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空の独り言

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2003年10月27日
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カテゴリ:カテゴリ未分類

星が地上を照らすほどの明るさを持った時
人は『超新星』と呼ぶ
名前から新しく生まれると思いがちだけれど
本当は
永い永い
億単位の年月を生きて
寿命が終える時の最後の輝き
 
人は寿命を終える時
走馬燈のように
過去が蘇るという
人は寿命を終える瞬間
『超新星』のごとき輝きを持って
散ることができるのだろうか
悔いることなく生命を終えることができるのだろうか。
 
人の命は尊いと謂われる。
人の命は大切だと諭される。
不意の出来事に
寿命に失われる魂
それは、それまで生きてきた人生を消してしまうこと
それまでに何をしてきたか
それまでに何を残していけるか
 
人の命は消え
肉塊と化しても
人の命の宿るものは残るだろうか。
 
戦争の真っ直中に入り
手を失いながらも
戦争の悲惨さを伝えたカメラマンが居た。
その人はハイジャックによって命が消えた。
戦争の悲惨さを伝え
戦争の矛盾さをファインダーを通して伝えていた
ただ一つの輝きが
ハイジャックという理不尽な暴力に消し去られた。
 
けれど、その意志は継がれ、
ファインダーを通した写真によって
残された意志によって
戦争の悲惨さ
戦争の矛盾さを伝える人は増えた。
 
地道に努力し
輝きは違うけれど
理不尽な消され方だったけれど
『超新星』のように輝いて燃え尽きた光は
新しい星を誕生させる
 
意志を継ぎ
主張を訴え続けることを引き継ぐ人達で。
 
悔いることなく、
『超新星』のような生き方をしている人は各地にいる。
強い意志で
圧力に負けず。
剣ではなくペンで。
銃器でなくカメラのファインダーで。
 
暴力からは暴力しか生み出さない。
けれど、ペン・カメラのファインダーから生まれるもの。
それは人の命の輝き
人の自由意志
 
ペンは剣よりも強し
常にいつの時代もそうであって欲しい
 
時に暴力的になるけれど
それは使い方を誤っているから
使う人によって正義にもなる
使う人によって悪にもなる
 
強く、自分の内なる良き心に耳を傾け
ペンを走らせ
ファインダーを覗けば
書き記された文は命が吹き込まれ
写真は命の輝きを発するだろう
間違いを間違いだと気づかせる心
良心
それが、穏やかな時代を招く魔法の言葉


Copyright (C) 2003/10/27 "超新星" 天空童 フィエル.





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最終更新日  2003年12月17日 09時23分42秒
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