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カテゴリ:生活
ニュースで茨木のり子さんが19日に亡くなられていたとあり驚きました。
私がお邪魔する、ななこ♪さんもこの事を書かれていますが、 私も今日は、茨木さんの事を書かせてもらいます。 初めて彼女の詩を知ったのは、ドラマ「金八先生」でした。 武田さんこと金八先生が、彼女の詩を生徒に読んであげていました。 初めて聞いたその時の衝撃が忘れられず、すぐ図書館で彼女の詩集を何冊か借りて読みました。金八先生が読まれていたのは、この詩でした。 『自分の感受性くらい』 茨木 のり子 ぱさぱさにかわいていく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて 気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを 近親のせいにはするな 何もかもへたくそだったのはわたくし 初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった 駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ なんだか、頭をガツンと殴られて、同時に心にじ~んと染みてきました。 茨木さんは、二十歳で終戦をむかえ、23歳で結婚された後詩を書き始められました。谷川俊太郎さん、大岡信さんらと共に戦後詩のリーダーのひとりとして活躍され、戦争に青春を奪われた同世代の女性の代弁として、次の詩が教科書にも載ったそうです 『わたしが一番きれいだったとき』 わたしが一番きれいだったとき 街まちはがらがら崩れていって とんでもないところから 青空なんかが見えたりした わたしが一番きれいだったとき まわりの人達が沢山死んだ 工場で、海で、名もない島で わたしはおしゃれのきっかけを落してしまった ・・・・・・・ 他にも、紹介したい素敵な詩が沢山あります。 そして、特に若い人達に読んでみてもらいたいと思います。 心から、ご冥福をお祈りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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