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テーマ:家を建てたい!(10183)
カテゴリ:古民家
3.伝統工法はなぜ見直されてきたか?
以前ブログに書きましたが、1995年阪神淡路大震災で 建築基準法は大改正して現在の筋交い金物だらけの構造に なってきたのです。 しかし、2002年(平成14年)に起きた鳥取沖地震は 先の大震災と地震規模的には変わらないのに、伝統工法の 旧家は結構地震に耐えました。 そこで、どうして地震に対して強かったのかという研究が 始まって見直される切っ掛けになったのです。 平成12年の改正時にに発布された「木造の継ぎ手・仕口 の構造方法」に関する告示で金物だらけの家づくりが始ま ったわけですが、それは阪神震災の経験を踏まえての改正 でした。 この改正でも構造計算により安全が確認できれば例示した 仕様による必要がないと明記してあります。 限界耐力計算法を使えば良いことになっていたのです。 2004年(平成16年)3月より、製材を使った木造建築 でも許容応力度計算を用いれば壁量計算が不要になり、伝統 工法の特徴である開放的な空間作りが可能な設計ルートが増 えました。 限界耐力計算法にしろ、許容応力度計算法にしろ、いずれも 複雑な計算を伴うものです。 機械化が進んで大工さんがカンナ掛けたりノミを使うことが めっきり減ってしまいました。 伝統構法がいくら優れていてもその技術を伝承できなくては とぎれてなくなってしまいます。 国交省は平成15年に「大工育成塾」の運営を開始しました。 大工を志望する若者に対し3年間専任の指導棟梁がマンツーマ ンで技術指導を行うというものです。 ●私が伝統構法を取り入れた限界耐力設計法による住宅設計をや りたい一番の理由 50年以上もつ住宅には、ライフサイクルによる間取り改修のし やすさが一番重要になると思います。 伝統構法による解放的な住空間は大変魅力的なのです。 私は、去年やった2件の古民家改修で確信しました。 もうひとつのブログも見てね! FC2ブログ『建築はおもしろい』 当社のhpも見てね ![]() ←ポチッと押してご協力お願いします。元気の源です。
Last updated
2007.02.13 08:34:32
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