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3.果実の消費動向
(1)若年層は果物離れ 30年前は世代に関係なく年間平均55kgの果実を消費していた。ところが平成14年の世代別の果実購入数量は、 20歳代は4分の1に減少 30歳代は3分の1に減少 40歳代は2分の1に減少 50歳代は70%に減少 60歳代は107%と増加している。 60歳を越えると健康に気を遣う世代となり、果物や野菜の消費量が増えている。 今後、20歳代・30歳代・40歳代の消費量をいかに増やしていくかが最大の課題だ。 さらに、30歳代の家庭には小学生の子供が、40歳代の家庭には中学から高校生の子供がいる。親の世代が食べないということは、子供も食べていない。子供時代に食べなかったものは親になっても食べない。 将来的な果実の消費拡大のためにも若年層の消費拡大が重要だ。 (2)消費拡大への取り組み 平成12年に農水省・厚生省・文部科学省が「食生活指針」を作成し、初めて果物が「ビタミンやミネラルをとるために毎日食べるべき食べ物」と位置づけられた。 同じ平成12年に、がんの予防に果物を食べようということで厚生省から「健康日本21」が策定された。 これと平行して果実基金が中心となって「毎日果物200グラム運動」が平成13年から行われている。これは行政や生産者団体だけの運動ではなく、アメリカの「Five a Day」と同じように医学や栄養学の先生方にも参加していただいて、その方面から「健康を守るためには最低1日200グラムの果物が必要」という運動を展開している。 このような運動は浸透するまでに時間がかかるが、去年のアンケート調査では約6割の消費者が「毎日果物200グラム運動」を知っているという結果が出ている。今後、より一層この運動を進めていかなければならない。 (3)消費の2極化が顕著に スーパーの店頭に安い輸入果実が並んでいるために、国産果実の価格も同様に安いという状況が続いている。 しかしもう一方には果物専門店を中心とした贈答需要が根強く存在する。果物専門店は果実販売額の20%を占めている。 一般のスーパーで売られるものと、果物専門店で売られるものには相当の価格差がある。国内果実生産者は、果物専門店で売れる品質に近づける努力をしなければならない。量販店の中でも「イトーヨーカドー」のような高品質の果実を扱う店もあるのだから、そのような店へ売れるような体制を作らなくてはならない。 (4)消費は生果から加工・調理品へシフト 若年層は生果は食べていないが、加工品は結構食べている。たとえばゼリー、ヨーグルト、ジュースなどはよく食べている。 したがって、今後は国産果実を使った加工品を開発していかなければならない。 ミカンジュースの原価を比べると、輸入品は国産の5分の1と極端に安くとても競争にならない。しかし近年、濃縮果汁ではなく、果実をそのまま搾った「ストレート果汁」の消費が若年層を中心に急速に伸びている。これは輸入ジュースの価格の5倍以上で売られているが、それでも味がいいと評価されている。 もし「日本ではストレート果汁でなければ売れない」という状況がおきれば、ブラジルから「5分の1に濃縮した果汁」ではなく「ストレート果汁」を運ぶために5倍の運賃がかかる。したがって国産果汁でも輸入品に十分対抗できると考えられる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年06月03日 12時22分44秒
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