関西では、 春は 長袖セーターを着ていたと思ったら
半そでTシャツに…、
秋は 半そでTシャツを着ていると思ったら長袖セーターに
なってしまうところがあります。
ですから、着物も薄物を着たい、次は単衣…と思っていたら、
体感的に袷を着てもよい気分には なっていくんですよね。
何年か前の9月20日ごろ《ゆずりは》の田中陽子さんが大阪に
いらっしゃったときは濃い色の薄物をお召しでした。
全体の色で秋を意識されていました。
着物界をリードされる方が率先して、新しい着方を提案
されるっていいですよね。
《常識》というのは人間が作ってきたものですから、
時代に合わなくなれば、その時代に生きる人間が変えて
いけばいいんですよ。
古い《常識》に縛られるのはナンセンス!です。
私はこだわりませんが、「夏大島」「夏塩沢」の「夏…」
というネーミングはどうにかなりませんかね。
この「夏…」というのが、多くの方の9月に着るのを躊躇わせ
ている原因なのでは…と思います。
地球温暖化で単衣の着用期間が長くなったとよく言われて
いますが、
私はむしろ、この「夏…」という薄物の着用期間が長くできる
のではと思っています。
私は5月の中旬くらいから9月の中旬、気候によっては下旬まで
着ます。
「盛夏は暑くてとても着れない」と言われている「夏…」ですが、
エアコンの効いた室内であれば、盛夏も、もちろんOKですし、
盛夏の夜は、上布・麻より、やっぱり絹物が合う場合が多いと
多いと思います。
売れないから生産も縮小されているそうですが、着る方が
増えれば生産も増えるかもしれません。
【今日の組合せ NO.33】
関絹織物 夏大島 グレー地格子
久米島紬 九寸帯 「ゆうな」
三浦清商店 帯揚
道明 帯〆
予定では10月から単衣薄地、厚地、胴抜き…と気温に合わせて移行。