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テーマ:大人のニキビ(444)
カテゴリ:健やかな肌をめざそう
単刀直入に、皮膚科を受診され「アクアチムクリーム」を処方された方にお尋ねしたいのですが、効果はありますか? 使い心地はいかがですか?
もちろん一緒に出された飲み薬を飲み、洗顔や食生活にも気をつけたり、いろんな対策をしておられると思いますが、ニキビは良くなってきてますか? 今日は昨日のつづきの話、皮膚科で出されるニキビの薬について説明をしようと思っていたのですが、予定を変更してその話は次回にしようと思います。 で、アクアチムクリームの話です。 私が初めて受診した時には「塗り薬」として「アクアチムクリーム」10g チューブを2本出されました。出されたそのときは 「皮膚疾患の定番は皮膚外用剤(=塗り薬)。ほんでニキビには抗生剤。」 と納得して、塗り始めました。 このときドクターは、軟膏はかえってニキビが悪化するかもしれないからクリームを、とおっしゃいました。 ですが、なーんか塗ると調子が悪い。 余計に悪くなってるよな気がして、1週間ほどで勝手に塗るのを中止してしまいました。 1ヶ月後、再診したときに 「塗り薬はまだありますか?」 と尋ねられ、全然使ってないコトを白状しました。そしたらドクターのおっしゃるには 「抗生剤の塗り薬は効くのでぜひ続けて欲しいですねえ。」 常識的に考えて、抗生剤の菌感受性から全く外れていない限り感染部分に抗生剤を塗れば症状は収まってゆく。そう思い直して再びトライしてみましたが・・・どーしてもダメ。 どんなダメ具合なのかを説明するのは難しい。塗らないと調子いいけど塗るとダメ。 アトピー性皮膚炎改善のためにがむばってた頃に「肌の訴えを聞く感覚」というモノを身につけた私が感じる「皮膚感覚」。 ココで私が考えたのは、ダメなのは「基剤」のせいではないか、というコトでした。 まず、一般的な皮膚科外用剤についてご説明してみましょう。 ●「軟膏」と「クリーム」の違い 皮膚用外用剤(塗り薬)は、「主剤」と「基剤」から成っています。 有効成分となる物質を「主剤」と呼び、それを混ぜるモノを「基剤」と呼びます。 「基剤」の違いで「軟膏(油脂性)」「クリーム(乳剤性)」「ローション(水溶性)」に分けられます。また、薬によっては「パウダー」「スプレー」「ゼリー」なんてのもあります。「主成分」は同じでも剤形の違った薬がある、というワケです。 どんな「主剤」にも全ての「基剤」のモノがあるというコトではありませんが、たいてい基剤の違う数種類のモノがあって、患部の状態に応じて使い分けられます。 ●「軟膏」と「クリーム」の長所と短所 軟膏には「保湿性」「皮膚保護作用」「皮膚柔軟作用」「肉芽形成促進作用」などがあります。皮膚への刺激性が少ないという長所があります。 ギトギトベタベタして見た目も使用感もあまりよろしくないのが短所。 クリームは「皮膚浸透性が良い」「患部を乾燥・冷却する作用がある」。 サラッとしてべとつかず肌に馴染み易いので見た目も使用感も良くて使い易いのが長所です。簡単に洗い流すこともできます。 短所として、湿潤・びらん面に使うと分泌物が患部に再吸収され、症状が悪化する恐れがあります。 また、乳化剤や防腐剤などの添加物を使用しているのでそれがかえって皮膚を刺激(←コレコレ)する場合があります。 ●「軟膏」と「クリーム」の使い分け方 上で書いたような長所と短所を踏まえて、患部がただれたり傷があったりジクジクしている時には、刺激の少ない「軟膏」を、皮膚の表面が乾燥し、破れたり傷ついていない時には「クリーム」を使います。 こんなような感じです。 「アクアチム」の「主剤」はナジフロキサシン(ニューキロノン系抗生剤)で、黄色ブドウ球菌、アクネ菌に対して感受性がある抗生剤です。 剤形には「軟膏」「クリーム」「ローション」がありますが、これらの「基剤」の組成を調べてみました。 「アクアチム軟膏」 白色ワセリン オレイルアルコール ステアリン酸 水酸化ナトリウム 精製水 「アクアチムクリーム」 ステアリルアルコール セタノール ジエタノールアミン エデト酸ナトリウム 白色ワセリン 軽質流動パラフィン ポリオキシエチレンセチルエーテル 水酸化ナトリウム 濃グリセリン 精製水 「アクアチムローション」 乳酸ナトリウム液 ヒドロキシプロピルメチルセルロース グリシン(pH調整剤) 水酸化ナトリウム イソプロパノール 精製水 アトピー性皮膚炎と闘ったとき、皮膚科から力強い援軍「プロトピック軟膏」を処方されました。目の周りだけでなく今ニキビがまさに出来ている頬の同じ部位にも使っていましたが、ギトギトベタベタする軟膏であったにもかかわらず、それでニキビができたなんてコトはなく、にっくきアトピック湿疹も綺麗に治りました。そんな経験も踏まえて、 「アトピックな私には組成がいちばん簡単な、肌に優しい軟膏の方でいんでねーか?」 と思うのですが、ドクターは「軟膏だとかえってよくないかも。」とおっしゃった。 「じゃあローションはどーかな。少なくともクリームはダメなコトはハッキリしてンのよう・・・。」 実は今日、1ヶ月振りに薬をもらいに皮膚科を受診してきたのでした。 ドクタ-は今日もおっしゃいました。 「塗り薬はまだありますか?」 抗生剤の外用はもういいや、と思ってはいましたが、ローションに興味津々な私は、聞いてみました。 「まだ少し(実はたっぷり)残ってるんですが、せんせー、アクアチムにはローションもあるようなんですけど、どうでしょう。」 「ありますよ。じゃ、今回はローションを出してみましょうか?」 やったー♪ てなワケでさっそく今日、お風呂に入ったあとでアクアチムローションを使ってみました。 「気持ちいー♪」 今日のトコロは私の肌の「ダメだこりゃ。」という声は聞こえませんでした。 様子を見ながら、アクアチムクリームが使えなかった分を取り戻すべく、ローションを使ってゆこうと思います。 皮膚科医は、みなさんの皮膚疾患の種類や程度や部位などに合った薬を選んで処方されるはずですし、みなさんが疑問に思えば快く相談に応じるでしょう。 最後に。。。 化粧水ひとつでも、同じ製品を使っても人によって肌に「合う」「合わない」があります。 「アクアチムクリーム」を否定する趣旨で書いたワケではありませんので、そこはご理解いただきたいと思います。ぺこり m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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自分もニキビと戦ってます!
大人ニキビが顔中できてて・・・ 今はよくなってはいるけどでもあまりいいとはいえないかな。。 皮膚科いってアクアチムクリームだしてもらったけど あれ化膿止めみたいってきいたよ。 自分三ヶ月ぐらい、つかったけどだめだったわ。。 自分もブログかいてるし、結構お気に入りにニキビで悩んでる子とか改善してよかったもののせてるこもいるからみてみてもいいかもよ! ブログのURLは http://ameblo.jp/ryochin66/ ここなんでw またきますねw (2005.11.08 22:49:14)
りょぅちんさん、またまたコメントくださいまして、ありがとうございます。
そう、アクアチムクリームは「化膿止め」です。 「抗生物質=抗生剤」の俗称を「化膿止め」といいます。 ニキビで皮膚科を受診すると抗生剤が処方されるのはなぜか。 何らかの原因(この原因は人それぞれです)によって、肌のターンオーバーが乱れるコトと皮脂の分泌が活発化するコトが重なって皮脂が毛穴につまると、つまった皮脂を栄養にして皮膚の常在菌であるアクネ桿菌や黄色ブドウ球菌が繁殖し炎症を起こします。コレがニキビです。 常在菌は「菌」と名はついてますが根っから悪いヤツではありません。普段は皮膚を弱酸性に保って他の病原菌から皮膚を守る役目を持ってます。だからいなくなってしまうと困るのですが、菌によって炎症が起きてしまったモノを放っておくとニキビは治らないばかりか皮膚の組織が壊れて痕を残るコトになってしまいます。 ニキビを無くし作らないためには、スキンケアや生活の改善などによって肌のターンオーバーを回復したり毛穴を綺麗にしたり皮脂分泌を抑えるコトが大事ですが、ニキビが酷いときにぐずぐずしてるともっと悪化して治りにくくなったり痕が残ったりしてしまいます。 増殖した菌を叩く目的で抗生剤が処方されるのです。 スキンケアや生活改善が対ニキビ戦争の「長期的戦略」「予防的戦略」とすれば、抗生剤は「短期的戦略」「危機脱出のための特別戦略」と言えるかもかも(余計解りにくいですかね...苦笑)。 抗生剤を長く使い続けるコトはオススメしません。ニキビが良くなったら使うのを中止するコト。抗生剤は、悪化したニキビにとっては頼れる援軍ですが、必要なくなったのに使い続けると皮膚の常在菌がいない状態を作ってしまって新たな皮膚トラブルを招きます。 中止する時期は抗生剤を処方したドクターが症状を見て決めてくれると思います。 (つづく) (2005.11.09 19:04:07)
りょぅちんさんも「アクアチムクリーム」の効果が無かったクチですね。
私もそうなんですが、塗れば効くはずの抗生剤がダメだった。 なぜか? 今回書いたように「アクアチムクリーム」に使われている「基剤」の成分が肌に合わなかった、という仮説を立ててみました。化粧品で肌に合わないモノってありますよね、それと同じです。 で、立てた仮説を立証するべく「アクアチムローション」のほうを出してもらったというワケです。今のところアクアチムクリームの時のような「ダメさ」は感じてなくて「コレはいけるかも。」と感じていますが、まだ使い始めたばかりですので、追って経過をココで書こうかな、と思ってます^^ (2005.11.09 19:04:58)
ニキビのテーマから訪問しました。
アクアチムクリーム、全然効かないですよね… やっぱり… アクアチムローションというものは初めて聞きました(^^)参考になりました☆ありがとうございました。 (2005.12.12 13:00:41)
ゆうぼう0824さん、ようこそいらっしゃいませ。
2週間ほどココの更新をお休みしてまして、コメントをいただいていましたのにお返事が遅くなってしまって申しわけありません。 m(_ _)m ゆうぼう0824さんもニキビでお悩みで皮膚科へ行かれましたか。 そしてアクアチムクリームを処方されましたか。 そして、効かなかったのですね・・・(^^;) ニキビに処方される抗生剤の外用薬として「アクアチム」の他に「ダラシン」がありますが、どちらも「主剤」の抗生剤自体は感染したニキビの原因菌を叩く効果があるものです。 アクアチムクリームが効かなかったのは、りょぅちんさんへのコメントにも書きましたが、「基剤」すなわち「クリーム状にするための混ぜ物」が私の肌に合わなかったのだと思ってます。 抗生剤外用薬はぜひ使って欲しい、とのドクターのアドバイスに譲歩する形でトライしてみたアクアチムローションでしたが、1本使い切って、コチラは "ばっちぐー♪" 、効果を感じてます。 お陰さまで私のニキビ治療は「あとひと息。」というトコロまできてるんですが、忙しくて今月アタマに予定していた皮膚科受診がずっと放っちっちです。 ゆうぼう0824さんのニキビの具合はその後、いかがでしょう。 ご参考になれば、私もとても嬉しいです。 (2005.12.25 00:02:49)
私は今現在進行形でアクアチムつかっています。
ちなみに私は軟膏を使っていますがとても 利いています。赤みも無くなり嫌なぶつぶつ!? も無くなりました!! 私の知り合いは、ローションできれいさっぱりでした 私もがんばりますがお互いにきびと戦いましょう!! (2009.09.08 21:40:14)
たまたまアクアチームを調べていてここが目につきました。
私はニキビでなく、脇の下のただれでした。 結論を先に言いますが、劇的に効きました。 もう5~6年前から、脇の下がアセモの様に赤いツブツブが出来て、それが黄色く膿みが貯まった様になりつぶれてシャツの脇の部分が黄色くなったりしました。 風呂は毎日入り、下着も替えかなり清潔にしていたつもりですが夏などは爛れて赤く腫れる状態でした。 病院に行き検査して貰ったら「水虫の菌は見あたらない、常在菌による炎症」と言われ、ニゾラールクリーム2%を使用していたのですが、少し良くなっては元に戻る事を繰り返していた。 その後アトラントクリームを使用してこれはかなり良かったのですが、完治までは行かなかった。 今年になり評判の良い町医者に行き、今までの事情を説明して診察を受けたのでする その時にアトラントクリームと、アクアチムローションを渡され「一度使ってみて」と言われて使い出したら、1週間で赤いツブツブが殆どなくなり、使用1ヶ月が過ぎた現在全く炎症もツブツブも消えて綺麗な肌に戻りました。 人によって効果も違いますが 「効果が無ければ、病院と薬は変えてみるのも良いですよ」 同じ悩みがある人の為に参考になればと書き込みしました。 (2011.08.07 21:40:36)
私はニキビではなく、炎症にアクアチムクリームを処方されました。
長くても一週間ほどで治ると言われた炎症が、 一週間たった今でも消えず、 塗るととにかく痒い!! 化膿止めとして出されているので、我慢して塗っていますが、塗らない方が調子が良いです(笑) 敏感肌の私には化合物とやらが合わないのかしら。 (2011.11.05 23:58:22)
私はニキビではなく、炎症にアクアチムクリームを処方されました。
長くても一週間ほどで治ると言われた炎症が、 一週間たった今でも消えず、 塗るととにかく痒い!! 化膿止めとして出されているので、我慢して塗っていますが、塗らない方が調子が良いです(笑) 敏感肌の私には化合物とやらが合わないのかしら。 (2011.11.05 23:58:23)
プロトピック軟膏は強めのステロイド剤に当たるので、炎症を抑える効果は絶大でも、医師薬剤師の指導無しに安易に塗らない方が良いですよ!!
(2012.03.04 09:55:48)
アクアチムクリームの他に、硫黄カンフルローションも併せて処方されてます。
悪い時には、何を使っても中々治癒しません(笑) 一番効くのはミノマイシンですね。 身体の痒みによる引っかき傷には、リンデロンV軟膏使ってます。 (2012.03.23 01:32:10)
皮膚科の医者から処方され一度塗っただけでかなりよさげいろいろ代えてやっと合うのに出会いました。
(2013.09.06 03:25:18)
はじめて、自分は、アトピーでプロトピックを使ってましたが、リバウンドが酷く脱プロトの為にアクアチムクリームを処方されましたが、どうやら熱く感じたり痒みと火照りとが強く成って赤くなってきてる気がします。
すぐに医者に相談すべきか悩んでます。 (2013.09.10 06:11:42)
アクアチムクリームは効かないのにローションは効くんですね。なんか不思議です。
(2014.03.02 16:25:10)
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