自閉症啓発大使にオノ・ヨーコさん
国連が設けた4月2日の「世界自閉症啓発デー」に合わせ、故ジョン・レノンさんの妻で芸術家のオノ・ヨーコさん(77)を初代の啓発大使に任命する式典が3月31日、ニューヨークで行われた。自閉症の国際支援団体「オーティズム・スピークス」が主催する式典にオノさんも出席。「大使に任命され光栄。アートはこうした問題で世界に関心を呼び起こすのに素晴らしい手段だ」と挨拶した。オノさんは昨年の啓発デーには自ら制作した「壁画」を発表。破片をインターネットで競売にかけ、売上金を寄付するなど熱心な活動で知られている。国連によると、自閉症は先天的な脳の機能障害とされ、発達障害の一つ。コミュニケーションをとるのが困難、同じ行動を繰り返すなどの特徴がある。近年、ぞうか傾向にあるといわれ、米国などで支援活動が活発化している。