空の驛舎(そらのえき)

2008/07/11(金)22:42

怪人二十面相・伝・皆伝

mask(40)

しばらくぼーっとしてました。 ご来場いただいた皆様、ほんとうにありがとうございました。 いままでのどの舞台より、お客様の息吹を感じられる空間でした。 ふだんの公演では私は、緊張するから、お客様の顔などほとんど見ない(見られない)状態なんですが、今回は、誰がどこに座っているかまでちゃんと見てました。 北島マヤが紅天女を演じるとき、池の水面に、声で、もとい「音の響き」で、波紋をたてるという演技をしていたのですが、ちょうどそんな感じでした。 今回の舞台のカタチが、まさにお誂えむきでございました。 客席にむかって弧をえがき、さながら水たまりのようでした。 そこに、冒頭、「影」がゆっくりとあるき、ちいさな炎がゆらっとこっちを向く。 その瞬間、私はいつも「波紋」をかんじていました。 その波紋に促されるように、第一声を発し、その水たまりのなかにゆっくりと忍び込み、次に客席をふりかえったときには、私が波紋をたてるのです。 いやー楽しかった!! 不思議と、いつもの発狂寸前の緊張はなかったですね。 出番を待つあいだも穏やかでした。 支えてくださったすべての人に感謝します。 本当にありがとうございました。 (izumi)

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