は厳重に管理していない。万一強盗が銃を持って「金庫を開けろ」といったら金庫を開けてしまうほどの管理。9 女を狙え ユダヤ商法には商品はふたつしかない。それは女と口である。男というものは働いて金を稼いでくるものであり、女は男が稼いできた金を使って生活を成り立たせるものである。商法というものは、他人の金を巻き上げることである。安泰に男から金を巻き上げるのは10倍以上難しい。10 口を狙え 女性用品はたやすく儲かるが、商品の選択からセールスまである程度の才能が必要である。しかし「口」は凡人でも凡人以下の才能しかない人でもできる商売なのだ。「口」に入れる商売は必ずお金が入ってくるし、儲かる商売なのだ。しかも消費するので回転率が良い。11 判断の基礎は外国語だ 商取引で肝心なことは、判断が的確でしかも迅速であること。自国語で考え同時に外国語でモノを考えることは、違った国語から幅広く理解ができるということ。12 暗算を得意とすべし 月収から時給を瞬間的に計算するなど、一瞬にして数字を把握する13 必ずメモを取れ どんな場所でもメモを取る。日時、金額、納期などはきちんとメモを取って記録する。曖昧な記憶はしない。14 雑学を積むべし 商取引には全く関係のないと思われること、深海魚の名前、自動車の構造、植物の種類などの雑学が、話題を豊富にし人生を豊かにしている。的確な判断を下すために広い視野が役立っている。「商人はソロバンさえできればいい」という日本的な考え方は視野が狭すぎる。15 今日のケンカは明日に持ち越さない 商談はケンカ腰になるけれど、次の日はけろっとする。昨日ケンカした細胞は、今朝は新しい細胞と入れ替わっている。満腹の時と空腹のときでは考え方が違うものだ。私はあなたの細胞が入れ替わったのを待っていただけだ。16 辛抱よりは”見切り千両” 相手の気持ちが変わるまで辛抱強く待つ反面、ソロバン勘定に合わないとみるとすぐに手を引く。17 社長は“売れる会社”をつくれ 商売に個人的な感情を持ち込まない。好調に利潤を上げているときこそ、会社の売り時。18 契約は神様との約束 ユダヤ人どおしは口約束でも仕事をする。契約を破らないのは神と契約しているからだ。しかし異教徒との契約は契約書がないと履行しないから作らざるをえない。19 ”契約書”も商品である いったん成立した契約書を売買することもある。契約を売り手に代わって遂行して利益を稼ぐ。契約書を売買する人をファクターという。20 首吊り人の足をひっぱれ お手上げ状態の会社を買い叩く「バンザイ屋」はユダヤ商法ではない。悪いのは策を弄して、相手の会社をつぶし後で買いたたく。21 “国籍”も金儲けの手段なり タックスヘイブンのリヒテンシュタイン国籍をユダヤ人に売るビジネスすらある。22 税金分だけ余計に儲けろ ユダヤ人は税法も約束なのでごまかすことはないが、税引後の利益を考えてビジネスをする23 時間も商品ー時を盗むな 1時間あたりの時給を考えろ。相手にとって少なくとも時給以上のメリットを考える。セールスマンはうざいよな。24 不意の客は泥棒と思え 時間は貴重なものだから効率よく使用することが大事。突然の客は用もないのに来る時間泥棒と同じ。25 アポイントメントをとれ 時間は貴重なもの。相手の割いてくれた時間が自分と自分の仕事に対しての重要度。