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伊東良徳のとき・どき★かるちゃ~

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映画

2011年11月23日
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カテゴリ:映画
 心を閉ざしてしまった青年が遺品整理業で働きながら再生して行く姿を描いた青春映画「アントキノイノチ」を見てきました。
 封切り5日目祝日、12月25日での閉館が決まりこれが最後の上映作品となる見込みの池袋東急、午前11時の上映は4割くらいの入り。予告編なし(この先上映作品もないし)に魅力を感じる客は少ないでしょうか。

 高校時代、生まれつき吃音がある永島杏平(岡田将生)は、級友の山木(染谷将太)が松井(松坂桃李)のいじめを受けて松井にナイフを向けたのを止めたところ、山木からおまえだけは味方だと思ってたのにと言われ、目の前で山木が飛び降り自殺、その後は松井から陰湿ないじめの標的とされ続け、登山部での登山中のできごとを契機に、学園祭のさなか松井のいじめを知りながら黙っている周囲に激高し、松井に刃を向け、心が壊れた。3年後、父親の紹介で遺品整理業で働き始めた杏平は、先輩の佐相(原田泰造)、久保田ゆき(榮倉奈々)に教えられながら、死者の生前の生活と思い、遺族の思いを感じつつ仕事を覚えていく。そんな中、ゆきから過去のことを打ち明けられ、ラブホの部屋で迫られた杏平は・・・というお話。

 吃音がありスムーズに話ができず、いじめや級友の自殺から心が壊れて立ち直り切れていない青年とレイプ・妊娠・流産の過去から立ち直り切れていないリスカ少女という、かなりヘビーな設定のもどかしくもすれ違う恋愛が1つの軸になっていますが、この不器用さぎこちなさが切ないというところ。
 思わせぶりに紹介したラブホのシーンも、リスカの跡のある人からレイプされてその後男の人から触られるのが怖くてと打ち明けられた直後のシチュエーションで、そりゃないだろうって思う。そういう状況が見えずに迫ってしまうゆきの不器用さがちょっと切ない。
 観覧車の中で、いきなり立ち上がって窓を開けて大声上げる(それもただウォーって)杏平も。そんなことされたら一緒にいる相手はかなりびびると思うんだけど。
 2人の恋の行方の方は、終盤はとにかくアントニオ猪木になってしまうので、私にはちょっと不完全燃焼の思いが残ります。そっちに行くなら「燃える闘魂」で迫れ・・・というわけにも行かないか。

 2人の心の傷が、どちらも高校生活、高校の級友から受けた傷というのも、学校の荒廃というか陰湿ないじめの蔓延を背後的なテーマとしているといえるでしょうか。
 もっとも、杏平は両親が離婚して父親と2人暮らし、「お父さんも浮気していたから、お母さんを責められない」「そんな話聞きたくない」なんてやりとりをしてますし、ゆきもレイプの後母親が理解してくれなかったことにも触れていますから、家庭環境の問題も気にしてるでしょうか。

 遺品整理業とその中で描かれる孤独死と死者の生活と思い、遺族の思いというあたりは、考えさせられますが、同時に映画としては、「送り人」の2番煎じ的な印象を持ってしまいます。
 杏平らが遺品を整理する孤独死した人の部屋の様子を見ていると、私の場合は、自宅はまだしも、事務所の散らかりようからして、私が死んだらこういう業者さんにお願いすることになるだろうなと、そちらに思いをはせてしまいました。






最終更新日  2011年11月23日 22時50分08秒
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カテゴリ:映画
 野球界の常識を打ち破る理論でアスレチックスを常勝球団に変えたGMの物語「マネーボール」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、1064席の新宿ミラノ1、午前10時30分の上映は1割未満の入り。私がいつも人が少ない午前中を選んで見に行く(人が少ない方が見やすいし、午前に見るなら午後仕事できますし。土日が夜までずっと仕事だったから今ごろ書いてます。とほほ)ためか、このスクリーンが満席はもちろん、5割入ってるのも見た覚えがないんですが(同じ新宿でもピカデリーのNo.1スクリーン(580席)は土曜の午前中でもけっこう埋まってることが多いから、営業努力のせいかも)、それにしてもブラッド・ピット主演の娯楽映画でこれは悲惨。

 かつて高校生時代5拍子そろった才能とスカウトに評価され多額の契約金に目がくらんで大学進学を諦めてニューヨーク・メッツ入りしたが自信が持てずに芽が出ないまま引退した野球選手ビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、引退後フロント入りし、現在はオークランド・アスレチックスのゼネラル・マネージャーとなっている。アスレチックスは貧乏球団で、ポストシーズンではヤンキースに勝てず、シーズン後には主力選手を次々と引き抜かれてしまう。翌年の補強計画もままならないビリーは、トレード交渉に行った相手方球団でイェール大学経済学部卒のピーター(ジョナ・ヒル)に目をつけて引き抜き、徹底的なデータ分析により、出塁率を重視してそのデータのわりに価格の安い選手をかき集めて新チームを編成する。野球の経験のないピーターの意見を重視し、キャッチャーの経験しかないハッテバーグ(ケリス・ブラッド)を1塁に転向させるなどして、周囲のスカウトらの猛反発を受けたビリーは、反対するスカウトを首にし、ビリーが入れた選手を起用しない監督(フィリップ・シーモア・ホフマン)に対しては監督が使っている選手を次々トレードで放出するという強硬策を用いて、突き進んでいくが・・・というお話。

 貧乏球団がそれなりの工夫で金持ち球団を打倒するというパターンは、日本の映画ならまず間違いなく猛練習とか精神論がメインに据えられると思いますが、この映画ではそういう描き方は一切していません。ビリーはGMで権限としてはチーム編成で、練習や試合での選手起用は権限外ということもありますが、ただひたすら少ない予算でいかにして選手を獲得するかの理論と交渉が描かれています。そういう意味では、スポーツものというよりはビジネスものという印象を持ちます。
 なんせビリーは試合は見ないという方針ですから、試合のシーンも多くはなく、見ていても、結局なぜビリーが編成したチームでアスレチックスが急に勝てるようになったのかは、わかりません。抽象的にデータ野球の勝利というだけで、具体的にそのデータがどう生きたのかもあまりわかりませんでした。まぁ、実話ベースで、現実にアスレチックスが勝ったから、因果関係が具体的に描かれなくても説得力はあるということなんでしょうけど。

 離婚して、母親の下にいる娘のケイシー(ケリス・ドーシー)との面会が数少ない楽しみというビリーの私生活と、過去の高額の契約金のために人生を誤ったという後悔を持つビリーの貧乏球団で働く意地というあたりが、中年男には、ノスタルジーというか共感を抱かせます。その娘が歌う「バカなパパ」の歌を聴きながらドライブするビリーの表情が、ちょっといいかも。






最終更新日  2011年11月23日 18時18分13秒
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2011年11月03日
カテゴリ:映画
 サンダンス映画祭グランプリ・アカデミー賞作品賞ノミネートのインディペンデント映画「ウィンターズ・ボーン」を見てきました。
 封切り6日目祝日、全国9館、東京2館の上映館の1つ新宿武蔵野館の午前10時50分の上映は7割くらいの入り。観客層は中高年一人客が多数派でした。

 コカイン(字幕は「覚醒剤」ですが)密売で生きる一族の父親は製造役で長らく家に寄りつかず、母親は心を病んで引きこもり、17歳のリー(ジェニファー・ローレンス)は、弟のソニー、幼い妹のアシュリーを守りながら、一家の支えとなり、ミズーリ州の山の中で暮らしていた。ある日、保安官(ギャレット・ディラハント)が訪ねてきて、逮捕されて保釈中の父親が失踪している、この家と森が保釈保証金の担保になっていて、1週間後の裁判に父親が現れなければ家を出て行かなければならなくなると、伝えた。リーは父親を捜し出そうと、父の兄のティアドロップ(ジョン・ホークス)を訪ねるが、ティアドロップは、探すのはやめた方がいい、家に帰れと反対する。リーはさらに一族を訪ね歩くが、従兄は明白な嘘を言い、一族の長は会おうともせず追い返す。保釈保証業者から、父親が裁判に現れなかったことを伝えられ、1週間後に明け渡すことを求められたリーは、一族の長を追いかけるが、一族の者に囲まれて納屋に連れ込まれ・・・というお話。

 17歳にして一家を支えなければならないリーのりりしさというか、生きる意志の強さ、次々と訪れる試練にも折れない心のたくましさが、涙ぐましくも感動的な映画です。
 単純な正義ではなく、一族がコカイン密売で生きていることを受け止めつつ、自分も「ドリー家」の一員と認識し、保安官には協力せず、自らはコカインはやらず煙草も吸わず、母や弟、妹の世話をしながら、けなげに生きるというリーの生き様が、地に足が付いた感じです。
 ひもじさに隣の人にお裾分けをせがみたいという弟に、プライドを持てとたしなめたり、弟や妹にライフルの撃ち方を教えて自立の術を伝えていこうとする姿も(リスを撃って皮を剥ぎ内臓を取ってシチューにするあたり、ちょっとつらいかもしれませんが)、共感しました。
 スタートやラストで弟と幼い妹(アシュリー、かわいい!)が無邪気に遊ぶ姿が効果的に使われ、本当は自分もそういう側であってもいい17歳のリーが大人にならざるを得ない境遇にさらに涙してしまいます。

 ど派手なシーンはなく、見てすっきりするという映画でもないですが、こんな子ががんばってるんだから自分もしっかりしなきゃねと素直に思える映画です。
 いかにもお金がかかってないよねって映画でアカデミー賞作品賞・主演女優賞・助演男優賞ノミネートっていうのも快感だし。でも、そういうの日本では興行的には厳しいでしょうけどね。

 ラストで、リーがソニーから聞かれて、字幕で見る限りでは弟と妹を荷物と言って荷物がないと気が抜けちゃうという台詞がありますが、my bag は「荷物」なんでしょうか。文脈はいいんでしょうけどちょっとニュアンスが気になりました。

 保釈保証業者が、実質は高利貸しで担保の丸取りを図るというあたり、日本でも金貸しが不動産を仮登記担保と代物弁済予約で丸取りして暴利をむさぼり庶民をいじめていた時代を彷彿とさせます。
 コカインの製造で逮捕された父親が、「10年の懲役」が怖くて一族を裏切ったという設定。日本では覚醒剤はたいてい外国製で密輸ですから(本来の意味での)製造事犯はあまり聞きませんが、もし摘発されたら、どれだけの量を製造したということかにもよるでしょうけど、今どきの日本の刑事裁判の情勢では懲役10年では済まないでしょうね。アメリカは刑事裁判の量刑が厳しいという感覚でしたが、日本の方が厳しいかも。






最終更新日  2011年11月03日 17時10分07秒
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2011年10月29日
カテゴリ:映画
 失敗続きのダメダメ弁護士が落ち武者の幽霊をアリバイ証人に呼ぶ法廷コメディ「ステキな金縛り」を見てきました。
 封切り初日土曜日、キネカ大森の午前10時15分の上映は3~4割の入り。観客層は圧倒的に中高年でした。新宿や渋谷だとだいぶ違うかもしれませんが(新宿ピカデリーなんか、一番大きな1番スクリーンが予約でかなり埋まってますし)。

 失敗続きのダメダメ弁護士宝生エミ(深津絵理)は、ボス(阿部寛)から、「最後の事件」として妻殺しの容疑で逮捕された矢部五郎(KAN)の弁護を任される。面会に行ったエミに五郎は事件当日は奥多摩山中の旅館「しかばね荘」で落ち武者の幽霊に一晩中のしかかられて金縛りにあい動けなかったというアリバイを主張した。公判前整理手続で担当の小佐野検事(中井貴一)から、そのアリバイ主張を鼻で笑われ、その落ち武者の幽霊を証人として連れてきてもらうしかないですねといわれたエミはしかばね荘に行き、落ち武者更科六兵衛の幽霊(西田敏行)に出会った。自らが北条家の家臣として豊臣側への内通の濡れ衣を着せられて首をはねられた悔しさから成仏できずにいる六兵衛は、五郎の冤罪を知り、証言に同意したので、エミは六兵衛を連れ帰る。しかし、六兵衛は日没後しか姿を現せず、大半の人には姿も見えず声も聞こえない。エミは六兵衛の姿が見える人の共通点を探して誰に六兵衛が見えるかを探るとともに、姿の見えない六兵衛に法廷で証言させる手段を思案するが・・・というお話。

 38歳の深津絵理の、ドジだけど一生懸命やってる新人弁護士の初々しい演技と時折見せる会心の笑顔が染みる映画です。阿部寛のボスと中井貴一の検事もまじめそうに見えながらひょうきんなところもあり、外れた言動をまじめな顔で演技し続けてきちんと固めています。ハチャメチャな展開が続く法廷シーンでは、裁判長(小林隆)の腰の低い柔軟というか飄々とした演技が、締めているというかいい味を出していたと思います。
 法廷シーンは、日本の刑事裁判ドラマ・映画にありがちなように基本的にアメリカの法廷物を見て作っている感じで、私自身ここ数年刑事事件をやっていないので断言はしませんが、日本の裁判所等の実情とはかなり違う感じがします。今どきあれだけ法壇の高い法廷はないと思いますし、裁判員裁判なら裁判員は職業裁判官と並んで座るはずですし、拘置所の面会室で被疑者と弁護人が電話を使って話すというのも日本ではないと思います。
 裁判長の訴訟指揮は、もちろん、幽霊が証言するとかいうど外れた設定ですから考えられない展開とはいえますが、近年は民事部の裁判官には、率直に内心を示しつつ腰が低い裁判官も増えてきていて、予想外の展開になったときに裁判官がこういう選択をすることもありそうな気がして、私にはそういう点でもおもしろく見ることができました。たぶん、刑事事件では裁判官は威厳を示す必要が強いと考えられているのでそうはいかないのだろうとも思いますけど。

 主演の深津絵理に限らず、役者の表情がいい映画だなと思います。見得を切っているわけではないけれど、勘所で表情が決まっているという感じがします。「自然さ」はもともと要求されない映画ですから、いかにも演技してるぞって感じともいえますが。
 ちょい役(それも登場するのが1分たらずの)に主役クラスの名前が並んでいるのもゴージャスな気分になれます。深田恭子のファミレスウェイトレスとか(「恋愛戯曲」の公開前記者会見では「もう胸の谷間は見せません」と言っていたはずですが・・・)、篠原涼子の金髪のチャラいねぇちゃんとか(ストリッパーと言ってますが、もちろん、そういうシーンはありません)、佐藤浩市のチャンバラ切られ役とか。
 原作はないから、名前が呼ばれないちょい役は名前がなくてもいいんですが、公式サイトでは、深田恭子のウェイトレスは「前田くま」。篠原涼子の金髪ねぇちゃんは「悲鳴の女」。何だろう、この違いは。本人にはどっちがいいんだろう・・・






最終更新日  2011年10月29日 19時19分44秒
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2011年10月23日
カテゴリ:映画
 ニューヨークのライターが実践したゴミ排出ゼロの電気を使用しないエコライフのドキュメンタリー映画「地球にやさしい生活」を見てきました。
 封切り3週目日曜日、現時点でたぶん全国唯一の上映館の新宿武蔵野館の午前10時からの上映は、トークイベントとクッキーのお土産付きで5割くらいの入り。

 ニューヨークの五番街に住むライターのコリン・ビーヴァンが地球環境に負荷をかけない生活の計画( No impact project )を実践すると宣言し、ゴミ排出ゼロ(食物の包装は拒否、近隣の青空市場で購入し、残飯はミミズコンポストで堆肥化)、輸送による二酸化炭素の排出を減らすために自らは自動車はもちろん、航空機、地下鉄にも原則として乗らないのみならず、食べ物も原則として400km以内で生産された物のみにし(地産地消)、食品以外の新たな購入はせず、消耗品の使用も最小限にとどめトイレットペーパーも使用しない、6か月後からは電気も使用せずローソク暮らし(途中からソーラーパネルでパソコンは使えるようにする)といった徹底的なエコライフを、「ビジネス・ウィーク」記者の妻ミシェルと幼い娘を巻き込んで1年継続し、エコライフの伝道者、エコロジカルテロリストなどと言われながらテレビ出演や妻との駆け引き・摩擦・共感、友人たちとの交友を続けていくというお話。

 極端なエコライフの提唱と実践が、あそこまでやらなければならないと思うと普通人にはついて行けなくなりかえって環境保護派の主張に非現実性、嫌悪感を感じさせるというリスクを持ちつつ、ニューヨークの真ん中で全くの素人がやろうと思えばやれてしまうことを見せ、それぞれがやれる範囲でやればいいというメッセージが繰り返されることで、生活の見直しのきっかけにはなるかなという感じの作品になっています。
 必ずしも完全な実践ではなく、電気については途中でソーラーパネルを導入したり、冷蔵庫についてはポット・イン・ポットタイプの陶器(素焼きのワインクーラーのような原理)を試して失敗し、クーラーボックスに下の階の友人からもらった氷を入れてミシェルから他人に電気を使わせてそれに依存することを皮肉られ、ミミズコンポストは夏になるとハエの生産機と化し、といった失敗と試行錯誤が紹介されていることも、実践のリアリティを感じさせます。
 買い物中毒でテイクアウト中毒、カフェイン中毒の妻ミシェルが、当惑し、時に反発しながら、1年間の実験に協力を続け、青空市場を通じての生産者との交流や友人との交流が増えたことなどを評価し、実験が終わった後もテレビはもう見ないとか青空市場での買い物は続けたいなどと語っている姿は、全部は無理でも一部ならできそうという印象を与えます。
 コリンに意見している知人が、個人の努力よりも、現在の大量消費社会を維持しているのは会社資本主義でおまえさんの妻はビジネス誌で会社資本主義を広めてるんだろと言うシーンがあります。そんなことを言っても、とも思いますが、コリンがそれを軽く受け流すところも、コリンが原理主義者ではなく、やれることだけやればいいという立場であることを示しているように思えました。

 翻って自分の生活を考えると、いろいろ目に付くところはありますが・・・コメントは控えておきます。






最終更新日  2011年10月23日 16時53分28秒
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2011年10月22日
カテゴリ:映画
 1941年に産まれたアメリカン・コミック界最初のスーパーヒーロー漫画を映画化した「キャプテン・アメリカ」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、運営会社の東急レクリエーションから12月下旬閉館が発表されている(でもなぜか「映画ナビ」のサイトには書かれていないけど)池袋東急の午前11時50分からの上映は2割くらいの入り。観客の多数派は一人客でした。

 北欧の神オーディーンの伝説のパワーストーンを得たナチスの極秘科学部門「ヒドラ」は、ヨハン・シュミット(ヒューゴ・ウィーヴィング)の統率の下で強力な光線銃を大量生産し、世界制覇を目指していた。対するアメリカ軍は、かつてシュミットに超人化の血清を注射して悪しき心も増幅させてしまった失敗を悔やんでアメリカに渡ってきたアースキン博士(スタンリー・トゥッチ)の下でスーパー・ソルジャー計画を進めていた。病弱で貧弱な肉体だが正義感が強く平和をもたらすためにアメリカ軍への入隊を強く望み入隊検査で不合格となり続けていた青年スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)は、アースキン博士に見いだされ、強い意志と勇気を買われて超人化をもたらす血清を注射され、強靱な肉体と超人的パワー、再生能力を得る。その実験成功直後にナチスのスパイが博士を射殺して血清を盗み、スティーブの活躍で犯人を捕らえるが、犯人は自殺し、博士は死亡、スーパー・ソルジャー計画は中止される。超人になっても一人では戦力にならないと判断されたスティーブは、ナチスのスパイを追う映像で市民のヒーローとなったことから、「キャプテン・アメリカ」と名付けられ、カバー・ガールらとともにステージでアメリカ軍への寄付と入隊を募る役割を課せられて各地をまわり人気者となるが、軍人からはバカにされていた。そうした中、スティーブの親友バッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)が属する部隊がドイツ軍に敗れバッキーは行方不明と聞いたスティーブは単身、ドイツ軍の施設に侵入し、捕虜を解放しドイツ軍施設を壊滅させる。これを見たアメリカ軍はスティーブに特殊な戦闘用スーツと楯(シールド)を開発して与えるとともに他のドイツ軍基地の破壊の任務を与えるが・・・というお話。

 良くも悪しくも古き良きアメコミヒーローものの香りが強く漂っています。敵は赤く爛れた化け物ふうの容貌で、ヒーローはイケメンの優男という、顔で善悪が決まるかのようなつくりが、わかりやすいけど、今どきの感覚ではあまりにいやらしい。ヒドラ部隊がマスクをしてバトルスーツを着て光線銃を持っているあたりはスター・ウォーズみたいですが。
 スティーブが撃たれるシーンがなかったのでわかりませんが、血清のパワーによる再生力・不死身の力とオーディーンパワーの光線銃はどちらが強いんでしょう。見ていてそこ教えて欲しかった。

 スティーブが憧れる将校のペギー・カーター(ヘイリー・アトウェル)との恋愛も、古風でなかなか進展しませんが、そのあたりのじんわりしたペースがおじさんには心地よく思えます。アクション部分を除くとスティーブとペギーの会話がしゃれた感じで楽しめます。
 その中で、ヒドラ部隊の基地に先に乗り込んだスティーブがピンチに陥ったところに援護部隊でやってきたペギーに対し、スティーブが「遅い」(たぶん Too late )というシーン。予告編ではペギーは「そうかしら」(最初が聞き取りにくいのですが、たぶん、Probably perfect または I think perfect )と応えているのに、映画では「何のこと?」( What about ? )となっていてニュアンスが違います。私は予告編の方がしゃれていると思うのですが。こういうとき予告編の音声はアフレコで作るんでしょうかね。

 ラストはややトリッキーですが、これは続編のため(冒頭もそれに合わせたもの)。続編なしならもっと味わいのあるエンディングにできたかも・・・






最終更新日  2011年10月22日 23時05分54秒
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2011年10月15日
カテゴリ:映画
 往年の名画「猿の惑星」シリーズのエピソード1「猿の惑星:創世記」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、上野東急の午前11時45分の上映は7割くらいの入り。

 巨大製薬会社「ジェネシス」でアルツハイマー新薬を研究しているウィル(ジェームズ・フランコ)は、開発中の新薬112を投与したチンパンジーの知能が異常に発達していることに気がつき、新薬承認申請に向けて社内でのプレゼンを始めるが、その最中に被験者のチンパンジーが暴れ出してプレゼンルームに乱入し射殺されてしまい、危険だと判断されて開発にはストップがかかってしまう。そのチンパンジーの部屋の片隅に産まれたばかりのチンパンジーがいるのを見つけたウィルは、自宅に連れ帰り、「シーザー」と名付けで育て、アルツハイマーに悩む父親(ジョン・リスゴー)との共同生活が始まった。3年後シーザーは人間の子ども並みの認識能力を持ち、言葉を理解し、手話でウィルと会話できるようになっていた。新薬112の効果を実感したウィルは、父親のアルツハイマーの症状が進んだのを見て、会社の研究室から新薬112を密かに持ち帰り、父親に投与した。父親は翌朝には劇的に回復し、ウィルはシーザーのけがの手当をきっかけに知り合った獣医のキャロライン(フリーダ・ピント)と仲良くなり、幸せな日々が続いた。しかし、5年後、父親のアルツハイマーは急激に悪化し、隣人とトラブルを起こし、父親が隣人から罵られるのを見たシーザーは隣人のパイロットに飛びかかり、檻に収容されてしまう。ウィルは父親のために新薬112の強力版の新薬113を開発するが、父親は投与を拒否し死亡する。ジェネシス社は、ウィルが父親に新薬112を投与して効果があったことを知ったことから、新薬113の製品化を急ぎ、チンパンジーへの実験を矢継ぎ早に行い量産化する。檻の中で反目するボスや仲間たちを次第に説得し、檻の鍵を手にしたシーザーは、ウィルの就寝中に部屋に戻り新薬のサンプルを発見し、檻の仲間たちに投与した上、檻から脱走し・・・というお話。

 地球が猿の惑星となった経緯を描くという映画で、結果が見えている上に、猿はCGですので、入り込みにくいかなと思っていました。猿の映像ではウォークマンのCM(こういうのネットですぐに見られるのが今はすごく便利だなと思ってしまいます。1987年だったんですね)を見たときの衝撃ほどではないだろうと。でも、多くのシーンではCGと意識することもなく、むしろ表情のつくりで猿の感情がよく表され、けっこう感情移入できました。特に終盤のゴリラがシーザーを救うシーンなど涙ぐんでしまうほど。ただ、四つ足で走るときの後ろ姿とか、ちょっと不自然な傾きというか癖があって、たぶんそういう走り方をする猿はいるだろうとは思うんですが、毎回同じ走り方で、しかも群れになってもみんな同じ癖で走るあたりが、CGだよなぁ、やっぱりと思ってしまいました。
 「猿の惑星」へのつなぎ部分は、一応きちんと説明されていますし、悪役の隣人もうまく登場していますが、それは何か付け足しっぽい印象。
 やっぱり、シーザーの表情と感情、猿たちの連帯感が主役ですね。
 意地悪な看守(トム・フェルトン)の横暴さとか憎らしさとか、それでいて抜けているとかのキャラが、はまっていますが、これはハリー・ポッターシリーズでのドラコ・マルフォイのイメージがかぶっているせいもあるような・・・。それはそれで制作側にはお得感がありますが、こういう役ばかりやってると他の役が難しくなるんじゃないかとも。






最終更新日  2011年10月15日 22時02分42秒
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2011年10月09日
カテゴリ:映画
 うつ病になって会社を辞めた夫と漫画家妻の闘病記を映画化した「ツレがうつになりまして。」を見てきました。
 封切り2日目、渋谷TOEI1の午前10時40分の上映は6割くらいの入り。年齢層はばらけていましたが、カップルが多数派だったような。

 自宅が仕事場で家事は苦手、朝寝坊の漫画家高崎晴子(高の字は本当は「はしごだか」。幹男があんなにこだわってたのに、「楽天ブログ」に「機種依存文字」ではねられました(T_T):宮崎あおい)と、自分のお弁当を自分でつくり曜日ごとにお弁当に入れるチーズとネクタイの色が決まっている几帳面なソフトウェア会社従業員の高崎幹男(堺雅人)夫婦は、年代物の家でイグアナのイグとともに平穏な日々を送っていた。しかし、会社で執念深いクレーマーの電話を受け続けていた幹男は、次第に食欲がなくなり不眠が続き、ある朝お弁当が作れなくなり、何にもできないと言い出す。渋る幹男を病院に行かせ、うつ病の診断を聞いた晴子は、幹男に会社を辞めるよう求め、「会社を辞めないなら離婚だからね」とまで宣言する。会社を辞めても幹男の症状はよくならず、少しよくなってもまた悪化する日々が続いた。連載を打ち切られてしょげていた晴子は、失業保険も切れ生活費も乏しくなり、担当編集者に、ツレがうつになりまして、仕事を下さいと頼み込む。自身がうつになって配置転換された単行本部門の編集者から、作家は書きたいものを書けばいい、書きたくないものを媚びて書いていると編集者にはそれが分かるとアドバイスされた晴子は・・・というお話。

 映画が始まってまず驚くのは、ハルが夫のことを「ツレ」って呼んでいること。第三者に紹介する時じゃなくて、夫自身に対して呼びかけるのに「ツレ」って呼ぶんですよ。(それより先にイグアナに驚くかもしれませんが)
 自宅でごろごろして仕事もそれほど熱心にはせず、家事も苦手で、夫の食欲不振や腰痛、いびき、性欲減退等の前兆にも気付かずにいた、普通にいえば理想の妻とは言い難いハルが、夫のうつ病や退職に大騒ぎすることなく自然体で対応し、悩みつつも「しんどいけどがんばらないぞ」と決意する、ある種の図太さ、開き直りと、度々登場するイグアナののんびり感が、この映画のテーマとなり、またいい味を醸し出しています。
 映画を見終わって、カミさんに、そういえばここのところずっと肩が痛い、腰が痛い、いびきも時々かいてる・・・といいましたが、あっさりスルーされてしまいました。あんたのは歳(50肩)ってか。
 ところで、幹男が通った加茂クリニック、扉には「内科/心臓科」って書いてあったような。うつ病の確定診断して、その後の投薬、診療を続けて大丈夫なんでしょうか。






最終更新日  2011年10月09日 19時15分40秒
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2011年10月08日
カテゴリ:映画
 ど派手なカーチェイスが売りのワイルド・スピードシリーズ第5弾「ワイルド・スピード MEGA MAX」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、新宿ミラノ1の午前11時15分の上映は5%くらいの入り。いかに定員1064人のビッグスクリーンとはいえ、土曜日の午前中とはいえ、前週末興行成績1位の純粋エンタメ映画がこの入りは寂しい。

 逮捕されて懲役25年の判決を受けて護送中のドミニク(ヴィン・ディーゼル)を脱走させた元FBI捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)は、ドミニクとともに指名手配されて、リオデジャネイロに潜行した。ブラジルで資金稼ぎのために誘われて行った列車からの輸送中の高級車泥棒の際に麻薬取締当局が押収した車を盗み出し麻薬取締官が2人死亡したことから、FBIは剛腕の特別捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)を派遣する。ホブスの指揮する武装警官隊の襲撃を危うく逃れたドミニクたちは、最後の稼ぎとして、麻薬取締当局が押収した車から得たメモリーチップを見て裏社会の顔役が貯め込んだ資金1億ドルの強奪を計画するが・・・というお話。

 売り物のカーアクションの見せ場は、前半の列車強盗のシーンでの失踪する列車にトラックを併走させて貨物車の壁を切り取って輸送中の高級車をトラックに乗せては降ろして走らせ、気付いた捜査官との銃撃戦や仲間割れの中で迫り来る鉄橋を前に抜け出す場面と、後半の巨大金庫を引きずりながら町中を疾走するシーンです。後者は、カーチェイスではありますが、カーチェイスよりもハンドルを切る度に大きくグラインドしてまわりの物を破壊する金庫の動きとそれを使った追跡者への攻撃が見物です。
 それ以外の部分では意外にど派手なアクションは少なく、FBIと地元警察の新人警察官、裏社会のボスに買収された警察幹部、ドミニクと仲間たちの人間関係の綾を見せながら展開しています。ブラジルではアメリカ以上に警察官が嫌われているのかも、さらにいえば日本ほど警察官が愛されている国は少ないかもと思わせられる場面も。裏社会のボスの方が悪いやつとはいえ、おいおいという場面も見られます。
 後半の裏社会のボスからの強奪作戦は、むしろカーアクションの入った「オーシャンズ11」という感じがしました。計画をどんどん詰めていく「オーシャンズ11」と違って、ハプニングが続いて計画がどんどん変更されていって、この準備は、このシーンは何のためだったんだよと思うところが少なからずありますが。

 ところで、公式サイトの「ABOUT THE MOVIE」、普通の映画の公式サイトのイントロダクション程度の内容だけしかありませんが、ここで「リオを牛耳る犯罪王から100億円を強奪する」って・・・1ドルが100円だった時代って、もう2年以上前。体感的には遙か昔のように思えてしまうのですが。






最終更新日  2011年10月08日 20時49分59秒
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2011年09月19日
カテゴリ:映画
 人気テレビドラマシリーズの映画化第2弾「アンフェア the answer」を見てきました。
 封切り3日目祝日の月曜日、シネリーブル池袋午前10時10分の上映は5~6割の入り。同時上映のアニメ「蛍火の杜へ」の方は長い列でしたけど(上映館数が全然違いますが:「蛍火の杜へ」は全国2館、東京では1館だけの上映)。

 前作で警察病院占拠事件のどさくさの中で警察の裏金関係の極秘資料が入っているUSBメモリーを入手した雪平夏見(篠原涼子)は、その後警視庁から北海道警察西紋別署に異動になり、殺人事件も起こらぬ町で刑事課長の一条(佐藤浩市)との情事を重ねながら、平穏な・退屈な日々を送っていた。東京では前の殺人の事件現場の遺留品や指紋から容疑者とされた人物が次の被害者となる3件のネイルガンによる連続殺人事件が発生していたが、3件目の殺人事件の現場から雪平の前夫のフリージャーナリスト佐藤和夫(香川照之)の指紋が見つかった。雪平の元を訪ねてきた和夫は、調査を依頼されたUSBメモリは暗号の解読で開ける物ではなく特定のパソコンに挿したとき初めてファイルが開ける仕組みになっていると伝えてUSBメモリを行平に返し、自分は犯人ではないがほとぼりが冷めるまで高飛びすると言って雪平の前から去った。翌朝、自宅にいた雪平は殺人容疑で一条ら西紋別署員に逮捕され、和夫がネイルガンで殺害され現場に遺留されていたネイルガンから雪平の指紋が検出されたと知らされる。一条の取調中に東京地検から派遣されてきて一条を追い出して取調を始めた検察官村上(山田孝之)が雪平を焚きつけ、雪平は村上を人質にして脱走する。東京に戻り、秘密裏にかつての仲間の山路(寺島進)や鑑識の三上(加藤雅也)らと情報交換した雪平を、北海道から追ってきた一条や、連続殺人犯結城(大森南朋)が追尾し、交錯して・・・というお話。

 争奪戦の対象が警察の暗部についての極秘資料で、関係者のほとんどが警察関係者ですから、誰が味方で誰が敵かわからないというシチュエーションが続き、それが売りになっています。
 その部分では、巧妙に作られていると思いますし、見ている途中で「どうして?」と思う疑問点はほとんどが黒幕とその人間関係が判明した段階でそういうことだったのねと納得できるようになっています。
 謹慎中の検察官村上が車で出かけようとするのを小久保課長(阿部サダヲ)が呼び止めて盗聴器・発信器を投げ込むシーンは、どうして村上が警視庁の地下に車を停めてるの?またはどうして小久保が東京地検地下で張ってるの?と、終わってもなおそう思いますが。






最終更新日  2011年09月19日 17時36分11秒
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