カテゴリ:カテゴリ未分類
星の王子さまの置物です ボーンチャイナという陶器で出来ています。 左は物語りの始まりに出てくる「ゾウを飲み込んだウワバミ(ヘビ)」です。主人公の「ぼく」が、幼い頃描いて、大人たちにみせた絵です。 「ぼく」は「ゾウを飲み込んだウワバミ」のつもりでしたが、大人たちは「帽子の絵」にしか見えません。 そして大人たちは「そんな絵を描くのはやめにして、地理や歴史、算数と文法に精を出しなさい」と言うのです。 そして「ぼく」は大人になり、サハラ砂漠に小型機でひとり、不時着したとき、王子さまに出会います。 突然現れた王子さまは、「ぼく」に唐突に言います。 「ね………ヒツジの絵を描いて!」 とりあえず「ウワバミ」の絵を描き、「ぼく」は王子様に渡します。すると王子さまはこう言うのです。 「ちがう、ちがう!ぼくはウワバミにのまれてるゾウなんか、いやだよ…」 そこで、「ぼく」はヒツジの絵を描いて渡します。しかし王子さまは言うのです。 「だめ!このヒツジったら、病気で、今にも死にそうじゃないか。かきなおしてくれよ。」 何度か描きなおしたあげく「ぼく」はついに面倒になって、穴の開いた箱の絵を渡します。 「こいつぁ箱だよ。あんたのほしいヒツジ、その中にいるよ」 すると王子さまは喜んで言うのです。 「うん、こんなのが、ぼく、ほしくてたまらなかったんだ。このヒツジ、たくさん草をたべる?………おや!ねちゃったよ、このヒツジ…」 私が大好きな、星の王子さまのワンシーンです。 この置物はまるで物語から切り取ったようで、水彩画の彩色の雰囲気も出ています ちなみに、この「ウワバミ」を持ち上げると… ちゃんとゾウが入っています 右は「夕日を眺める王子さま」です 王子さまの住んでいる小惑星「B-612」は、とってもちっぽけな星なので、ほんのちょっと椅子を後ろにひくだけで、見たいと思うたびごとに夕焼け空が見えるのです。 王子さまは言います。 「ぼく、いつか、日の入りを四十三度も見たっけ。だって………かなしいときって、入り日がすきになるものだろ………」 「ぼく」が 「一日に四十三度も入り日をながめるなんて、あんたはずいぶん、かなしかったんだね?」 と問いかけると、王子さまはなにも答えませんでした…。 ********************************** 「星の王子さま」は、小学生の頃一度読んだのですが、そのときの感想は「意味がよくわかんなくて、つまらない」でした。 けれども数年後再読して、なんて素晴らしくて、悲しくて、美しい物語なのだろう…と、大好きになりました。 人間にとって、本当に大切なものを教えてくれる物語です。 物語の最後のほうで、作者のサン・テグジュペリはキツネにこう言わせています。 「心でみなくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ…」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|