2008/07/10(木)16:59
「江戸しぐさ」
最近ちょっと気になっている言葉「江戸しぐさ」
江戸しぐさとは江戸時代から、江戸の商人の間に根付いていた、
広い意味でのマナーのこと。いわば、江戸時代のビジネスマナー
人込みや狭い道で人とすれ違うとき、
ぶつからないように、互いに右肩を後ろへ引く「肩引き」
一人でも多くの人が座れるよう、
こぶし分だけ腰を浮かして席を詰める「こぶし腰浮かせ」
江戸時代、江戸の町家の人々が、
人間関係を円滑に進めるための知恵であったとともに、
相手の思いを察して弱者をいたわる。
他者を尊重するといった、共生や互助の精神であり、
そこには江戸っ子の、感性や知性、思慮深さ、認識力、判断力
すべてが含まれていたそうです。
江戸しぐさとは、いわゆる「センス」ということ。
当時はセンスのいい人。つまり、江戸しぐさが身についている人は
「イキ」な人と言われ、皆が憧れだったとか。
逆に自分のことしか考えない振る舞いをする人は、野暮な人と見られ、
周囲から敬遠されたとか。
江戸しぐさは、振る舞いだけでなく、生活哲学でもあって、
朝飯前(あさめしまえ)には、向こう三軒両隣に声を掛けて、
母子・父子家庭、独居老人などが困っていないかちょっと様子を見る。
朝食後は見過ぎ世過ぎ(生活)のために働き、
昼食後は町のため、人のために「傍を楽にする働き」
つまりボランティアをする。
夕方になると湯屋で汗を流し、
将棋を指したり子どもと遊んだりして明日にそなえてリフレッシュする。
(これを明日備~あそび~と言ったそうです)
そんな行動パターンも暗黙であったそうです。
私は、こういう日本ならではの心得というか、精神に
「カッコイイ!」と、惹かれるのですが、
そう思うのは、きっと私だけじゃないはず。
日本人だったらきっと心のどこかに「江戸仕草の精神、なんかわかる!」
と思うのでは?
(やるかやらないかは別として)
暮らしうるおう江戸しぐさ
子どもが育つ江戸しぐさ
「江戸しぐさ」の他にも、
京都にも舞妓さんが見につける仕草、所作というものがあるけれど、
こういう、古き良き、日本の精神を忘れない、
「カッコイイ大人」になりたいものだと思います。
さて今日はこれからPTA関係のお出かけ。
PTAだよりも出来上がってよかったぁ
昨日もボーイスカウトの会議で、
明日も…
ここ毎日のように会議とか集まりで、お出かけばかりだけど、
「江戸しぐさ」のセンスで行こうっと