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Galaxy World

スパロボGA特別編

最果ての星、地球の片隅にて、一人の特機パイロットと一人の少女が出会った。

その少女はその日に自らの憧れを実現させようと誓った。



それと同時に、一人の少年が一人の特機パイロットに命を救われた。

その時の少年は大切なものを守る力を持てるように誓った。



二つの誓いは時を越えて実現し、そしてその道は交わった。



これは、天使と勇者と渡り鳥達が駆け抜けた後の物語。

新たなる世界で出会った可能性の物語である。



スーパーロボット大戦GA短遍
~絶対領域の扉Zero~


「NEXT ORIGINAL GENERATION」


新たなる宇宙NEUE。

そこには、新たなる天使達が誕生し集い始めた頃、鋼鉄の騎兵に乗り込む新たな勇者達になりえる者たちも、このNEUEに集い始めていた。


惑星セルダール、衛星軌道上。そこに一つの衛星基地があった。

その基地にて、突如アラートが響く。

基地の管理宙域にて航行中の輸送機が襲撃を受けているとの通信により、救援のための出撃を知らせるためのアラートであった。


そして、基地から出撃しようとする機体は2機。

一機は戦闘機を思わせるディティールを残しながらも、機体各部に分厚い装甲をまとったアーマードモジュール。

もう一機は機体各部に、バリエーション豊富な火器を携えたパーソナルトルーパー。

基地から発進のゴーサインを確認すると、二人のパイロットはそれぞれ出撃の合図をとる。

「こちらティオ=ロメロ、ファーヴニリオン発進する!」

「ミトラ=キサンヤ、エルゲヴェイア発進、いくわよっ!」

基地滑走路にならんだ二機は、即座に加速して基地から飛び出していった。

アーマードモジュールならではの強烈な推進力で先頭を進むファーヴニリオンに対し、

それに劣らぬ勢いで追従するエルゲヴェイア。

「やけに張り切っているわねティオ。でもパートナーを置いてく気?」

「ついてこれなきゃパートナーは務まらないだろ」

「む…なまじ正論なだけに言い返せない」

そんな会話を通信でやり取りする二人だったが、やがて救難信号のあった宙域に到着する。

二機の視線のさきには、いくつかのデブリに囲まれながら漂流中と思われる輸送船があった。


「あれが目標の輸送船ね」

「ミトラ。輸送船とコンタクトをとって。それと輸送船の状況確認を」

「おっけー」

ミトラのエルゲヴェイアが輸送船と接触する。それと同時に、機体の頭部に内蔵されたスキャンシステムを用いて輸送船の状況を調べた。

「ティオ…船からの通信がキャッチできないわ。それに」

「言われずともわかってる…このパターンはもしかすると」

ミトラの問いに感づいたティオは、念のため索敵範囲を最大限にして周囲を確認する。

すると二機の周囲には複数の反応がキャッチされた。


その反応の正体は、輸送船に積まれていたはずの機動兵器にEDENからの技術普及によって旧式化してきた宇宙戦闘機であった。

「あっちゃあ…積み荷を分捕っているってことは、宇宙海賊かなんかかな?」

「そのようだな。だが、俺達の新型の相手にはちょうどいいかな」

「かもね…それじゃ、いっちょ始めるか!(イルムのおっさん。オレ…じゃなくて私、頑張ってるからね!)」

「ああ!(俺は闘ってみせる。アクセルのように!)」



☆味方初期
ファーヴニリオン(ティオ)
エルゲヴェイア(ミトラ)

★敵戦力
改造宇宙戦闘機(宇宙海賊)×6
ガーリオンMk-2(宇宙海賊)×4
小型巡洋艦(宇宙海賊)


周囲からの一斉砲撃が行われる直前に散開した二機は、各個撃破の作戦で敵と対峙する。

ヒットアンドアウェイで距離を離そうとする戦闘機に難なく追従を始めたファーヴニリオンは、

胸部に内蔵されているレールバルカンで前方の戦闘機を撃ち落とすことに成功する。

さらにそれに動揺した周囲の戦闘機にめがけて、ティオはファーヴニリオンを加速。

腕にマウントされているソニックウィングエッジを展開させ、すれ違いざまにまとめて斬り伏せた。

「伊達にこんな両腕をしてるわけじゃないんだ。これがな」


その直後、敵機を撃破した瞬間をねらい、ガーリオンMk-2が攻撃を仕掛けようとしたのだが…

「そうは問屋がおろさないッ!」

そう叫びながらミトラは、エルゲヴェイアの標準装備であるジェミニ・オクスタンライフルによって

ガーリオンMk-2の頭部をスナイプ。戦闘不能に陥れた。


瞬く間に味方がやれたことに驚きを隠せない宇宙海賊の頭領。

だがその時、頭領の視界に移ったのは光だけだった。なぜなら、海賊船の内部から突如光が走り出したためである。

即海賊船内部からの爆発にティオとミトラは目を見張った。

「な、何!? 何なの一体」

「…中からエネルギー反応?」


爆発した海賊船の中から現れたのは、銀色一色で染められた機械の怪物であった。

「な……なんじゃこりゃーーー!」

「ミトラ、落ち着いて…と言いたいところだけど…!」

一応驚愕したミトラをいさめるティオであったが、さすがの彼も動揺していた。

「あの宇宙海賊、なんてものを隠し持って…ってうおッ!」

ティオの独り言に意も解さず、銀色の怪物は背中からミサイルのようなものを放った。

かなりのスピードで迫ってきたため、回避するので精いっぱいだ。


「どんなのでも負けるつもりはないッ! ジェミニオクスタン・Eモードでッ!」

回避をしながらも、銀色の怪物にめがけて二条の閃光が放たれる。

だが、そのによって穿たれた穴は瞬く間に回復してしまった。


「傷が塞がった…あのヒゲの神様みたいに自己修復する力が?」

「そうみたい…だったら方法はひとつしかないよね?」

「ああ!」

「「修復スピードを上回る攻撃で倒しきる!」」

「というわけで、ぶっつけ本番のいくぞ!」

「おっけー!」

ツーカーで意志を交わした二人はすぐさま機体をそろえて突撃する。

銀色の怪物はありったけのミサイル型飛び道具で迎え撃つ。

飛び道具の群れを回避しつつ、ティオはプログラムを起動させた。

「クロスオーバー・プログラム起動…ブースト・ドライブ、オン!」

高速推進機能を目覚めさせたファーヴニリオンは、ブレイク・フィールドを両腕に集中展開させる。

「この腕にある竜翼の切れ味は半端ないぞ!」

四方八方を飛び交い、すれ違いざまに通常とはケタ違いの威力と切れ味を持つ光の翼刃が銀色の怪物を切り刻んでゆく。

怪物自身に意思があるのかは不明だが、怪物が耐えるように身を陰める最中、突如斬撃がやんだ。

それに反応をした怪物の隙を突き、ミトラのエルゲヴェィアがジェミニ・オクスタンライフルを接続させ、発射態勢に入っていた。

「重力によるレールバレット…結構キクよ? グラヴィトンモード!」

T-ドットアレイによる重力圧縮で打ち出した弾丸は、驚異的な速度で銀色の怪物を穿つ。

その弾丸が放つ衝撃波は、穿った穴から広がるようにして怪物の内部を抉り込んだ。

想定外のダメージでのたうちまわるように方向を挙げる銀色の怪物。

その隙を逃がすまいと二人はとどめに入る。

怪物の後ろから最大スピードで迫ってくるファーヴニリオン。

前方から組み合わせ方を変えたジェミニ・オクスタンライフルから放たれる光の剣を構えたエルゲヴェイア。

前後からの攻撃に、怪物はもはや対抗できる術はなかった。

「これで極める!」

「クロス・オーバー・コンビネーション!」

前後から繰り出された必殺の攻撃に、決定的なものをやられた怪物は、そのまま銀色の砂粒のように変貌し、瓦解した。
(戦闘終了)


銀色の怪物との激闘を終え、基地からの回収部隊を待たざるを得なくなった二人。

しばらくしてやってきたのは意外な人物であった。

「ら、ライディース大尉にちとせ大尉!」

そう、方や伝説のSRXチームのメンバーであった男とミトラやティオと同じ地球人で唯一ムーンエンジェル隊に選ばれた女性。

かつてティオとミトラは、二人に戦闘技術を叩きこまれた経験があるのだった。

「二人とも、よくやったな。新型機で未確認の敵を撃破するとはな」

「ですが、まだまだ伸びる余地はありそうですね」

「「は、はぁ…恐縮です」」

意外な人物に縮こまる二人。

「まぁいい。それよりも、今回の件はご苦労だった。後々新たに通知が来るだろうが…今のうちに伝えておこう」

「伝えること?」

「2週間後に、あなたたち二人は新しく発足される機動兵器部隊に転任してもらいます」

「それって、転属ってことですよね」

「そうだキサンヤ。お前たちも現場での任務をこなせるようになってきた。それに実力もだいぶついてきている」

「今のお二方でしたら、あの艦で活躍できること間違いなしです」

「あの艦って……まさか!?」

「そう……お前たちの転属先は」

一つ間を置いて、ライは告げた。

「EDEN軍所属のルクシオール機動兵器部隊だ」



地球から遠く離れ、そして次元の壁を越えた宇宙にて、二人の少年少女は夢をつかみ、その先への第一歩を踏み出した。

ティオ・ロメロは、自らの信念のために戦ったアクセル・アルマーの様に戦えることを誓って、彼の愛用していたナイフを携えている。

ミトラ・キサンヤは自分に夢を見せてくれたイルムガルド・カザハラにメールを送り、夢をつかんだことを伝えた。

二人の夢は新たな宇宙で新たなる天使達の力となるだろう。

その話はまたいつか。





























因みに、二人が銀色の怪物とやりあっていた頃。

当の新しき天使達…ルーンエンジェル隊はブレイブハートのパイロット探しをしている最中だったとさ。

「ちょっと、俺達の出番はここだけッ!?」

タクト司令、申し訳ない。


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