|
カテゴリ:読書記録
モルフェウスの領域 海堂さんはどんどん新作を出しているので、予約が追いつきません。 毎回、そろそろお別れかと思うのですが、つい予約してしまうのは、話題の斬新さでしょうね。 代理出産がテーマの『マドンナ・ヴェルデ』と『ジーン・ワルツ』なんて原作はちっとも面白くなかったけれど、映画にもドラマにもなっています(ドラマはまったく別物になっていて、あれはあれで興味深いのですが)。もう海堂さんは話題提供者として欠くことができない存在になっているのでしょう。 さて、本作はそのマドンナ・ヴェルデにも登場した曽根崎伸一郎教授が提唱する『凍眠八則』に基づいてコールドスリープの維持管理を任された女性の話です。 コールドスリープしているのは、『ナイチンゲールの沈黙』に登場した、佐々木アツシ。当時は9歳でしたが、5年間のスリープから目覚めます。読んだ方は覚えておられるでしょうか、「ハイパーマンが地球を救うのであります」と言っていた少年です。 え~と、曽根崎教授の息子の薫くんはいくつになるんだっけ?もしかしたらこの先どこかでリンクするのかもしれませんね。 新しい登場人物、西野の存在も気になります。 ところで主人公、日比野涼子さんって、ジェネラルルージュに出てきたんでしたっけ?ケロイドがあるってことはそのときなんでしょうね。 もはやストーリーはそっちのけでどこが誰とリンクしていたかが気になってしまいます。ここまでややこしくしても不整合は見当たらない、さすが頭がいい人は違いますね。 でも、先に読者が知らない話題で人物を動かすやり方が頻繁にあるのは鼻につきます。解答を隠されて、周りが「へ~」とか言っているのを聞かされるような不快感です。 伊坂さんなら、こんなやり方はしないな。そこらへんがお洒落かそうでないかの分かれ目だと思っております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月22日 11時07分54秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書記録] カテゴリの最新記事
|