～ひょうひょうと～

友人のお父さんが、癌と診断されてしまった。
私の母も癌は二度ほど経験しているので、その時の事を思うと彼女はどんなに怖い思いでいるんだろう、と思う。

私もあの時母の腫瘍が、良性か悪性かの結果が出るまでは生きた心地がしなかった。
その時痛烈に感じたのは、親孝行は後回しにしては駄目だ！って事…
だけど、そんなの友人も今まさに感じているだろうし、なんか…かける言葉が見つからないよ。

まぁ、幸いうちのりっちゃん（母）の場合は腫瘍が良性で手術も成功したので今は普通に暮らしてるのだけど。


●ちゃん、大変だろうな。精神的に。

「不安で押し潰されそうだ」と、メールをくれたけど、何て言ったらいいかわからず、
「手術が成功する事を祈ります・頑張って」としか返せなかった事、許してね。

だって･･･胃にも転移してるかも、だなんて自分の家族がそうなったら、私は考えただけで発狂しそうだよ！
そんな事実なんて受け入れられなくて。

だから頑張っているのは解ってたけど、それしか言葉が見つからないんだよ。
病人を抱えた家族は、病人本人でなくても何かと苦労があるし、
不安な気持ちも、痛いほどよくわかるけど…。



こういう時、思いやりの備わっている人だったら何て言葉をかけるんだろう。
私には思いやりというものが欠如しているからわからない。

私なら何て言って励まして欲しかったかなあ。
あの時は、そっとしておいて欲しかったから、病気のことは誰にも言わなかった気がする。
誰かに何か言われたって、所詮あんたにとっては人事じゃないか！って思ったんじゃないかって気もする。
気持ちに余裕が全然無かったから。


こういう場面で神がかり的な台詞を言って、誰かの力になれるような人になりたいものだ･･･
だけど、「力になりたい」って思うことが、そもそも自己満足の為で、偽善的な気もするし･･･

たくさんたくさん励ましたいけど言葉には出来そうにない。
でも、いつも心の中で祈らせてね。
何かのTVで、誰かを思って案じている事がその人を守る力になるって聞いたような気がするから。
それを信じてみたい。