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テーマ:京都。(6081)
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時は夜、遠くから犬の遠吠えが聞こえる。槍を持った武士が庭を見回っている。そこに「あれ~、助けて~っ」という男性の悲鳴。(会場:笑)驚く武士。「え~っ、男かよ~」と言いつつ下手へ去る。
上手からまるでターザンのようにロープにぶら下がって、ド派手に泥棒登場。(会場:「お~」というどよめき)カッコよく庭に立つ。倉の錠前を外そうとするが、開かない。そのうち下手から「怪我はないか?気をつけて帰るのだぞ」という武士の声。泥棒屋敷に消える。 武士、首をかしげながら下手から再登場。倉の前で大きく伸びをする。その時、2階の障子が開き泥棒が弓を構えて武士を狙う。放たれた矢はすごいスピードで倉の柱に突き刺さる(会場:「お~」というどよめき) すぐに、小柄を投げ返す武士。絶妙のタイミングで泥棒の足に血のついた小柄が刺さっている(ように見える)宙返りをして庭に落ちる(というより着地する)泥棒。(会場:またもや「お~」というどよめき) 殺陣のスピードも速い。実際の撮影では細切れのカットを繋ぎ合わせるのだろうが、これはショーなので連続で見せなければいけない。よっぽど練習しないとこううまくは動けないだろう。(会場:固唾を飲んで見つめる) いつの間にか、武士が井戸の上に追い詰められている。(会場:「なんかオカシイ」という雰囲気)と思う間もなく、泥棒の匕首で武士、ズバッと切られる。(会場:「ええっ」という雰囲気) 武士、井戸の中に落ちる。井戸の傍で耳を澄ます泥棒。効果音が「ひゅ~~~~~~~~~・・・・」ずいぶん間があって「ボチャ~ン」。(会場:笑) そこで監督が登場して一言。「『本番』オッケー!」。(会場:爆笑) 一番の「ウソ」はストーリー展開だったというオチ。20分くらいのショーだったが、面白かった。ここでは1時間ごとに同じ出し物をやっている。 スタジオを出て、大道具や木材を収納してある倉庫の間を通り、次に出たところは旅籠が並んでいる宿場町だった。黒澤明監督の「用心棒」のシーンを思い出す。tetywestは日本映画はそれほど興味はないのだが、「用心棒」はよかった。後に、クリント・イーストウッド主演でリメイクされ「荒野の用心棒」になったし、ブルース・ウィリスの「ラスト・カウボーイ」にもなった。 tetywestは「用心棒」を映画館で観たのではない。高校の文化祭で自主上映されたのを図書室で観たのだ。そういえば、当時は自主上映映画ブームだった。大学の学園祭では「ソルジャーブルー」を観たなあ。キャンディス・バーゲンは知的で美人だった。そんな追憶に浸りながら歩いていくとプールがあった。小さな桟橋もある。そのむこうには港町らしい家並みが造られている。その時突然、プールの中から恐竜が現れた。機械仕掛けで定期的に出てくるようだ。入場者(特に子供たち)へのサービスなのだろうが、まったく場違いな出演者に苦笑を禁じ得なかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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