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カテゴリ:雑記
小泉八雲の作品「ちんちん小袴」には、
捨てるのを面倒くさがって畳に刺していた楊枝が、 小人に化けて枕元に現れ、夜毎歌い踊り続ける場面があります。 古来より日本では、モノに魂が宿るという観念があり、 粗末に扱われたモノや道具が化けて、 人間に悪戯をする昔話は他にも多く見られます。 現代でも針供養や、古くなった筆や人形を供養して塚に納める風習は、 日本各地で見られます。 これらは、役割を終えたモノの命を慰める行為なのです。 生きていくうえで、今やモノや道具のない生活は考えられません。 しかし、当たり前の存在だからこそ、感謝の気持ちが薄れがちです。 消費するだけの人間の傲慢さを反省し、 古くなったものをただ捨てるのでなはなく、 感謝の気持ちで処分することが大切です。 日常使う文房具や、パソコン、工具、機械など、 使うときは手入れを行い「お疲れ様」と声がけしたいものです。 感謝の思いが深まれば、モノや道具が自分の手足となって 働いてくれていることを実感できます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 10, 2008 06:15:59 PM
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