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カテゴリ:読書記録
元銀行員の著者ならではの銀行支店物語。章ごとに主人公が代わるので、最初は盛り上がりのない短編集かと思いましたが。。。 途中から推理小説みたいになるのですね。まあ、だいたいあの人じゃないかとは思いましたけどね。 事件の発端は100万円が紛失したことでした。その帯封がある女子行員のロッカーから見つかり、身に覚えのない彼女は無実を訴えます。帯封は彼女の恋人の元カノが悪意で細工したものと分かりますが、100万円は消えたままです。 ネタばれになってしまうので詳しくは書けませんが、ちょっと中途半端かなあ~。 推理小説にするなら、はじめからこの女子行員だけを主人公にして進めるほうが良かったと思います。 それか、『空とぶタイヤ』のように正義を追求するドラマにするか。いや、ここでは正義なんてないみたいです。 つくづく、自分は絶対銀行ではやっていけないと思いました。 古川みたいな上司がいたら、3日ともたないでしょう。 銀行というところは、もっとも民主化が遅れた組織なのかもしれませんね。 それにしても、この題名、ベニスの商人のシャイロックのことなのかしら?ハリーポッターみたいなお話かと思う人も多いんじゃないでしょうか。池井戸さんってこういう題名つけるの好きみたいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月22日 20時21分30秒
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