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テーマ:本のある暮らし(3187)
カテゴリ:図書室
「ホラーサスペンス大賞特別賞受賞」という冠が気になって ついつい読んでしまいました。 ホラー?サスペンス?どっちやの?・・・ 小学生の夏休みの終業式。 主人公が見つけた同級生の首吊り死体を発見したところから始まります。 しかし、主人公の少年が教師や警察官を呼んできたときには 死体は消えています。かすかな痕跡を残して。 他殺なのか?自殺なのか? 自分の見たものが何であったのか悩む少年の前に 死んで「蜘蛛」として生き返った同級生が現れます。 そこから、少年・少年の妹・「蜘蛛」になった同級生の 彼の死をめぐる調査がはじまります。 ・・・という内容ですが、こういうストーリー紹介を読んで この本を読み始めたので、てっきり「子供向け」な内容かと 思っていたのですが、いや~違いました! 「ホラー」なんですよね・・・・ けっこう「うげげげ」と思いつつ読みましたよ~。 「蜘蛛」として生まれ変わった同級生には 死んだときの記憶があいまいで、とてもあてにならず。 時には、全く見当違いな犯人探しの方向へ走ったり。 (その後、その間違えられた犯人はどうなったことやら・・・) 輪廻転生を描いているわけでもないのですが 人間の狂ってしまう瞬間をホラーとして突出させてる作品でした。 ミステリなので、最後は犯人も見つかるんですが 主人公の少年を含め、救いのない小説のように感じました。 深居 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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