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2017.02.19
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こんにちは。劇団りゃんめんにゅーろん(休止中・再開模索中)の南出です。

深津篤史コレクション空の驛舎『どこかの通りを突っ走って』の稽古を見学させてもらいました~。



唐突に壮大で深く寂しい世界に投げ出された。

唐突に、幕が開いて数分のうちに。

言葉の一つ一つが心地よく、張り詰めた空気も冷たくて気持ちがいい。

ん?なんか突然散文っぽくなった。いや語ると自然にそうなる、色気のある作品なのです。



明確な物語がなく、点と点が、そのひとつひとつの点がまたとても生々しく痛々しい。

そしてそれらの点と点のつながりがなんともミステリアスで、見る動機を失わせない。



いやただの恋愛やら孤独やら裏切りやらを紡いでいるだけにすぎないのかもしれないけど、所詮世の中はそれらの積み重ねで、それを文学にしてただただ美しいのです。



俳優の我儘な感情で作品の繊細さを壊さず、でも俳優の存在でこの文学に体温を宿す。

そんな演出が丁寧に積まれていく過程を見て、ひとりのお客として、一刻もはやくこの、きっと観たことがない味わいの作品を、観たいと思いました。



ご予約ほとんど埋まっているそうです。

でも、二度と再現されない、この作品を、なんとかなるものならなんとかしてどうか観てください。



稽古終わりに出演者の皆さんと、近所の緩い不思議なテーマパークみたいな飲み屋へ。

おでんの至近距離に猫がいるのが、動物園前らしくて好きです。


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Last updated  2017.02.19 16:18:25
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