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カテゴリ:着物
着物好きな人で、小さいときからずうっと継続的に着物が好きだった人は極めて少数派だと思うが、どうだろう。 私の場合は小学生のときは日本舞踊を習っていたことがあり、一応浴衣やウールなどのお稽古着は自分で着ていた。中学生以降は着物とは関係ない暮らし。高校3年生のときの体育祭の応援のパーフォーマンスで「ちゃっきり節」を振り付けし、紺絣に赤い前掛け、たすきがけ姿を披露したことがある。このときは晒しを胸にまいたりして、けっこうこだわりを持って、自分で着ていた。 成人式など、振袖時代は美容院で着せてもらった。結婚し、挨拶廻り、宮参りのときは姑に着せてもらったり、自分で着ていたような気がする^^;。そのあとは次から次へと続く子育てで、母にせっかく作ってもらったお嬢着物も実家に預けっぱなしだった。 家を建て、その期に引き取った着物を久々に見たのは末っ子の高校卒業の謝恩会で付け下げを着ようと思い立ったときである。そのときのショックをいまだに忘れることはできない。 見事に変色‥(x_x;) もう着れない‥ それから、である。着物を着ないと、母に申し訳ない‥タイミングよく日本和装が4ヶ月無料着つけ教室の生徒募集をしていた。 そこで、今の着物の師S先生に出会った。私の着物ライフは、S先生と室町人である妹のダンナなしではありえなかった。 S先生は着物の着方・知識を惜しげなく、親切に教えてくれた。前結びを教えてくれてありがたかった。前結びをすると、たぶん付け帯の必要はないと思う。S先生のお太鼓はニュアンスがあって、天下一品。そのお太鼓に魅かれて弟子入りする人は多い。今も個人的に着つけ、和裁、茶道を教えてもらっている。自転車で30分、遠くて、よくサボるので一向に上手にならないが‥ 妹のダンナには「地値打ち」ということを教わった。初めてネットショップで色を気に入って買った色無地を彼に見せたことがある。コメントしてもらおうと思ったが、「う~ん」と言ったきり、あとを続けてくれなかった。残念だったが返品した。今思い出すと生地がペラペラだったのだ。私のお小遣い程度で買えるものは質のいいものでないことが多い。今はわかる。 気軽に買うこともあっていいが、本気で買うときはそれなりの出費の痛みを伴うものだと、今は思う。私は自分のものは自分で買っている。下宿している大学生二人を持ちながら、身をひねるようにして買い揃えてきた。「よくやるよ~」とあきれもするが、好きな仕事ではあるが、家族をかかえながら夜遅くまで仕事をするのはストレスも多い。自分にご褒美なしではやってられない。それにしてはお手盛りしすぎとは外野の声だが‥^^; お金の掛け方のバランスも少しはわかってきた。入れ替え戦しながら、本当にお気に入りのものを、あまり多くなく所有したいと思っている。
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