2003/12/05(金)03:25
女帝 ~斑鳩の地より願いを込めて~
【青い髪の少女シリーズ3】今日も空よりの来訪者今日は森の賢者フクロウがホウホウと少女に語って聞かせてくれるこれはこれは遠い遠い過去の出来事嘱望されし太子その前は血で血を争い異母兄弟・実兄弟・従兄弟・親戚周りで後押しする者達の思惑に駆られ次々と命を落としていくとうとう男子の後継者が数少なくなりまた血で血を洗う政権争いが嫌になり女帝をたてることにしたそうなその名を『推古女帝』と申されてなこの国初の女性の王様じゃ彼女は太子を指名した補佐になるように後継者としての太子を賜り太子は念願叶って血で血を洗う混迷状態から平和な国を海の国向こうの大陸のように法で律することのできる国を目指すことに専念できるようになったこの国の初めての憲法十七条を定め一番最初に持ってきた有名な下りがある『和をもって尊しとなす』自然も調和で成り立っておろう?『和』を大切にせねばお前さんが生きるに大切な空気は乱れ地は血を吸い川は濁るとても気分が悪なろう?乱すのはいつも人間そして、気づき直そうとするのも人間であるのがとても皮肉であるがホウホウと賢者フクロウは白々と明ける夜空にまた今度と飛び立ち、孫達の待つ巣穴へと戻っていく。青い髪の少女は賢者の言葉に願う太子なような人達が沢山増えることを太子のように『和』を大切にすることができることを少女は呟くたぶん私が住めないほど気が乱れたらきっとこの地に住む生きとし生けるもの達の最後になるのかもしれないとけれど以前のように気づいて川を綺麗にしてくれた人達もいたわまだまだ、住める希望があるかも小さな希望小さな願い誰しもが願うだろう願いを少女も呟き住める世界が戻ることを願うCopyright (C) 2003/09/09 "女帝 ~斑鳩の地より願いを込めて~" 天空童 フィエル.今日も時間差で仕上げていきたいと思います。今日中に仕上がるか仕上げたい・・・。書き直す部分も生じてくるかもしれないな。そんな時は新しい詩だと思って堪忍な。