はれときどきほわんほわん。

2010/07/21(水)09:01

背中

せっかく、もう関心が無いという私に対して 家族として愛そうという努力をしてくれていたのに 短気でせっかちでこらえ性のない私はあの人を責めてしまった。 保留期間は保留で、それ以上でもそれ以下でもないと だけど、それって意味があるんだろうか。 離婚について私の意思をそちらへ向けていく時間 離婚についてあの人の意思を踏みとどまらせるための時間 どちらかなのかと思っていた。 あの人の中では 保留は保留で何も変わらなかった。 じゃあ 何のために努力するんだろう。 どこが嫌いと、どこが我慢ならないとはっきり言われたわけでもなく それでも言われた言葉達を反芻してそのたびに改めて心がずたずたになって血を流して それでも数少ない手がかりをもとに言ってはいけない言葉を探して禁じ できるだけ笑おうと思ってた。 だけど、私こらえ性がないから。我慢できないバカだから。 投げつけられた言葉とか 振り返る、そのきついまなざしとか 背を向けたまま荒く閉められたドアを見ていることとか そういう一つ一つが重なって、気持ちがあふれて 絶対にいけないと思うのに そうちゃんの前でも涙が出てしまう。 そんな自分が嫌で嫌で、本当はもっとずっとじっと我慢していなきゃいけなかったのに 爆発してしまった。 そして聞いた「保留は保留」の言葉に、もう完全に折れた。 気持ちを別れにおいて、全てをオフにして保留してる人相手に 何を言っても何をしても笑っても泣いても全部無駄だったんだ この1カ月私が泣いてたことは全部無駄だったんだ。 糸が、切れた。 本当は時間をかけてもっと穏やかに…私が我慢していたら良かったのかもしれない。 でもやっぱり、私バカだから。 思ってること全部伝えた。 責めてはいけないと思ったし、原因は私なんだという気持ちがあるのは本心だけど なぜ話をしてくれなかったの? なぜ一人で結論を出して、それを私に投げつけるの? その前に私に何故苦しんでることを言ってくれなかったの? あなたは気づいて無かっただろうけど私だってずっと違和感あったよ。 何度も聞いたよ。 私でいいの?私と結婚して大丈夫?って。 結婚してからの私の無意識の独り言「結婚したいなあ」って、そういうことだったんだよ。 何度も話そうって、私提案したよ。 そのたびに私を寝室へ追いやったのはあなただよ。 なのに、あなたは私に結論だけを付きつけるの? 一生懸命、自分の持ってる言葉をつかって出来るだけ伝えたつもり。 その答えは 「だけど君は離婚したくないって結論を俺に押し付けてるじゃないか」 「結局何処まで行ったって平行線なんだよ」 「そこまで言われて夫婦でいたいの?」 「離婚しません。君を一生愛し続ける努力をしますって言わせたいの?」 私の嫌いな、蔑んだ視線で。 もう、ぼろぼろだ。 何も本当に伝わらない。 必死の気持ちも、伝わらない。 ずっと垂れていた頭を起こして 久しぶりに大爆発。 背を伸ばし、冷静に。切り替えスイッチが入る。 あなたの前で私は弱くて、あなたが好きでたまらないから泣く女だけど 親にも「何バカな女になってる」って呆れられるくらいの女だけど だったけど。 切り替える。 淡々と、そして厳しく。自分でも嫌になるくらいの理論武装。 あなたの大嫌いな、私のもう一つの私。 そこに聞き分けのない私をブレンドして、ほら、自己嫌悪に陥るほどの嫌な女。 このままでは嫌だ。 そして、もしあの人の出した結論に従った場合は私は何を要求するか 丁寧に事務的に伝えた。 苦しげに胸を抑え、もう一度考えると言った姿に 横になり目を閉じて「離婚しない方向で考えられるか時間が欲しい」という姿に 本当は号泣したかったけど 再度投げられた言葉達にぼろぼろになったけど 「この私」は背筋を曲げない。 号泣したい「私」にすら、冷ややかな視線を投げる。 私怖いくらいのAB型でしょ(笑) 1週間後。 どんな言葉を私にくれるんだろう。 もう関心すら持てないと言った私に。 家族として愛することにすら努力を要する私に。 誰かがいるのかな。 醜い感情がそうささやく。 だってそう考えた方が楽になれるんだもん。 結婚当初から違和感があって、ずっと我慢してきて辛かったと言われるより 他に好きな人ができて、その人に結婚を迫られていると思った方が。 ああ、本当に救いようのないバカです。 だけど、何があっても。 私たちは大切な息子の親であることを考えなくてはいけないと思うの。 「三人でいたいよ。もう喧嘩しないで」と無く息子の気持ちを考えなくてはいけない。 言い訳にしては絶対いけないけれど。 母は何か気付いてる。 「あんたは男に依存してるんじゃない?  そういう女が子供を虐待するんだから。気をつけてよね」 私を父と喧嘩すると気が済むまで叩いていた人に言われたくない。 喧嘩の原因を私に押し付けて、お前なんか産まれてこなければよかったと 何度も殴りつけ、蹴りあげ、物を投げつけた人に言われたくない。 あなたの子だから親になるのが怖かった。 立っている土台が無い私は、生きていくのも辛かった。 だけど、私はこの子をなにより大事にしてる。だからあなたに心配してもらわなくて結構。 いままで歩み寄れたと思った距離も一気に広がった。 もう、私には帰る家もないと覚悟した。 腹が据わったよ。 私はもう泣かない。 なのにね。 いってらっしゃいのキスをママにもしてってねだったそうちゃんに逆らえず 触れることすら嫌悪を感じるはずの私にしてくれたあなたが それを私バカだから少しだけ・・・うれしかった私。 だけど、背を向けたままいつもより荒々しく閉められたドアに やっぱりまた涙が出ちゃうよ。 ほんと、バカな私。 向けられた、拒絶の背中。 今日の私はその残像と一日戦う。  

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