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  真実の探求

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式部的中庭 式部♪さん
2010/09/18
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こんにちは、ソフィアです。

またまたホメオパシーについてですが、日本では「科学的に証明されたので効果がない。」と結論づけられ、「荒唐無稽」と正式発表されています。
では本当に疑いの余地はないのでしょうか・・

科学論文は絶対的に正しいものとは限らないのは周知のことと思います。
ある科学論文が正しいかどうか判断することは、その研究をしたことのある研究者ですら、大変難しいものなのです。

ですからなるべく正確でありたいと思っている研究者ほど、効果が「証明された」と断言するのは避ける傾向があります。
「この論文ではこういう報告がある」と事実を述べるだけにとどめることを好みます。
特に効果が報告された論文が複数存在する以上、効果が証明されなかった場合においてはより慎重な検証が必要かと思います。

ホメオパシーはサイエンスやランセットなどの一流ジャーナルで効果を否定している論文はいくつかあります。
これらの論文は多くのサンプルや研究結果を慎重に解析してあり正しいかのように見えます。
また一流ジャーナルは査読も厳しく、より信頼性が高い傾向にあります。
しかし一流ジャーナルに掲載されたという理由で「効果がない」ことを100%証明されたとは言えませんし、どこかに穴がある可能性も否定できません。

一流ジャーナルにも再現性のないものや真実でない論文を見かけることはあります。
論文からわかる場合もあります。
また次から同じような結果の論文が全く出てこなくなることでわかることもあります。
再現性のない研究は、実験過程での間違いやアーティファクト、あるいはデータ改ざんの可能性があり、論文から伺い知ることはほとんど無理な場合もあると思います。
もう一つ、研究者が器用すぎて他の人がフォローできない場合も再現性はないということになりますが、間違いなどと思われると研究者がお気の毒ですよね。

データ改ざんはできないことはないのです。
たとえばA群とB群があって
それぞれの群のサンプル平均は差がでないので、
A群の低い値とB群の高い値のサンプルを除いてしまって差を出す・・とか。

ですので一見正しそうな論文でも、論文から研究者の行った実験やデータ解析の全てを見ることはできないため、正しいように見えても100%正しいと言い切るのは避けたいのです。

さらに人に対する薬効の研究は
遺伝子をはじめとして個体差が動物よりも大きいので
ばらつきが生じやすく、はっきりした結果は出にくいといわれます。

以上のことから「ホメオパシーの効果がないのは科学的に証明された」と言い切ってしまっていいものなのかなあと感じています。

PubMed (パブメド, http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed) という科学論文総合サイトで “homeopathic treatment” を検索すると
4000件以上がヒットするのですね。
今年だけでも100件以上。
効果を肯定するものも見受けられます。

2005年のランセットの論文以降、効果の報告がなければ効果のない可能性は高くなっていきますが、未だに効果が報告されているというのは気になりますね。

しかもこの状況は日本では正確には人々に伝えられていないようです。
日本で「効果がない」とはっきり言い切っている意図は?

さて、効果を肯定する論文が正しいのか、否定が正しいのか、あるいは両方でしょうか・・
自分の体でも試して遊びながら、とりあえず様子を見守っていこうと思います。

慎重な検証が行われ、いつか真実が明らかにされるといいですね。

参考文献
2005年のランセットの論文
Aijing Shang et.al. "Are the clinical effects of homoeopathy placebo effects? Comparative study of placebo-controlled trials of homoeopathy and allopathy]" Lancet Volume 366, Issue 9487, 27 August 2005-2 September 2005, Pages 726-732.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16125589



追記
科学論文は、要約・イントロダクション・方法・結果・考察・謝辞・参考文献
で構成され、ジャーナルによって順番や文字数などの規定があります。
Peer-reviewed Paperとは権威ある専門家によって審査された科学論文のことです。
権威ある専門家とはたとえば高血圧の研究でしたら
高血圧の分野で業績を上げた研究者のことです。
たいてい3人の reviewer がまずチェックして
最終的に一人の editor が受理するかどうか決定します。
ジャーナルによって審査する人数などいろいろ違うと思います。
審査はなかなか厳しいですし、さらに追加実験を要請されることもあり
スムーズにいかないと受理まで何ヶ月もかかってしまうこともあります。
論文が受理されるまでは研究者は気が気ではありません。



読んでくださりありがとうございました。







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Last updated  2010/09/18 12:22:59 PM
コメント(12) | コメントを書く
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 あの…   ホープ さん
>しかし一流ジャーナルに掲載されたという理由で「効果がない」ことを100%証明されたとは言えませんし、どこかに穴がある可能性も否定できません。

その穴を必死に見つけようとして、自身の正当化を図ろうとするのが、ホメオパシーです。正確にはホメオパシー医学協会ですが。

我々医師の間で権威とされている三大医学雑誌(NEJM、Lancet、JAMA)でも100%真実を掲載しているとは限りません。それはその通りです。しかしながら今や世界のスタンダードにまでなりえたこれらの雑誌、編集側もめったなものを載せられないため、掲載に当たっては入念に提出された論文を評価しています。それも第一線の医師および医学研究者が、です。

かたや、論文の穴を無理やり作り上げ必死に上げ足を取ろうとしたり、「海外の論文」というだけでろくに中身も読まず堂々と根拠(笑)と言ってくるホメ協。もうどっちを信用するかは個人の責任ですかね。

>2005年のランセットの論文以降、効果の報告がなければ効果のない可能性は高くなっていきますが、未だに効果が報告されているというのは気になりますね。

報告だけなら誰でも出来ますね。あなたでも。
(2010/09/18 01:07:33 PM)

 効果があるなら   uncorrelated さん
ホメオパシー推進者の問題は、海外の学術論文を参照しているだけで、国内で治験を通さない事ですよ。

ホメオパシーに効果があるなら、日本で薬事法上の承認を得るために行われる臨床試験である治験を行い、正規の医薬品として認可されれば良いのだと思います。

新たな治療法の効果を立証するのは、その治療法の推進者の責任ですよ。 (2010/09/18 01:20:13 PM)

 効果があるというのは無理がある   循内勤務医 さん
さりげなく「日本では」とあたかも欧米では違うような書き振りですが、詭弁ですね。ホメオパシーは「欧米の」権威ある雑誌によって科学的に否定されたと言っていいでしょう。それでも保険診療で認められている国があるのは、科学の問題ではなくて、政治の問題です。

「科学論文は絶対的に正しいものとは限らない」のはそのとおり。だから、何が正しいのか検証が重ねられているわけです。
できるだけバイアスを排して検証するための方法として、ランダム化(二重盲検)比較試験(RCT)、メタアナリシス、システマティックレビューという方法があるわけですが、あまたある「ホメオパシーが有効」とする論文には、このような信頼性の高いものはないようですよね。
(RCTもどきの論文で一部有効性あるかもしれないとの結果が出たものがあったようですが、その後の検証でバイアスが多いと否定されたようです。)
そして良質(エビデンスレベルの高い)論文とされているメタアナリシス、システマティックレビューで否定されたことをもって、学術会議が「科学的に否定された」と言っているわけです。
「2005年のランセットの論文以降、効果の報告がなければ効果のない可能性は高くなっていきますが、未だに効果が報告されている」なんてことはなにも気にはなりませんけど。結論を覆す良質の論文が出れば考えを改めますが、お話にもなりません。
(2010/09/18 01:52:48 PM)

 Re:効果があるというのは無理がある(09/18)   uncorrelated さん
循内勤務医さん
>さりげなく「日本では」とあたかも欧米では違うような書き振りですが、詭弁ですね。

ドイツでは2004年に公的医療の対象外になり、英国では2010年に下院の委員会が科学的根拠が無く公的医療の対象外にすべきだと勧告しましたね。

>「科学論文は絶対的に正しいものとは限らない」のはそのとおり。だから、

学術論文でホメオパシーに効果があると指摘されていても、正しいのかは分からないのです。

そもそも学術論文は、医療効果を測定したものとは限りません。ホメオパシーの歴史みたいな論文もありますよ。

つまり、ホメオパシーに効果があると言うなら、薬事法上の承認を得るために行われる臨床試験である治験を行い、正規の医薬品として認可されるべきでしょう。 (2010/09/18 03:14:40 PM)

 Re:ホメオパシー ~効果の有無を言う前に   うふふっ  さん
うちは子供が障害児(軽度の知的障害)だったんですが、ホメオパシーでよくなりまして、ただただ感謝です♪好転反応とやらはありましたが…。
まっ、うちではプラセボ以上と思ってますっ♪
我が子には『このお薬はよく効くよ~』は通用しなかったと思いますのでf^_^;
今後もいろいろ勉強するつもりです♪
いつもいろんな情報を有難うございますo(^-^)o
(2010/09/18 09:45:33 PM)

 Re:ホメオパシー ~効果の有無を言う前に   トシ さん
トシです。みなさん、座布団ありがとうございました。
ソフィア様はホメジャの寅子と違ってフラシーボとしてのホメオパシーを理解されているようですので、あんまりイジメないで下さいね。私は東北地方の消化器外科医です、ホメオパシー否定派ですが、ソフィア様の姿勢にはきつく言えません。
みなさんよろしく面倒みてやって下さい。m(_ _)m (2010/09/19 11:06:33 PM)

 Re[1]:ホメオパシー ~効果の有無を言う前に(09/18)   通行人 さん
トシさん
>ソフィア様はホメジャの寅子と違ってフラシーボとしてのホメオパシーを理解されているようですので、-----
前の記事を見る限り、全く理解されていないようですよ。

<small> <a href=" http://plaza.rakuten.co.jp/sophiarein/diary/201009160000/" ; target="_blank"> http://plaza.rakuten.co.jp/sophiarein/diary/201009160000/< ;/a></small>
> 黄熱の流行の時にはホメオパシーが効き (2010/09/20 01:05:58 AM)

 みなさま   ソフィア さん
みなさま、コメントをありがとうございます♪

☆ホープさん
コメントありがとうございました。
科学系のジャーナルは読むのですが
臨床系のジャーナルはほとんど読む機会がないので
いろいろ教えていただければ幸いです。

そうですね、このジャーナルなら信じられるから、この報告は正しいと判断してしまうと
真実を見失うことがあるので、自分の信じるかどうかではなく
何が事実なのか検証することが大切ですというのがこの記事の主旨ですね。
おっしゃるとおり、何を信じるかは個人の責任ですね。

☆uncorrelatedさん
コメントありがとうございました。
そうですね。

☆循内勤務医さん
コメントありがとうございます。
循内勤務医もお医者様なのですね。
私のまわりのお医者様方はみなさん思いやりと気品がありますね。
やはり人を癒すお仕事に従事されているからかもしれませんね。
こちらでもお医者様方とご縁ができまして、光栄です☆
いろいろと情報をシェアしていただけましたらありがたいです。

☆うふふっさん
コメントありがとうございました。
お子様がよくなって、本当によかったですね。

☆トシ様
コメントありがとうございます。
トシ様もお医者様なのですね。
不思議なことに東北のお医者様となぜか縁があります。
心配していただいてありがとうございます。

☆通行人さん
コメントありがとうございます。
(2010/09/20 11:45:27 AM)

 Re:みなさま(09/18)   通りがかり さん
1991年以降広範囲なホメオパシー論文のメタ分析が6つ、ランセットやBMJなどに掲載されています。そのほとんどが有効性ありです。現在一部の効果なしだけが話題になっていますが。その他系統的なメタ分析は多くあります。これらも有効が圧倒的に多いようです。RCTでは142の論文を確認しましたが、ホメオパシーが効果なしの判定はたったの11の論文でした。バイアスやローゼンタール効果を考えても、有効と考えるのが妥当な気がします。実際にしっかりと実施している医師たちはとてもよく効果があるのを実感しているとほとんどの医師から聞いています。 (2010/09/22 03:47:50 PM)

 Re[1]:みなさま(09/18)   ロンドン在住 さん
通りがかりさん
>1991年以降広範囲なホメオパシー論文のメタ分析が6つ、ランセットやBMJなどに掲載されています。そのほとんどが有効性ありです。現在一部の効果なしだけが話題になっていますが。その他系統的なメタ分析は多くあります。これらも有効が圧倒的に多いようです。RCTでは142の論文を確認しましたが、ホメオパシーが効果なしの判定はたったの11の論文でした。バイアスやローゼンタール効果を考えても、有効と考えるのが妥当な気がします。実際にしっかりと実施している医師たちはとてもよく効果があるのを実感しているとほとんどの医師から聞いています。
-----
(2010/09/29 06:27:18 PM)

 Re:ホメオパシー ~効果の有無を言う前に(09/18)   ロンドン在住 さん
その後Lancetの論文には方法論的に非常に大きな問題があることが複数の研究者によって指摘されています。そもそも著者は有名なアンチ・代替療法として知られており、またGSKをはじめとする製薬業界とも繋がりの深い人物です。

http://www.liebertonline.com/toc/acm/11/5
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18834714
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19371564

イギリスでは製薬業界が代替療法全般に対する攻撃をしているのは事実です。イギリスではホメオパシーだけでなく鍼、漢方、カイロプラクティックなどもターゲットです。大陸ヨーロッパ(ドイツ、フランス)ではイギリス以上に普及していますよ。。 (2010/09/29 06:50:10 PM)

 通りがかりさん、ロンドン在住さん   ソフィア さん
☆通りがかりさん

コメントを見逃してしまってすみません。

しっかりと実践されてるお医者様方はホメオパシーの効果を実感されているのですね。
メタ分析でも効果が多いのですね。
ホメオパシーが安く、より効果が高く利用されるといいかなと思います。
大変役に立つ情報をありがとうございます♪


☆ロンドン在住さん

とても役に立つリンクとコメントをありがとうございます。
ということは、業界にとって利益になる論文の可能性もあるのでしょうね。
代替療法はよく攻撃の対象にされてしまいますよね。
アメリカでも同じなので、欧米を見習っている日本も同じことをするのかもしれませんね。

ロンドン在住さんのコメントで通りがかりさんのコメントに気づくことができました。
ありがとうございました☆ (2010/09/30 11:53:44 AM)


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