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《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2016年05月25日
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テーマ:幸せ読書日記(9)
カテゴリ:健康の話

あれほど僕を苦しめた”腰痛”も、今はすっかり影を潜めています。

悪かった頃は、色々な手立てを同時に行って改善させてしまったため、今では何が功を奏したのかわからなくなってしまいました。

以前書いた記事で、僕と腰痛の関係は述べています。

http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201503300000/

そんなわけで、「腰痛研究家?」としては、新しい腰痛治療の情報を得ても、自分の体で検証ができません。 

でも周りにはたくさん腰痛で苦しんでいる人はいます。

それでいろいろ体験的な話と、それを理論つける知識を伝えようと試みるのですが、僕のアドバイスを受け入れて実行する人はなかなかいません(その場では「いいことを聞いた」とうなずいてくれるのですが)。

それは、僕が胡散臭いからではなく、本人の自覚が不足しているからだと思います(そう信じたい)。

腰が悪くて痛いのは確かだけど、何とかやり過ごせる程度なら、真剣に回復させようという決意までは至らない。

生活に支障が出るほど悪くなった人の場合は医者に駆け込むので、その医者の治療方針に従わざるを得なくなる。

治療といっても、安静とコルセットと痛み止めの薬ぐらいで、せいぜい電気治療とか鍼ぐらいなのですが。

ちなみに、安静とコルセットと痛み止めの投薬は、根本改善には逆効果です。

現在医者(治療院)による治療を進めている人に、その方法は間違っているとは言えません。

僕がアドバイスできるのは、医者に行く前の段階の人だけということになります。

それがジレンマで、僕の経験も知識も世の中で何の役にも立っていないのが現状です。

そんな折、腰痛に関する新しい知識を求めて本を探していると、素晴らしい本に出会いました。 

 

IMG_0530.JPG

 

 題名からして、僕の腰痛に対する見解と近い内容でないかとピンときました(『腰痛錯覚説』)。

著者の経歴を見て、元ヴェルディ川崎のサッカー選手だったということが、ある運命を感じました(僕はアントラーズファンなのでヴェルディサポではありません)。

実は知り合いで腰痛に苦しんでいる方がいて、元ヴェルディの選手だった先生に治療してもらうという話を聞いていたからです。

(伊藤和磨氏についてはこちら、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E5%92%8C%E7%A3%A8

その時、「体幹トレーニング」をするようなことを言っていたので、まさにこの方かもしれないと思ったのです。

その後どうだったか確認がまだとれていないのですが、もし行ったのなら良い結果を得ていると確信します。

この本を読んでみたところ、内容は僕の伝えたいと思うことが満載でした。

腰痛の原因となる部分の大事なところをピックアップします。

 

『腰痛はアタマで治す』伊藤和磨

腰痛症の90%以上は、筋肉や筋膜、靭帯などの関節周辺の軟部組織(身体の骨以外の組織)の機能低下が原因であって、関節や椎間板などの構造的な変形がもとになっているケースは10%に満たない。つまり手術や薬物療法では解決できないケースがほとんどだ。

腰痛は1回の大きな負担によって起こるのではなく、長年の不良姿勢と不適切な屈み動作の繰り返しにより、腰部の組織に微細なダメージが蓄積した結果。

多くの場合、腰痛を自覚した瞬間の動作は「きっかけ」にすぎず、それよりもずっと前から腰痛の黄色信号が点滅していたのに、それに気づかなかっただけ。 

 

画像検査で問題が見つかっても全く自覚症状がないケースもあれば、関節や椎間板に変形はないのに、日常生活に支障が出るほどのひどい痛みなどを訴える人もいるのです。

また、定期的に画像検査を受けている人は滅多にないので、構造的な破たんが生じた時期と症状が発生した時期を特定することは困難だと言えます。だから、仮に画像所見で椎間板や関節の変形が認められたとしても、それが症状の原因だと言い切ることはできないのです。

アメリカ・ワシントン大学名誉教授スタンレー・ビゴス氏らの研究によれば、何の症状もないのにCTやMRIを使った検査で椎間板ヘルニアと診断される人の割合は、30歳では30%、60歳では60%。また同じく症状がないのにレントゲン検査で椎間板の変形性関節症を指摘される人の割合も、35歳では40%、70歳ではなんと100%に達しています。

イギリスのノッティンガム大学教授デニス・ケンドリック氏は、「X線撮影は、患者自身が良くないと信じる気持ちを助長あるいは強化し、より大きな痛みの訴えと、より大きな活動制限につながる」と、画像検査に依存するリスクについて述べています。 

 

アメリカ・オレゴン健康科学大学のリチャード・デヨ教授は、2日間と2週間の床上安静を比較する臨床試験を実施して、短期間の床上安静が、長期間の場合と同じくらい効果がある、と結論付けています。

イギリスでは、2000年に腰痛に関する職場のマネージメントのガイドラインが作られています。その中では「痛みがあっても、できるだけ通常通りに日常生活を続けるようにアドバイスすると、今までの治療方法(休養を取って痛みと相談しながら通常生活に戻るようにアドバイスする)と同じくらいの早さで、もしくはより早く、患者を急性期状態から回復させ、休養期間の短縮、再発の減少、次の年にかけての休職の減少をもたらす、という強力な証拠がある」とされています。 

 

腰痛症患者に、「腹筋が弱いから腹筋運動をやりなさい。もっと体重を減らさなければだめだ」とアドバイスする医師の話をよく聞きますが、いうとおりにすれば本当に腰痛が改善するのでしょうか?私はプロサッカー選手で、腹筋が鍛えられて腹が割れていても、慢性腰痛の人をたくさん知っていますし、痩せて体重が軽くても腰痛を抱えている人もたくさん知っています。

実は、薬と同じく運動も「処方」するものであり、不適切なエクササイズを処方すれば副作用があり、症状を悪化させるものなのです。

まず、筋肉には「グローバル筋」と「ローカル筋」の2種類があるということを理解してください。

グローバル筋は、「動作筋」とも呼ばれ、体表に近いところにあり、骨に大きな動力を与えるのに適したサイズの大きな筋肉です。全てのっ骨格筋には「筋紡錘(固有間隔受容器)」という、方向や速度、張力、位置などの情報を脳に伝えるセンサーがあります。これが少ないグローバル筋は、細かい調整をするには適さない、いわば大雑把な性格の筋肉と言えます。

一方、体の深部にあるローカル筋は、別名「姿勢筋」と呼ばれています。筋肉のサイズが小さく動力も小さいんですが、筋紡錘が多く存在し、姿勢の維持など繊細なコントロールに適した筋肉です。

関節の周辺にある筋肉で言えば、関節を効果的に動かすのがグローバル筋、関節の支持・安定に関与するのがローカル筋ということになります。

慢性の腰痛患者の場合、腰椎周辺のグローバル筋とローカル筋の働きがアンバランスで、ローカル筋がほとんど機能していないケースもあります。ローカル筋の機能が低下していると腰椎1つ1つの安定が保たれにくくなり、常に腰椎の両脇が過剰に緊張して、ちょっとした動作でも強い痛みが出てしまいます。

 〔補〕「グローバル筋とローカル筋」はいわゆる「アウターマッスルとインナーマッスル」のこと。インナーマッスル強化=体幹トレーニングのことで、この記事も読んでください。http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201306140000/

 

筋肉の構造はソーセージと似ていて、表面が薄い筋膜で覆われています。筋膜には多くの痛みを感じるセンサーが存在しており、極端に伸ばされると強い痛みを感じます。筋肉系の痛みは筋繊維によるものではなく、筋膜の炎症によるものがほとんどなのです。

 近年の研究では、腰痛症や頸椎症の8割以上は、長年の不良姿勢と不適切な動作フォームの繰り返しによって、筋肉や筋膜、靭帯、関節包(関節をおおっている周囲の組織)などの組織が変性して生じたものだとされています。特に「トリガーポイント」がその原因となっているケースが圧倒的に多いのです。

トリガーポイントは筋肉に見られることが多いのですが、筋膜や靭帯、骨膜などの軟部組織(体の骨以外の組織)で生成されます。例えば、ある筋肉に持続的なストレスがかかっていたとします。それが痛みや炎症を引き起こし、そのまま放置しておくと、筋肉の中の筋繊維にちょうど糸が絡まってできた玉のような「しこり」ができます。このしこりが「トリガーポイント」です。

〔補足〕「腰痛」のみならず各種「筋肉痛」「関節痛」は、「筋膜痛」と「トリガーポイント」の理解と改善法でほとんど解消されると考えています。

 

なぜ、いつも同じところが痛むのか、これには2つの原因があります。

1つ目はダメージの蓄積によって組織が変性した部位(トリガーポイントなど)には発痛物質や神経を過敏にさせるぶっしつが滞留していて、痛みを感じるレベルが低下しているからです。つまり長期間ストレスにさらされた組織は、刺激に対して過敏に反応するようになってしまうのです。

2つ目は痛みが生じた筋肉を保護し、痛みを回避しようという脳の指令が、逆効果になることです。ある筋肉で痛みを感じると、脳波その周囲の筋肉を固めて添え木のような役割りをさせ、患部である筋肉の収縮を制限しようとします。これを「マッスルガーディング」と言います。このマッスルガーディングをそのままにしておくと、異常な短縮が残ってしまい、血流も滞ったままとなります。この血流不全を放置しておくと、やがてその筋肉自体が痛みを出す「筋スパズム」に陥り、その痛いによって姿勢と動作フォームが完全に狂ってしまいます。そうして、この部分に「筋肉の緊張→血流の低下→痛み→緊張の増加→血流のさらなる低下→痛みの増大」という負の連鎖が生じ、同じぶぶんでの痛みが継続してしまうのです。もちろん、このような部位ではトリガーポイントも生成されやすくなります。

また、多裂筋などの腰椎を安定させるローカル筋群がスパズムとなると、腰椎の椎間関節の安定性と指示性が損なわれて、ふとしたはずみでぎっくり腰を起こしやすくなります。

〔補足〕神経は痛みを記憶します。患部に意識を持ちすぎると、痛みの原因が取り除かれた後でも神経が痛みを発することもあります。

 

本書は後半で、腰痛の症状別に具体的な予防・治療法の解説を述べています。

姿勢の矯正をはじめ、トリガーポイントのほぐし方など詳しく書いてありますので、症状がある方は一読お勧めします。

 

腰痛研究家として最後にまとめるなら、腰痛の原因・改善法は次の5点を考慮して対策するべきなのです。

1・姿勢  2・体幹  3・筋膜リリース  4・トリガーポイントほぐし

そして、5・メンタルコントロール  です。

痛い痛いと嘆いてばかりいないで、”考え方”を変えて、腰痛解消に向かって踏み出してください。

 






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最終更新日  2016年05月25日 15時17分56秒
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