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カテゴリ:映画
日本ではヒットしなかったけれど、おもしろくてすごい映画だった。
自宅でDVDでみたけれど、大きなスクリーンでみた方がよかった映画だと思う。 アメリカでは100年ぐらいに、500Kmぐらいの長距離を馬で走るレースがあった。そのレースで上昇しているアメリカ人が、アラブで1000年間の歴史がある4000Kmを馬で踏破するレースに参加することになった。そのレースの名前が、「オーシャン・オブ・ファイアー」という。 驚いたことにこれは実話だという。 主人公フランクは、白人とインディアンの混血で、スペインから持ち込まれた野生化した馬ムスタング(フォードの車の名前はここから来たんだね)の中で、優れたヒダルゴに乗っていた。この馬で、アメリカの長距離レースでは連戦連勝。世界で一番早い馬と言われた。 そこにアラブのリヤド部族長が反発。「世界で一番早い馬」というのは聞き捨てならん。取り消さないなら、アラブの「オーシャン・オブ・ファイアー」に参加しろと。 フランクはヒダルゴを伴って、長い船旅をして、アラビアのアデン(アデンってイエメンアラブの街だよね)へ。アラビアのアデンからアラビア半島を縦断して、イラク、シリアの沿岸までのレース。映画ではダマスカスが終点となっていたが、ダマスカスは聖書にも載っている古い城壁の町。本当のレースはダマスカスが終着点なのか、それともダマスカスとは異なる、レバノンかシリアの沿岸の街かはわからない。 でも、砂漠の雰囲気が良くできていて良かった。砂砂漠は少なく、石や砂利が転がっている岩石砂漠はまさにそのままだった。キャストもアラブ人の俳優が出ていて、アラビア語を話しているのはすごかった。アラビア語は、「アッサラームアレイクム」と「インシャラー」しかわからないけれど、なんとなくアフリカにいるアラブ人のようで、本当のベドウィンでもないし、あの辺りにいるアラブ人ではないのが気になった。 残念なのは、砂漠の怖さや辛さが画面では表現しにくいところ。2週間以上砂漠でレースをする辛さというのが経験しないとわかりづらいところだ。砂漠で井戸の水を飲もうとすると、細かな砂が混じった水で飲むとじゃりじゃりする。レースをしている男が身体を布で覆わずに走ると、たちまち日焼けで大変なことになってしまう。また喉の渇きというのも尋常ではない。そういったところが、冒険物という一言で片付けられている。 映像が美しかっただけに、残念だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.27 21:41:09
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