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カテゴリ:日々の仕事雑感
移動は車いすを使ってやっとのことご近所への買い物に行ける男性、要介護1。
国民年金でギリギリの生活をしている。 テレビは地デジのみ。外出は週一回の通所介護のほかは、平地で移動できるご近所への買い物くらい。車いすの自走ではバスも地下鉄も利用は無理。タクシーを使っての外出も介助者がいないと乗り降りができないし、そうそう度々自費でのタクシー利用も無理。 他人様に迷惑をかけられないから、という信条もあって具合が悪くっても、どこが痛いとかそういうことは滅多に口にしない。 ただ、風邪をひいたりしたら大変なことになってしまうという思いはあるので、エアコンだけは使っている。 もともとの病気が糖尿病なので視力低下があり手先や足先にしびれがある。手先が不自由なのに爪切りは自分でしているし、野菜や肉を切ってご自分で3食調理をしている。 こんな方が、普段何が楽しみ化というと、ご自身は何もすることがないからもっぱらテレビを見ているという。 どのテレビ局も同じような番組で、同じような内容を朝から晩まで繰り返している。最終的に国会中継くらいしか見る番組がないという。でもその国会中継も、見ているだけで腹が立って仕方がないという。 「みんな大泥棒だ!!! あんな大嘘を許している国民が悪い。40代、50代の小僧の官僚に騙されてしまう国会議員も情けない」などなど。「大臣も国会議員も大ウソをつくために税金を使っている。」とも。 国民年金の支給額は非常に低額で、その低額であることを問題にしないといけないのに。そうそう高い額を支給されているわけではない生活保護のことを大声で問題にしている、それも国会で堂々と正義感を振りかざして攻撃していた東大出身の某女性議員。生活保護受給者を攻撃していたのに、100万円という額をポンと寄付したこともすっかり忘れている方への批判はしない。 この70代の男性のように、ギリギリの生活を何とかやりくりして暮らしている方と比べて、与党の国会議員や閣僚は何をもって正義というのでいるのであろうか。 世界的な経済不況が続くと、日本だけでなくドイツやオランダといった第二次世界大戦で酷いことに陥った国々も右傾化しそうだし、自由・平等・友愛を謳ってきたフランスだって怪しくなってきている。 こういう時代に、信義を貫くことは個人としても国としても困難かもしれない。でも、誰かを踏み台にして自分たちの暮らしやすさを求めることは人間としてどうなのだろうか。 世論調査の精度がどうなのか問う論議もあるけれど、それでも今の政権を支持するという方々は、何も持って支持しているのだろう。 この70代の男性の言うように、今日の今日まで閣僚の方に対して大泥棒とまでは受け止めていなかった。 しかし、何千万というお給料をもらって、誠実の答弁をしたり論議を深められない人々は「大泥棒」かもしれない。 今日の午前9時半過ぎに、訪問先で聞いた言葉だけれども、こんな時間になってもこの男性の口調と怒りに満ちた表情を忘れられない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年03月27日 21時11分06秒
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