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| 2006年4月16日 (日) | なんとか光明が | 金曜日はいろんなことがスムーズに進んだ。介護の認定については結局考慮してくれることはなかったらしいが、それでも更新のときには配慮してくれそうだ。
来週月曜と火曜に続いて介護施設の判定に訪問してくれることがきまった。火曜の午後には判定会があるとのことで、さすがに民間はやることが早い。これでせめてお風呂に入れてもらえれば安心である。
ばーちゃんも二人で入所することに前向きだった。じいちゃんはその日を心待ちにしている様子。二人のやりとりはまるで夫婦漫才のようで、この前はぞんざいな言い方だと思ったばーちゃんの言葉にもそういった愛情表現なんだと思える余裕ができた。
午後から私の失業保険についてハローワークに行く。またあのお嫁さんが「ゆっくりしておいで」と笑顔で送りだしてくれたのだった。ほんとは後日２時間の講習を受けなくてはならないのだったが、担当者がとてもいい方で、認定日にさえ行けば降りることになった。やった。無収入だと思っていただけに、うれしい。
帰りは久しぶりに魚センターによって、お嫁さんちの分もお魚を買う。そこでもけっこうまけてくれて、なかなかいいお刺身も手に入った。じっちゃんも喜んで食べてくれた。
今日は療養型病院の見学をした。今週見た介護施設とはちがって、淋しい雰囲気。やはりここはいよいよになるまで来たくないなと思う。
もちろんその間は息子たちが見ていてくれたのだが、その孫たちといるときのじっちゃんはすごくかわいい。杖を握って「これじゃ負けちゃうな」と剣道二段の孫とじゃれようとする。薬を飲ませようとすると、わざと口をぐっと閉じたり、手刀を切ってみせたりする。
これで３日もお風呂に入れてないので、息子のひとりに頼んでいっしょに湯船に入ってもらった。お風呂自体が狭いのと、もう足腰が立たないのとで、たいへん苦労したが、少しも嫌な顔をせずに３０分以上も大奮闘してくれた息子に感謝である。それにしてもそれをただビール飲みながら見ているだけのじっちゃんの一人息子って一体。。。。。まあ、その話はいいかあ。
ゆうべは３年も音信普通だった介護関係のお仕事をされている方に突然メールして電話でも話した。その方の話だと、うちはずいぶん周りの協力が得られている珍しいケースなのだそうだ。その話を聞いてなんだかうれしくなった。そもそも「ひとりで抱え込む」ことがどんな場合でもできない性格ってのが幸いしたのか、こんなにいろんな方が関ってくれるって恵まれているよなあと思えた。何より不義理の上の突然の質問にも丁寧に答えてくださる方とネットで知合ったという幸運に感謝。
今日はばーちゃんがリハビリ病棟に移るための用意をしに久しぶりにじっちゃん無しで病院に行ったのだが、ばーちゃんも「仕事やめることになって申し訳ない」と言ってくれた。今まではほんとに自分のことで精一杯で、余裕が持てなかったんだなとこちらも思う。
医師から、ばーちゃんの入院のときの書類の「趣味」の欄に「じいちゃんと仲良く過すこと」って書いてあったと聞かされた。あとはふたりの時間ができるだけ長くとれることを祈るばかりだ。 |
| 2006年4月17日 (月) | あちこち痛い | この前じいちゃんをお風呂に入れたときの筋肉痛か、あちこちが痛む。歩くときも左脇を支えているものだからそろそろ腰にきた。
今日は介護施設の相談員の訪問を受けた。明日のが本命だけれど、とりあえずデイサービスを受けてみようと思う。今週は訪問入浴とやらを申しこむ。それにも面接があって、何をするにも同じことをくり返し話さなくてはならなくて、ほんとにもっとすっきりとできないものかと思う。
介護認定がやっと決って、介護1だったらしい。だんながすぐさま区分変更の手続をする。でも入所したら在宅ではなくなるので結局介護認定なんてどうでもよくなるのか？ついこの前はとにかくショートステイを願っていたのだが、一刻も早くばーちゃんといっしょの入所をすることが一番いいってことに決めた。デイサービスは受けないと言っていたのに、お風呂だけでも入れてもらいたいから利用を考えることにした。ケアマネさんも会うたび言うことが変るので、なんだか気分を悪くされているかもしれない。
つい１ヶ月前はお風呂だってトイレだって自分でできていたのだ。このあとの１ヶ月はいったいどうなってしまうのだろう？
今日はじっちゃんの妹ふたりが来てくれたのでわりと早く帰ってこれた。それでも６時半。遅いときは１２時を過ぎるときもあった。それでお弁当を作って７時前に着くようにするってほんと不器用な自分にはめちゃくちゃたいへんだ。うちの中はほこりだらけで、前の仕事の残骸がそのまま鞄の中に入っている。換気扇もずいぶん汚れたなあ。息子たちのゼッケンもまだひとつしかつけてない。
それでもこうした時間は大切にしたい。読書も少しずつではあるが寝る前にしている。だから寝るのが３時過ぎになっちゃうんだよ。今夜こそ１２時前に寝よう。 |
| 2006年4月21日 (金) | じいちゃんの誕生日 | おとといは妹さんとまた別のお兄さん夫婦が来てくれたので、前から連れていきたかった喫茶店にみんなを乗せていった。そこは２０年前じいちゃんがタイル工事をしたお店なのだ。内装のほとんどがレンガという洒落たお店で、みんなとても喜んでくれた。当時は喫茶店があちこちにできていて、ずいぶんたくさんのタイルの仕事をじいちゃんはやった。自分が貼ったレンガをなでながら、あのころはばーちゃんも手伝ってくれて重いレンガを何度も運んだとか話をしてくれた。ケーキを食べながら泣出していたじっちゃん。
今日はじいちゃんの誕生日だった。ばーちゃんが驚異的な回復を見せて、外出許可をもらって登場。その場面は見ていないのだが、涙のお迎えをしたらしい。
ちょうどお兄さん夫婦がきてくれていたので、私はその間ロールキャベツを作ってケーキとお赤飯とお花を買いに行っていたのだった。来てくれたおばさんがおつゆとたけのこの煮物を作ってくれた。
じいちゃんはばーちゃんの回復祝いに指輪をプレゼントしたんだって。買ってきてくれたのはあのお嫁さんなんだけど、ばーちゃんもうれしそうだった。
息子たちも帰ってきて、にぎやかにパーティは進んだ。じいちゃんはこのごろよく泣くのだ。それでも孫たちと大きな口をあけっこしたりハイタッチしたりする。ほんと、明るい奴らで助かるよ。
お兄さんが「お前、幸せだよ。おれらなんか、こんなに祝ってもらったことないよ」と言ってくれた。
ばーちゃんはすごくリハビリをがんばっているらしく、先生から教えてもらったことをじいちゃんに伝授しようとしている。じいちゃんはとにかくばーちゃんがいるだけでうれしくって泣けてくるって感じだった。
うれしいことに５月２日から二人でショートステイができることになった。１０日間、ゆっくりと二人の時間を過せる。もう長くはないと自覚してから今までずっと我慢してきたのだろうね。思いっきりばーちゃんに甘える時間がやっとできたね。 |
| 2006年4月22日 (土) | ラブコール | きのうの疲れがでているだろうから、今日も病院は見送った。夕方消化器科の先生にお薬を減らしてもらうことを頼むためにおじさん夫婦にいてもらって自分だけ病院にいった。ばーちゃんは「昨日はありがとうね」と何度も言っていた。
夕飯を食べ終わったころ、じいちゃんが「じゃあ、そろそろ行くか」と立とうとするので、「もう面会時間は過ぎてるよ」と言うとすごく寂しそうだった。ばーちゃんは個室なので携帯で電話できるよと教えて、かけてあげる。何を話しているのかなあ、ほんとラブラブだよねえ。
トイレでお尻を拭くときに後ろからだと腰を上げなくてはならないので、前から拭いたら楽だよと言っているのだが、なかなかできないらしい。おじさんが「俺は前から」と言っていたというと、ちょっとやってみた。
「どう？楽でしょ」
「。。。。かなしい。。。。」
そして、拭いた紙を「これはプレゼント」と渡すのだ。ばーちゃんは指輪で私はお尻を拭いた紙かい！もうおかしくってトイレで大声で笑ってしまった。
じいちゃんは私の前ではなかなかおりこうさんで、「足を高くあげるんだよ」というと、引きずっていた足をうんと高く上げてみせる。夕方になるともうほんとに疲労しきっているのだが、一歩一歩少しずつ歩く。ゆっくりでも自分で歩ける間はがんばってもらうしかない。
お尻が痛いはずで床ずれのようなかさかさができている。お風呂に入れてもらえば少しはよくなるかな。明日はまた訪問入浴にきてもらう。お茶の成分入りでお肌がすべすべになってズボンとパッチをいっしょに脱がせるのも楽だったと言うと、「またお茶入りにしてもらおう」と楽しみにしている様子。 こうしているとほんとに普通の会話なんだけどね。今日はすっきりと晴れあがって、富士山がすごくきれいだった。ずっと天気だといいのにな。 |
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最終更新日
2007年01月14日 23時00分29秒
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