Be destined to breeze

一発目に何を持ってこればいいのか悩みましたが、
少々エキセントリックなものを選んでみました。
詩、といえるのかどうかもよーわからんのですが。。。
まぁどんなもんでしょうか？






「国士夢想」



同じ制服に身を包んだ　同級生たちが
同じ方向に顔を向けて　整列している

学期末の学年集会
単調に過ぎゆく時間

俺のこの拳が　今　もし
前列の生徒を殴ったならば

俺のこの足が　今　もし
整然と並んだ列の間を勢いよく駆け抜けたならば

俺のこの口が　今　もし
聞くに堪えない下品な言葉を大声で叫んだならば

ここに漂う空気は　
一瞬にして　不穏なものとなるだろう

俺のナンセンスな言動によって、この場の安寧は非常へと変わってしまうのだ

逆に言えば
この場の安寧は、俺の理性と常識にかかっている

もっと言えば
この場の安寧は、俺への信頼に委ねられているのである

俺は支配者だ



集会の終わりを告げるチャイムがけたたましく鳴り響いた
すぐに俺はアナーキズムを取り戻した