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伊東良徳のとき・どき★かるちゃ~

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2009年06月20日
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カテゴリ:映画
 ケイト・ウィンスレットが「タイタニック」以来4度目のノミネートでようやくアカデミー主演女優賞を手にした映画「愛を読むひと」を見てきました。
 封切り2日目なのに、土曜日の午前中のためか、3割くらいの入り。いい映画だと思うんですけどね。

 15歳の時に21歳年上の女性ハンナ・シュミッツ(ケイト・ウィンスレット)と知り合ってすぐ肉体関係を持ち性生活に溺れながらハンナの要求に応じて本を朗読する逢瀬を続けていたマイケル・バーグ(Michael Bergの英語読み:デヴィッド・クロス)の前からハンナが突然姿を消し、8年後法学部生となり、特別ゼミの一環として戦犯法廷を傍聴するマイケルの前にハンナが被告人として姿を現す。読み書きができないことを恥じ、それを隠すために、事実に反して重い責任を背負い込むハンナの姿に、ただ一人そのことに気がついたマイケルは悩むが結局行動を起こさず、ハンナは無期懲役を宣告される。その後、弁護士となったマイケル(レイフ・ファインズ)は、結婚するが妻とうまく行かず離婚し、女性と安定した関係を築けずにいたが、刑務所のハンナに朗読テープを送るようになり、ハンナはそれを機に読み書きを身につけようと努力するが・・・というお話。

 マイケルの「現在」が登場し娘がマイケルに会いに来ること、マイケルがハンナの秘密に気がついて相談する相手が父親でなくゼミの教授(ブルーノ・ガンツ)になっていること、マイケルが裁判中にハンナに面会しようとすること、マイケルが法史学者でなく弁護士になること、マイケルがギムナジウムの同級生のゾフィーとはHしなかったこと、マイケルがハンナと知り合うきっかけとなった病気が黄疸でなく猩紅熱になったことなどいくつかの違いはありますが、概ね原作にそって映画化されています。
 少しのニュアンスの違いにも見えますが、ハンナの釈放が決まり、マイケルが刑務所の所長に呼ばれてハンナに面会に行った際のマイケルの態度が、私には一番原作と違う点だったように見えました。原作では、マイケルはハンナに「出所できると聞いてうれしいよ」「近くに来てもらえるのもうれしいよ」と、内心はさておき歓迎の言葉を述べ、朗読について「それももう終わりになっちゃうのね」というハンナに対して「どうして終わりにする必要がある?」と応え、別れ際にはマイケルがハンナを抱きしめたがしっかりした手応えはなかったとなっています。つまり、ここで、あくまでも内心はともかく、ですが、マイケルはハンナとの出所後のつきあいに前向きの姿勢を示し、それに対してハンナがどこかとまどい・ためらいを見せているという構図です。これが、映画では、ハンナが出した手にマイケルが手を握ることをためらい、すぐに手を引っ込め、目線をあわすことを避け、朗読ももう終わりになるのねというハンナの問いかけにマイケルは黙り込みます。出所するハンナの受け容れにマイケルはあからさまなためらい・とまどいを見せています。このため、原作を読んだときには、出所を前にしてのハンナの心と行動が謎と感じましたが、映画ではハンナの行動はしっくり来るもののマイケルの行動が理解できないと感じ、全体としてマイケルの苦悩と後悔の物語という印象を持ちました。
 釈放決定の時期が、原作では18年後なのが、映画では22年後なのは、無期懲役の受刑者を早く釈放するのはけしからんという昨今の風潮への配慮でしょうか。

 弁護士としては、映画ではマイケルが弁護士となっただけに、被告人が真実に反して重い刑を受けることとなることを知ったとき、弁護人でない弁護士はどのように振る舞うべきか、1審ではさておき、被告人も予想しなかった重い刑が現実に宣告された後、その不正義を正すために控訴審で思い直すよう被告人と話し合うべきではないか、さらには再審という道も含めて話し合う必要はなかったのか、それをしないで朗読テープを送ることが贖罪と考えるのは・・・という疑問というか胸のつかえが残りました。

 ケイト・ウィンスレットのあえて輝きを消した中年女性の演技が、やはり光っていました。惜しげもなく裸体を晒してくれたからではありませんが(それもあるかも・・・)、やはり主演女優賞に値すると思います。
 序盤、ハンナとマイケルのただれた性生活の描写が、楽しそうでもありますが、ちょっと見ていて恥ずかしい。PG12(小学生以下は保護者同伴)指定ですが、親が子ども連れで見に行くのは無理じゃないでしょうか。

 ドイツが舞台の話なのに、登場人物がすべて英語で話すのはともかく、ハンナが必死で読み書きをマスターして書く手紙がすべて英語。ドイツで上映したらドイツの観客はしらけるでしょうね・・・






最終更新日  2009年06月21日 00時06分35秒
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