本物の振袖:そのよんじゅうはち 花水車
相変わらず更新が遅れています。御所解模様に水車があります。勿論田園風景の水車なんですが、御所解模様に描かれる水車は小屋無しに水車だけが殆どです。それも木枠でこしらえた様な思い浮かぶ水車ではなく、柄杓を輪に並べたのが普通です。こんな柄です。桔梗や女郎花、萩がありますがその間に柄杓の形をしたものがあります。中に疋田が入っているのが水車。定番の柄なんですが、この柄杓の変わりに花をモチーフにしたものが「花水車」振袖の柄に使いました。珍しく裾色に金茶を使っています。可愛い柄になりました。使用する生地は濱縮緬、南久さんの雲影。工房の染める殆どの振袖に使っている高価ですが落ち着いた質感の高さを醸し出す良い生地です。今の所、インクジェット振袖には使われていない様です。