だけど僕たち若者がいる五つの赤い風船が1969年に歌った歌です。「遠い世界に」(作詞/作曲 西岡たかし) 遠い世界に旅に出ようか それとも赤い風船に乗って 雲の上を歩いて見ようか 太陽の光で虹を作った お空の風をもらって帰って 暗い霧を吹き飛ばしたい ぼくらの住んでるこの町にも 明るい太陽顔を見せても 心の中はいつも悲しい 力を合わせて生きる事さえ 今ではみんな忘れてしまった だけどぼく達若者がいる 雲にかくれた小さな星は これが日本だ私の国だ 若い力を体に感じて みんなで歩こう長い道だが 一つの道を力のかぎり 明日の世界をさがしに行こう ********** 団塊の世代のオッサンバンドのミニコンサートに顔を出してきました。ロックが中心でしたが、最後に生ギターで歌ったのがこの曲でした。 当時学生運動の闘士だったらしいバンド・リーダーの声は、40年近くの時空を越えて透き通り、若者だったその時よりも瑞々しいのではないかと思うほどでした。 一緒に歌う会場の人は零れ落ちる涙を拭うこともせず、昔の情景を思い浮かべているようでした。隣の孫たちにとっては聞いたこともない曲でしょうが、おじいちゃん、おばあちゃんが泣いているのを見て曲の持つ何かを感じ取ったに違いありません。帰りの道すがら、「あすのせかいをさがしにゆこう」の部分を何度も繰り返し歌っていました。 |